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農家がはじめるマーケティング基本のキ< その2 >SNSの活用法

農家がはじめるマーケティング基本のキ< その2 >SNSの活用法

ソーシャルメディアを利用したマーケティング活動が注目されています。農家がはじめるマーケティング< その1 >では、農業の世界でもマーケティングの考え方の重要性をお伝えしてきました。今回は具体的にソーシャルメディア(SNS)を利用したマーケティングの方法をご紹介します。

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最近では、ソーシャルメディアを利用したマーケティング活動が注目されています。農家がはじめるマーケティング< その1 >では、農業の世界でのマーケティングの考え方の重要性をお伝えしてきました。今回は、具体的にソーシャルメディア(SNS)を利用したマーケティングの方法をご紹介します。

SNSを使ったマーケティングの効果

経済産業省が2016年4月に「企業のSNS活用に関する調査報告書」を発表しました。この調査によると、SNSを利用している企業に利用目的のアンケートでは、「販売促進」、「認知向上」が上位にあげられました。このことからも、SNSで話題を作り、自社のHPなどのサイトに誘導して売上につなげたいと思っている企業が増えてきていることが分かりますね。

報告結果の中で、ある織物を販売している企業が紹介されていました。この企業は社長自らFacebookのコンテンツの中に登場することで、顔の見える安心感を演出しつつ、着こなしの提案も行っているそうですよ。報告書の中では、狙った効果が得られているか調査したところ、まだまだ効果が得られているか分からないと回答している企業もあります。

簡単に売上や認知度を向上させることは難しいけれど、結果を出している企業は創意工夫をしていることもわかっています。

一方的に商品を紹介して情報提供するだけでなく、いかに製品やサービスなどに共感してもらい、愛着を感じてもらう、ファンになってもらうことが重要なのではないでしょうか。

SNSを使ったマーケティングとは何から始めたらいいの?

いざ、FacebookやInstagramなどSNSを使って発信しようと思っていても、何を伝えたらいいか分からなくなってしまう人も多いですよね。

不特定多数のお客さんに伝える時は、その記事を見た人の7割が「お、いいな!」と思ってくれるようなものを作るということがポイントです。その為には、ターゲットとなるお客さんを具体的に決めて、その人をイメージしながら考えることが大切です。

SNSで商品の良さを伝える場合も同様で、不特定多数のお客さんに向けた発信になるので、このターゲットをしっかり決めるということが大切なのかも知れませんね。

伝えるためにはターゲットを絞ることが重要

商品が野菜の場合で考えてみましょう。

1.自分の中であらかじめ伝えたいことをイメージしておく

農薬を使っていないので安心安全、皮まで食べられて栄養価も高いなど。

2.ターゲットを考える

30代女性、最近仕事復帰したワーキングママ、子供は2歳。

3.ターゲットが困っていることを考える

・仕事を休むことが増え会社に迷惑をかけてしまう。

・毎日の送り迎えが大変。

・子供に栄養のあるものを食べさせたいが、時間をかけて食事が作れない。

4.ターゲットがこのチラシを読んだ後、どのような状態になっていてほしいかを箇条書きにする

・この野菜買ってみたいな。

・これだったら私にもできそう(調理方法)。

5.伝え方を考える

・無農薬野菜で安心、皮をむかずにそのまま調理できて時短できますよ。

・栄養価の高くて無農薬で栽培された野菜だから、子供が食べても安心ですよ。

・宅配サービスもあり、買い物に行く手間や時間は必要ありませんよ。

このような流れです。なんとなくイメージが湧いてきましたか。

1の伝えたいことは同じでも、ターゲットによって伝え方はさまざま考えられます。

伝え方と伝えたいメッセージが決まったら、実際に投稿してみましょう。

SNSを使って実際に投稿してみましょう。

まずは、その商品の写真を撮影することから始めます。生産者の顔や野菜が作られている場所などでもよいでしょう。野菜の色や形などしっかりと伝わるように撮影してくださいね。

次に、文章を書きましょう。

このとき、誰に見てもらいたいのかを具体的にイメージしながら、何を伝えたいのかを意識して書いてみてください。FacebookやInstagramの使い方が分からない人は、手順が載っているサイトもたくさんあるので検索してみてください。

投稿をしてみたけれど、続かないという場合は、テーマを決めてみるのもおすすめです。例えば、毎朝野菜を使って作った朝食の写真を投稿するなど。毎日同じ時間帯に投稿を続けることで、閲覧数が上がるという調査結果もあります。


SNSを使って商品を紹介してみたけれど、あまり効果が出ているか分からなくて不安になってしまう人もいるでしょう。すぐに結果が出る場合もあれば、なかなか結果がついてこない場合もあります。

農家の場合、直接お客さんに会う機会が少ないので、生産者の顔が見えることや野菜がどのように作られているのかを伝えることで、消費者は安心するものです。

例えば、スーパーで同じニンジンが並んでいた場合、安い方を選んでしまう消費者も多いですよね。しかし、ここに知り合いの○○さんが作ったニンジンという情報があれば、少し高くても知り合いの○○さんのものを買いたいという心理が働くのではないでしょうか。

知ってもらうということは、消費者から選んでもらう大切な要素の一つです。

【農家がはじめるマーケティング基本のキシリーズ】
その1 マーケティングとは?
その3 基礎中の基礎!AIDAの法則
その4 AISASの法則とは?
その5 トリプルメディアを理解しよう
その6 抑えておきたい重要な3つのМ!

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