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200年を誇る白みりん誕生のまち流山

200年を誇る白みりん誕生のまち流山

千葉県流山市にある工場 “流山キッコーマン”は、流山市の名産である“白みりん”の製造が、明治時代から行われています。白みりんとは、家庭料理に欠かせない調味料“本みりん”の原形で、1814年、流山で酒造業を営んでいた名醸造家の二代目・堀切紋次郎により開発されました。風味の良さも好評で瞬く間に人気商品となりました。

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千葉県流山市にある工場 “流山キッコーマン”は、流山市の名産である“白みりん”の製造が、明治時代から行われています。白みりんとは、家庭料理に欠かせない調味料“本みりん”の原形で、1814年、流山で酒造業を営んでいた名醸造家の二代目・堀切紋次郎により開発されました。それまで褐色だったみりんは製法の向上で美しい透明色となり、風味の良さも好評で瞬く間に人気商品となりました。

近年開発の進むつくばエクスプレス沿線のまちと流山白みりんの歴史

流山市は千葉県北西部に位置するベッドタウン。近年、つくばエクスプレス線の開通などにより急速に開発が進み、特に子育てをしやすいまちとしてメディアでも数多く取り上げられています。

開発エリアを少し離れると、史跡や古民家などが点在し、歴史風情の残るまち並みが広がります。市役所近く、流山街道を歩くと見えてくる “流山キッコーマン”の工場は、流山市の名産である“白みりん”の製造が、明治時代から今もなお行われています。

白みりんとは、日本の家庭料理に欠かせない調味料“本みりん”の原形で、1814年、流山で酒造業を営んでいた名醸造家の二代目・堀切紋次郎により開発されました。それまで褐色だったみりんは製法の向上で美しい透明色となり、風味の良さも好評で瞬く間に人気商品となりました。白みりんは現在も、”マンジョウ(万上)本みりん”として製造され続けています。

また、白みりんの輸送には、大正時代から市民の足として活躍している”流鉄流山線”が使われていたそう。流山駅から工場をつなぐ緩いカーブの道に、駅から工場への引き込み線があったのではないかといわれています。

”みりん”に好かれた地、流山

みりんは、蒸したもち米、米麹、焼酎もしくはアルコールを原料にし、40から60日間かけて糖化・ 熟成させてつくります。アルコール度数が約14度あるお酒の一種ですが、原料にもち米を使うことででんぷんが多く、糖に変化するため、日本酒より甘みが強く出るのが特長です。戦国時代は女性やお酒が苦手な人のための飲みものだったそうですが、江戸時代の料理文化の発展とともに、調味料として使われるようになりました。

流山でみりん産業が発達したのには、いくつかの理由があります。

(1)みりんの原料であるもち米とうるち米(米麹の原料)の産地が近くにあった(流山西部の古利根川流域は早稲米の産地、流山から松戸にかけての下谷耕地はもち米の産地)

(2)江戸川の恩恵を受けた、醸造に必要な水質資源に恵まれていた

(3)江戸川の開削により水運が開けて江戸に輸送しやすくなった

(4)箱型で積載量の多い高瀬舟を使うことで、陸路よりも大量の輸送が可能であった

こうした複数の条件が整ったことで、流山はみりんの一大生産地へと飛躍したのです。

大正ロマンの和空間と洋食の料理がコラボレーション 丁字屋 栄

店舗は、1923年に建てられた足袋屋の建物をリノベーションしたもので、流山市による「古民家再生プロジェクト」の第一号店です。店の名前も昔の足袋屋の屋号を引き継いだそうです。外観・内装ともに大正ロマンの趣きが随所に感じられるお店で、和の空間と洋食の融合を楽しみながら、ゆったりとしたひとときを過ごせます。特におすすめのメニューは、特注の窯を使い400度の熱で一気に焼く上げた熱々のピザ。数種類のチーズがトッピングさえた‘‘クアトロ・フォルマッジ’’はビザの定番メニューのひとつです。ここではそれにみりんを煮詰めたソースをかけて提供しています。ピザにみりん!?意外な組み合わせのように思えますが、その相性は抜群!みりんが数種類のチーズの風味を存分に引き立たせており、地元のお客さんからも人気の一品です。豊富に取り揃うワインとも良く合います。

【住所】流山市流山1-5 【電話番号】04-7192-7953 【営業時間】11:00-14:30、18:00-20:30 【定休日】月曜(祝日の場合、翌日)
【メニュー】クアトロ・フォルマッジ

リノベーションした土蔵で食べる、みりんのスイーツ 蔵のカフェ+ギャラリー灯環(とわ)

りんごをみりんで煮て、クリームチーズと合わせたバターケーキ。やさしい甘味のりんごとクリームチーズのハーモニーとしっとりとした舌触りが楽しめます。バターケーキの上にかかる、みりんのシロップと、脇に添えられたホイップクリームがさらにおいしさを際立てます。店主こだわりの器で提供されるコーヒーと一緒にどうぞ。「蔵のカフェ+ギャラリー灯環」は流山市のまちおこし事業の一環ではじまったお店です。流山市に現存する最古の土蔵のひとつで、国の登録有形文化財でもある「笹屋の土蔵」をリノベーションしました。ギャラリーとしても運営しており、流山の作家だけではなくその他地域の作家の作品や、不定期で開催されるイベントも楽しめます。

【住所】流山市流山1-155 【電話番号】04-7158-0221 【営業時間】10:30-17:30 【定休日】火・水曜(祝祭日は営業。翌平日に振替の場合あり。)

【メニュー】りんごとチーズのみりんバターケーキ

じっくり時間をかけて造られた江戸古来の本みりん かごや商店

国産もち米100%を使用し、江戸時代からの古式製法でつくられた本みりん。

蒸したもち米と米麹を、米焼酎と共に仕込み、ゆっくりと約3から6ヶ月間の時間をかけて自然ろ過してつくり上げられます。きれいな褐色になっているのは熟成している証拠です。シロップの代わりにも使えます。この本みりんの味を活かしたゼリーが「流山本みりんゼリー」。製法と配合に徹底的にこだわり、生まれました。口にしてみるとアルコールの味はしますが食べやすいです。やわらかめに作ってあるので、よく冷やすか、凍らせて食べるのもオススメだそうです。みりんの搾り粕である「こぼれ梅」が入った「流山本みりんゼリー こぼれ梅入り」や、日本酒の原酒で漬けた梅酒と流山産の梅の実を使った「梅酒ゼリー」もぜひ、一度試してみてください。

【住所】流山市加5-1708
【電話番号】04-7158-1151
【営業時間】9:00-19:00
【定休日】水曜日

【メニュー】流山本みりん(720ml) 流山本みりんゼリー(1個) 流山本みりん こぼれ梅(200g)

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