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有限会社永瀬事務所

次のコンセプトは「村から世界へ!」地域産品を海外に届けることを目指す、食品マッチングサービス「バイヤーズ・ガイド」の開発ストーリーと挑戦

公開日:2023年10月03日

食品のビジネス・マッチングを行う『バイヤーズ・ガイド』(https://buyersguide.jp/)編集発行人の永瀬正彦と申します。私が『バイヤーズ・ガイド』を創刊したのは2008年2月ですから、もう15年もの月日が流れました。ちょうどアメリカ大統領選でバラク・オバマ氏が当選し、北京五輪が開催され、ロシア軍がグルジア侵攻した年になります。この頃の記憶はかなり怪しいですが、『バイヤーズ・ガイド』を始めた背景を以下のように記しています。

このストーリーでは、「バイヤーズ・ガイド」誕生の裏側と、ウェブサイトのリニューアルプロジェクトに込めた想いをご紹介します。

『バイヤーズ・ガイド』編集発行人 永瀬正彦

地域産品の活性化を通して、暮らしやすい地域社会を実現する

 「地域の生産者・メーカーと消費者を結びたい」との想いから、平成20年に有限会社永瀬事務所にてバイヤーズ・ガイド事業をスタートさせました。その後、サービスの拡充に伴い、みなさまにとって有用な社会の公器となるよう、経営理念となる【結】を制定し、〈結ぶ〉〈結果〉〈結い〉の旗印のもと、地域商品の販路開拓支援に汗を流しております。

地域の商品が価値を持って売れるようになることで、地域の生産者・メーカーが豊かになり、商品が売れることで雇用が生まれ、定住する人が増えるようになる。定住者が増えることで地域の人口減少・少子高齢化に歯止めがかかり、子供の笑い声が聞こえる活気ある市町村へと生まれ変わる。理想論かもしれませんが、そんな暮らしやすい地域社会が増えていくよう、スタッフ一同、一丸となって取り組んでいきます。

 

今や農家の平均年齢は68.4歳(令和4年)になりました。そして円安により海外販路開拓や観光インバウンドと声を上げていますが、円安基調により海外からしたらショッピングも観光もお買い得の国といったところでしょうか。こんな時、何が大事かというと、やはり内需。自分たちの国の衣食住・観光を自分たちで正当な価値で購入し、消費する。商品の価値を認めてきちんとお金を払うことで地域経済を回し、日本を元気にしていきたいと思っています。

開発コンセプトは「鶴の恩返し」。バイヤーズ・ガイドのウェブサイト改修に着手

なんとも甘っちょろい考えではありますが、実は私が来年3月に還暦を迎えるにあたり、心の中でずっと気になっていたのが『バイヤーズ・ガイド』のウェブサイトでした。バイヤーズ・ガイド事業スタート時、『バイヤーズ・ガイド』をみなさまに有効活用いただき販路開拓の役に立ちたい。そんな思いで15年前にリリースしましたが、2回の大幅改修を行ったものの、ウェブの世界は変革のスピードが速い。通常業務を優先している間に、どんどん古くて使いにくい物になっていきました。

そこで一念発起して、昨年より『バイヤーズ・ガイド』のウェブサイト改修に着手しました。開発コンセプトは「鶴の恩返し」。バイヤーズ・ガイド事業を始めてからというもの、山あり谷あり、追い風あり逆風あり。より多くの皆さんに使っていただきたいとの思いから日本全国すべてを周り、47都道府県は15周したでしょうか。最初は相手にされず現地訪問してみたらドタキャン、説明していたらいびきが聞こえたり、はたまた飛行機に乗ってプレゼンに行ったら説明時間10分なんてことも、今では良い思い出です。

でも、苦しみながらも続けている内に応援してくださる方が徐々に出てくるようになり、こうした沢山の方々に助けていただいたおかげで今があります。今まで助けていただいた日本全国のみなさま(バイヤー・生産者・食品メーカー・自治体・関係者などなど)に恩返しをしたいと思い、今回『バイヤーズ・ガイド』のウェブサイトをリニューアルOPENさせました。開発コンセプトは「鶴の恩返し」なので、みなさまに無料でお使いいただけます。

バイヤーのみなさまは入会金・会費・手数料もなく、商品カテゴリや地域、キーワードから魅力的な商品をご紹介させていただきます。ご興味をお持ちいただいた商品については、 商談シート(農林水産省『FCP展示会・商談会シート』)を閲覧でき、同商品の生産者・食品メーカーに直接ご連絡いただけます。

生産者・食品メーカーのみなさまには、商品の情報を無料でPRできるよう改修しました(なんと商品情報は何商品でも載せたい放題です)。また、商談シート(農水産省『FCP展示会・商談会シート』)のクラウド管理や、バイヤー会員の行動履歴 閲覧機能、バイヤーへの売り込み機能、FCP展示会・商談会シートの自動翻訳機能(英語・中国語・韓国語)など、一部有料のサービスもありますが、販路開拓の役に立つサービスをご用意しました。

食品のマッチング・サービス『バイヤーズ・ガイド』(https://buyersguide.jp/

 

アナログから、令和の新しいやり方にアップデートをして挑戦

私の経歴がリクルートの情報誌編集者でしたので、弊社の販路開拓における強みはフリーペーパーでした。もともとは企業の求人情報を学生・求職者に届けるリクルートのサービスを、生産者の食材・食品メーカーの商品をバイヤーに届けるという、単なる仕組みの置き換えというメディア事業でした。これに今の国内販路開拓事業・海外販路開拓事業・教育事業・調査事業・海外販路開拓事業といった枝葉が付いて、『バイヤーズ・ガイド』という幹のサービスに成長させることができました。

ただしメディア事業に関しては、今のサステナブルな時代に大量にフリーペーパーを印刷して配付するというのは、いかがなものか? そんな観点からもウェブサイト改修に取り組んだのですが、紙の時代のアナログ人間の私が、今回のデジタル・プロジェクトをどうやって進めるのか? 開発に当たっては昭和の古いやり方を捨てて、令和の時代の新しいやり方にアップデートすることが必要でした。

 

弊社コーポレートサイト(https://office-nagase.co.jp/

人材も「所有」から「共有」する時代 〜開発メンバーに助けられながら、進めた開発〜

ウェブサイト改修に当たって最初にすべきことは、優秀なシステムエンジニアを雇用し最適なシステム会社を見つけるところから始めるのでしょうが、私はシステムの世界の素人なのでシステムエンジニアやシステム会社の目利きができない。さらには、そんな昭和アナログ経営者に雇われるエンジニアもいないでしょう。でも今の時代は、人材も「所有」から「共有」する時代です。ということで、リクルート時代の知人の紹介(なんと今の妻を紹介してくれた恩人)により、フリーランスのプロジェクトマネージャーの方と一緒に開発チームを作り、改修プロジェクトをスタートさせました。開発メンバーも埼玉県・東京都・神奈川県・岐阜県・佐賀県・宮崎県在住のエンジニアが集まり、地域をテーマにしている弊社らしいスタートだなあと感慨深いものがありました。

いざ改修プロジェクトが始まってみると、大きな問題が! そう、言い出しっぺの私自身がプロジェクトのネックになっておりました。通常業務の合間での開発でしたので、出張先のホテルからオンライン会議に参加、私がすべきタスクは土日に対応するなどしていましたが不在にすることが多く、プロジェクトマネージャーや開発メンバーの皆さんに助けられました(今も)。本当に感謝しております。

【最後に】次のコンセプトは「村から世界へ!」 日本国内の素晴らしい商品を海外に届けたい

リリースに至るまでのドタバタ劇をご紹介してきましたが、最後にお願いしたいのは、バイヤーの皆様には是非一度アクセスしてみて、良かったら会員登録をして使ってみて欲しいということです。生産者の皆様も是非一度アクセスして、無料プランで良いので会員登録後に商品情報を登録してみてください。便利な機能が使える有料プランもありますが、応援してやろうという方はお試しください(※一応30日間は無料でお試しいただけます)。シェア拡散も大歓迎です!

みなさまにご利用いただくことで力をつけて、将来的には日本国内の素晴らしい食材・食品を国内だけでなく、海外バイヤーにもお届けできるようにしたい。次のコンセプトは「村から世界へ!」ですね。

人生1回限り。還暦を迎えるにあたり、自分の仕事人生でやり残しや後悔がないよう、自分の領域で小さくても良いから足跡を残せたらと思い取り組んできました。

『バイヤーズ・ガイド』のウェブサイトが、食品流通の「社会の公器」となり、そして「村から世界へ!」情報発信できるよう、引き続き頑張っていきたいと思います。みなさま応援の程どうぞ宜しくお願いいたします!

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