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速効性と残効性のローテーション防除で効率化。セフィーナDC→エフィコンSLで描く切れ目ないアブラムシ対策

速効性と残効性のローテーション防除で効率化。セフィーナDC→エフィコンSLで描く切れ目ないアブラムシ対策

昨春、ハクサイのアブラムシ大量発生で甚大な被害を受けた清水慎一さんは、防除体系の抜本的な見直しを迫られました。不安から散布量と回数が増え、コストと労力が膨らむ悪循環を断ち切るべく、たどり着いたのが速効性の「セフィーナ®DC」と長い残効性を持つ「エフィコン®SL」の組み合わせです。速効と持続を両立した体系防除が、秋冬ハクサイの防除に新たな見通しをもたらしています。清水さんが描く「切れ目のない防除」とは。

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昨春の被害が残した教訓、「安心して防除できる」体系を求めて

清水農園の7代目として経営を担う清水慎一さんは、八千代町でハクサイを主力にキャベツ、ナスなどを手がける大規模農家です。昨年、春ハクサイの圃場でアブラムシが大量発生し、出荷ロスが半数以上に及ぶ前例のない被害を受けました。

被害の背景には複合的な要因がありました。長年頼ってきたアブラムシ剤の効き目が低下したことに加え、防風・防塵を兼ねて通路に撒いていた麦が育ちすぎて圃場内の風通しが妨げられ、害虫の温床になってしまったのです。

つくば市方面を含む複数の圃場を抱える清水さんにとって、各圃場を次に巡回できるのは次の防除を行う1週間後です。それ以来、「薬剤を散布して1週間後まで放っておけるのかどうか、不安になって散布量と頻度が増えてしまう」という悪循環が続いてきました。

「一度防除に失敗した薬剤は、次に使うのが怖いんですよ」と清水さんは話します。

被害の記憶が防除回数と散布量を増やし、コストと労力を押し上げる。その負のサイクルを断ち切るために必要だったのは、「効いている」という確かな手応えでした。

信頼する販売店が勧めた新剤、浸透移行性が不安を解消

昨春の被害を受けて防除体系の見直しを模索していた清水さんに、信頼を寄せる販売店から新しいアブラムシ剤が紹介されました。2026年3月に上市したばかりの新規殺虫剤「エフィコンSL」です。既存薬剤とは全く異なる作用機作(IRAC分類36)を持つ新剤として、大きな期待を持って春ハクサイでの試験的導入に臨みました。

清水さんが特に注目したのが、優れた浸透移行性です。散布した薬剤が葉表から葉裏へ、処理した葉から柔らかい新葉へ、さらに根からも植物体全体へと移行する優れた浸透移行性は、つくば市方面にまたがる複数圃場をハイクリブーム(乗用散布機)で防除して回る清水さんにとって、散布ムラをカバーしてくれる頼もしい特長です。葉裏や新葉といったアブラムシが好む部位に薬剤が行き渡るため、大規模栽培でも安定した防除効果が期待できます。

「エフィコンSLは新規作用機作を持つ点でも安心です」と清水さんは話します。残効性の長さによって、防除インターバルを通常の週1回から2週間に1回程度に延ばせる可能性もあり、作業効率の改善にもつながると期待を寄せています。

セフィーナで初期のアブラムシを叩き、エフィコンで長く効かせる

清水さんが「エフィコンSL」の試験導入で組み合わせたのが、「セフィーナDC」とのローテーション防除です。

「セフィーナDC」は2023年に登場したBASFの新規殺虫剤で、有効成分インスカリス®(アフィドピロペン)がアブラムシの弦音器官をかく乱し、速効的に吸汁を阻害します。IRAC分類9Dに分類される唯一の薬剤で、既存の有機リン・ネオニコチノイド等への抵抗性系統にも有効です。4000倍の低希釈倍率で使用できる点も清水さんの関心を引きました。

今春の試験では、1回目に既存の2剤混用でアブラムシを含む病害虫を広く防除し、2回目となる4月に「エフィコンSL」、3回目に「セフィーナDC」の順で防除を行いました。アブラムシ防除の主役を担うのが「エフィコンSL」と「セフィーナDC」の2剤です。2週間以上たった後、試験区では「若干の死骸はあるが動いている虫はいない」という状態を確認しました。

より防除期間が長い秋冬作ではこの経験を活かし、コスト効率の高い「セフィーナDC」で初期の害虫を素早く抑え込み、その後「エフィコンSL」の長い残効性で切れ目のない防除を維持する体系を計画しています。

ウイルス媒介抑制にも期待、秋冬ハクサイへの明るい見通し

「エフィコンSL」には、速やかな吸汁阻害によるウイルス媒介抑制効果もあります。ハクサイ産地で課題となるウイルス病の蔓延リスクを低減できる点も特長のひとつです。さらに、ハクサイからのリレーで出荷するキャベツのアザミウマ類にも適用登録があります。アブラムシ類とアザミウマ類の両方に効果を持つ「エフィコンSL」がローテーションに加わることで、多品目にわたって防除の選択肢が広がり、薬剤費のトータルコストを抑えながら強固な体系を構築できます。

秋冬ハクサイの防除が始まる10月以降、清水さんは「エフィコンSL」をローテーションの核として本格的に組み込む計画です。アブラムシ防除のうち、「エフィコンSL」は2〜3回に1回の割合で使用し、残効性を活かして防除インターバルを広げていく考えです。昨春の被害以来続いてきた「効いているのか?」という不安から解放され、コストと労力を抑えながら安心して防除に臨める体系が整いつつあります。

「散布量や回数を増やさなくても効いている手応えが持てれば、コストも労力も変わってきます。秋冬をエフィコンSL&セフィーナDCで乗り切れたならば、エフィコンSLがアブラムシ防除の主軸剤に取って代わるのではないかと思います」と清水さんは展望します。

速効性の「セフィーナDC」と長い残効性の「エフィコンSL」を組み合わせた体系防除が、昨春からの悪循環を断ち切り、収益の柱である秋冬ハクサイの防除に新たな安心感をもたらそうとしています。

取材協力
茨城県八千代町 清水慎一さん

『エフィコン®SL』製品情報

有効成分: アクサリオン®(ジンプロピリダズ) 10.8%
登録番号: 第25005号
性状: 褐色~暗褐色澄明水溶性液体
毒性: 普通物(毒劇物に該当しないものを指していう通称)
危険物: 三石・Ⅲ・水溶性
有効年限: 3年
包装: 250ml×20本、500ml×20本(地域限定)

®=BASF社の登録商標

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待望の新規作用機作をもつ殺虫剤「エフィコン®SL」
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