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水田があればすぐできる!世界初の水耕栽培「EZ水耕」

水田があればすぐできる!世界初の水耕栽培「EZ水耕」

2017年07月26日

「EZ水耕」とは、水田に発泡スチロールのパネルを浮かべ、屋外で水耕栽培ができる世界初の技術です。現在ではリーフレタスなどの葉物野菜が中心に作られ、1反あたりの収益は米作りのおよそ230倍が見込めると言われています。現在の水耕栽培より初期投資金額も安価で、今ある水田を活用してすぐに始められるEZ水耕とは、どのようなものなのでしょうか?

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水田に浮かぶEZ水耕パネル

水耕栽培と聞くと、大きなハウスのなかで液体肥料の溶け込んだ水に植物が根を張る姿を想像する方が多いのではないでしょうか。世界初の水耕栽培技術である「水田型EZ水耕」(以下、EZ水耕)は、水田を利用し独自開発の固形肥料を使って屋外で水耕栽培ができます。

従来の水耕栽培にかかる高額な費用を必要としない技術を開発した株式会社セプトアグリ代表の大社一樹(おおこそかずき)さんに、EZ水耕の仕組みや始め方、利益の生み出し方をおうかがいました。農家や自治体を巻き込んだ、新しい挑戦が始まっています。

関連記事:洪水を防ぎ、地域コミュニティの場に。水田が生活にもたらす影響とは?

発泡スチロール製の専用水耕パネルを水田に浮かべるだけの「EZ水耕」

EZ水耕のEZとは、英語の「Easy」の略で、簡単に「誰でもできる水耕栽培」という意味です。仕組みは単純で、発泡スチロール製の専用水耕パネル(91センチ×91センチ)に、専用水耕鉢に入った野菜の苗をセットし、それを水田に浮かべるだけ。生育可能な作物は、リーフレタスやサンチュ、サラダ菜等の葉物野菜、ネギ、バジルといったハーブ類などです。

生育に必要な肥料は、苗を植えた専用水耕鉢に、液体ではなく固形状であらかじめ入れられており、水田の水で徐々に溶け出すため、途中で肥料を与える必要はありません。水田に浮かべてしまえば、収穫まではほとんど手間がかかりません。

季節や野菜の種類によって異なりますが、収穫は定植してからおよそ30から60日後になります。収穫するときはパネルを陸に引き上げて行うので、重機も不要です。作業は台の上で行えるので、しゃがむ必要もなく腰への負担もほとんどありません。


従来の水耕栽培が屋内でしか行えないのは、植物の生育に必要な液体肥料を水に溶かし、それを循環させて栽培しているため、雨が降ると肥料の濃度が低くなり、野菜の成長が不安定になるからです。ハウスなどの設備投資が高額なため、「それならば液体肥料を使わずに、屋外で水耕をできないか」という発想の転換から生まれたのが、固形肥料を使う、世界で唯一の「EZ水耕」です。

初期投資金額は、従来の水耕栽培より安価

従来の水耕栽培は、肥料の配合やタイミングをコンピューター制御したり、ハウスの温度を一定に保つためにボイラーを使用したりすることで、年間を通して安定して生育できるメリットがあります。一方、EZ水耕は屋外で栽培するため、気候の変化に影響されます。野菜の種類や地域によって違いはありますが、年に4回程度の収穫が見込めます。

「屋外での栽培のため台風も経験しましたが、想定していたよりも大丈夫でした。露地栽培では、長雨や曇りが続くと地面が乾かず、土中の酸素が不足したり、細菌が繁殖したりします。その結果、根腐れや病気になりました。EZ水耕はもともと根が水の中にあるので、長雨でも曇りでも環境が変わりません。災害には比較的強いのです」

初期投資金額を比較すると、従来の水耕栽培は5,000万円から1億円程度が必要です(セプトアグリ調べ)。EZ水耕は、水田に浮かべる専用水耕パネルと専用水耕鉢に植えられた苗だけなので、水田1反(約1,000㎡)あたりの初期投資は330万円程度。水田さえあれば始められので、パネルを外せばいつでも通常の水田として利用できる手軽さも魅力です。

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