「失敗したくない」から開発をスタートした水耕栽培キット『supotta』は、3年を経て次のステージへ
『supotta』の小さな筐体には水位・温度・湿度・CO2濃度・液肥量などを測定できるセンサーが搭載されており、ポンプや加湿器等と連動して、液肥濃度や湿度を一定値にキープしてくれます。水耕栽培を行うラックの様子はカメラを通して確認が可能。離れた場所からでもアプリを通して『supotta』をカンタンに操作できます。1セット20万円※からと、『supotta』なら初期投資を抑えられるのも魅力。Wi-Fiや各種センサーの追加も必要に応じて可能と、カスタマイズも自由です。
※別途水耕栽培ラック費用が掛かります。

一覧性が高く直感で理解できる管理画面も『supotta』のこだわりポイントです
『supotta』プロジェクトの発起人はloadoffのCEOである岩﨑佑さん。コロナ禍に本業の業績が芳しくなくなり、「農業を新しい事業の柱に」と開発をスタートしたそうです。
「農業は未経験。でも会社の事業としてしっかり成立させたい。そこで掲げたキーワードは『失敗しない』。誰でも初めての挑戦には不安や心配がつきもの。だからこそ、手を掛けずに自動で、さらに安価で水耕栽培が始められる『失敗しない水耕栽培キット』を完成させたのです」(岩﨑さん)
発売後はイベントなどにも積極的に出展して知名度拡大に努め、全国でユーザーを獲得してきた、と話すのはCMOの大谷隆憲さん。
「小さなスペースでも水耕栽培が始められるので、首都圏の企業に刺さるだろうと考えていたのですが、実際には地方企業の利用が多かったんです。どの企業も私たちと同じように、新しいことに挑戦したい一方で、失敗は避けたいという強い思いを持っていました」(大谷さん)

左からCMOの大谷隆憲さん、CEOの岩﨑佑さん
しかし、大谷さんにとって想定外だったのは、数回の栽培・収穫を経験したユーザーであっても、栽培方法に関する問い合わせや相談が途切れなかったことです。その背景こそが、今回の新たな挑戦につながったと岩﨑さんは話します。
「『supotta』は手間をかけずに自動で栽培できる仕組みですが、それでも農業経験が浅いと“失敗するのでは”という不安が尽きないのだと分かりました。中には『うまくいったからデータを分析して工夫してみよう』と自走する方もいますが、『どうしたらいい?』『本当に育つ?』と相談される方も同じくらい多いんです」(岩﨑さん)
岩﨑さんは「ユーザーは私たち以上に“失敗したくない”、いや“確実に成功したい”のだ」と改めて感じたといいます。
「さらに『本業が忙しいので、もっと手をかけずに水耕栽培がしたい』という声も増えてきました。そこで、『失敗しない方法』ではなく『これだけやれば成功できる』というsupottaの基本レシピを自分たちで作ろうと考えたんです。設定さえすれば、ほぼ放置でも大丈夫というレベルのレシピです。その開発のために、神奈川県湯河原に『水耕栽培研究所』を設立しました。これが、loadoffと『supotta』の新しい挑戦です」(岩﨑さん)
新たな拠点「水耕栽培研究所」の使命は「成功するための水耕栽培のレシピ」を考案すること

新たに創設された水耕栽培研究所では、イチゴの水耕栽培について様々な試行を行っています。10レーンのラックは段ごとに栽培条件を微妙に変え、それによって生育や花の着き方、実の育ち方にどのような差異が生じるかのデータを取っています。
「株間や光量、液肥の配合、風の当て方などの条件を少しずつ変えながら違いを検証します。作物には水耕栽培で一般的なイチゴ「よつぼし」を採用。四季成りでラックに移してから約 3カ月で収穫できるため、1 ラックで年 4 回のデータ取得が可能です」(岩﨑さん)
イチゴは生理障害が出やすいナイーブな作物で、栽培条件が変わると顕著に生育に影響が出ます。逆に言えば、失敗しない条件がはっきり数値で分かれば、確実に収量を上げることができる作物です。それがイチゴを選んだ一つの理由だと岩﨑さんは話します。

段ごとで栽培条件を少しずつ変えて検証します
「条件分岐をすべて検証するには何年もかかるので、有効なデータから順次アプリに反映していく予定です。『supotta』でのイチゴ水耕栽培の水や肥料、湿度・温度などの最適値をレシピとして提示し、その通りに管理すれば3カ月後に○○kg収穫できる、と示せる状態を目指しています」(岩﨑さん)
イチゴを選んだもう一つの理由について大谷さんは、単価が高く新規事業として売上につながりやすい点を挙げます。
「loadoffとして販売や加工まで行い、収益化のモデルを公開していく予定です。この規模の『supotta』なら半期で○○円の売上が見込める、と示せれば、初めての方でも大きな安心材料になるはず」(大谷さん)
しっかり収穫できて売上につながる──つまり事業として成功を再現できる状態を目指しているのです。

実をつけた「よつぼし」
さらに次のステップでは、蓄積されたデータを活用し、「売り先の要望に応えて収穫時期や粒の大きさ、糖度など様々な要素を自在にコントロールする」ことを目指すと言います。
「栽培条件によって、生育や花のつき方、実の育ち方、さらには食味までどう変わるのか。そのデータを蓄積し、AIに学習させていきます。将来的には、栽培の疑問や要望を入力するだけで、アプリが最適な条件や数値を瞬時に返せるようになるはずです。 今はQ&Aを整えたり、私たちが問い合わせに対応したりしていますが、いずれはユーザーが迷わず自走できるようにしたい。それが次の目標ですね」(大谷さん)

「失敗しない」だけでなく「成功できる」水耕栽培キットに進化することで、『supotta』のより大きな未来が描けると、お二人は話します。
見据えるのは世界展開!どんどん進化する『supotta』と共に水耕栽培にチャレンジするなら、今がチャンス!
現在は企業での導入が中心ですが、今後は学校や飲食店など、より幅広い場面で活用されることを期待していると大谷さんは話します。
「学校であれば、ただ育てるだけでなく、条件を変えると成長がどう変わるかを学べる教材になります。飲食店であれば、安定して食材を収穫できる植物工場があることで、経営面でのメリットも大きいはずです」(大谷さん)
こうした多様な場所で安定して栽培できるようになれば、海外展開も現実味を帯びてくると岩﨑さんは続けます。

「イチゴなど日本のフルーツは海外でも人気があります。ただ、輸送すると鮮度保持が難しく、価格も高くなります。『supotta』なら現地で手軽に育てられるので、そこにビジネスチャンスがあると考えているところです」(岩﨑さん)
水耕栽培はまだ実例が少ない分、これから参入する企業にとって挑戦の余地が大きいと岩﨑さんは見ています。こうした“伸びしろのある市場”では、早く取り組むほど優位性を築きやすくなります。その早期参入の価値をさらに高めているのが、『supotta』の進化だと大谷さんは話します。
「発売以来、『supotta』は価格を据え置いていますが、センサーや精度は向上し、アプリも使いやすくアップデートを重ねています。栽培データも蓄積されているので、『supotta』で成功できる確率は確実に上がっています。一方で、水耕栽培はこれから参入が増え、競争も激しくなるでしょう。だからこそ今から知見を蓄え、販路を開拓できれば大きくリードできます。『supottaを始めるなら、今がチャンス!』と大きな声で言いたいですね」(大谷さん)
今後も『supotta』の使いやすさや機能を知ってもらうため、loadoffは積極的にイベントや展示会へ出展していく予定です。事業の構想について話し合うことができれば、最適な『supotta』の構成や活用方法を提案できるといいます。
新たなチャレンジを考えている方、水耕栽培に興味を持っている方、そしてなにより農業で「失敗せず、しっかり成功したい」と願う方は、ぜひ一度『supotta』に触れてみてはいかがでしょうか。

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