五つ星お米マイスター西島さんに聞く 2017年秋、注目のお米「おすすめ品種」 – マイナビ農業

マイナビ農業TOP > マーケティング > 五つ星お米マイスター西島さんに聞く 2017年秋、注目のお米「おすすめ品種」

マーケティング

五つ星お米マイスター西島さんに聞く 2017年秋、注目のお米「おすすめ品種」

五つ星お米マイスター西島さんに聞く 2017年秋、注目のお米「おすすめ品種」

2017年09月03日

新米の季節です。五ツ星お米マイスターの西島さんに2017年に注目したい品種を選んでいただきました。新之助、天のつぶ、JA四万十厳選にこまる、きぬむすめ、ゆめおばこ、青天の霹靂、あさゆき、風さやか、ふくまるが出揃いました。

  • LINE
  • twitter
  • facebook
  • Google+
  • Hatena
  • Pocket

新米の季節がやってきました。2017年はどんな品種の米が注目されているのでしょうか。
東京都目黒区にある米屋「スズノブ」の代表取締役であり、日本米穀小売商業組合連合会が実施している専門資格「お米マイスター」の最高ランク「五つ星お米マイスター」の資格を持つ西島豊造(にしじまとよぞう)さんに、この秋注目の9つの品種を教えていただきました。

お盆前から徐々に出回り始める新米。2017年は、台風の影響で遅れが出ているものの、9月中旬頃から店頭に続々並び始めるといいます。
今年デビューの期待の新星から、これからブレイクする成長株まで、多彩な9つの品種が勢ぞろいしました。西島さんの推薦コメントと共にご紹介します。

「スズノブ」代表取締役であり、「五つ星お米マイスター」の西島さん

1:新之助

お米の大産地、新潟県から、待望の新品種がデビュー。大粒ならではのほぐれやすさを残しつつ、心地よい粘りも兼ね備えている「新之助」。炊きあがりのツヤが美しく、口当たりもまろやかで、老舗の料亭や一流ホテルの料理長からも絶賛されているそうです。

「この秋注目の品種ナンバー1といっても過言ではありません。“日本のお米の新基準”と銘打っていますが、今後、まさに日本のお米の核となり得る品種だと思いますね」(西島さん)。

2:天のつぶ

福島県オリジナルの品種で、天に向かって穂がまっすぐ伸びることから「天のつぶ」と名付けられました。イネに発生する病気の一つ「いもち病」に強く、倒れにくい特性を持つため、栽培しやすく安定した品質と収量を保つことができます。

「最近の若い人は、硬めの米を好む傾向にありますが『天のつぶ』はまさにそんなお米です。オムライスやカレーに使うと相性抜群です。チャーハンを作れば、お米がパラパラになっておいしいんですよ」。

3:JA四万十厳選にこまる

米どころのイメージが薄い高知県で、着々と知名度を高めている注目品種。コシヒカリ系統の長所である、しっかりとした旨みと粘りを引き継いだお米で、しっとりとした食感と、ほど良くあっさりとした風味が特長です。

「にこまるは各地で栽培されていますが、どこの産地でも品質が安定しています。中でも、JA四万十のものはとても出来がいいですね。JA職員と普及員に若い人が多く、米作りへの情熱があるんですよ。日々技術の向上に努めている素晴らしい農家が集っているので、今後も伸びていくブランドだと思います」

4:きぬむすめ

中粒で粘りが強く、やや柔らかめな食感が特長のお米。おもに西日本で栽培されており、島根県や鳥取県、和歌山県などが主要産地です。

「近年、全体的に品質が向上している品種です。炊きあがりは白く艶やかで、良食味のヒノヒカリに匹敵する味わいです。炊飯器よりも土鍋で炊いたほうが旨みを引き出すことができますね。知名度はまだ低めですが、かなり伸びしろのある品種だと思います」。

5:ゆめおばこ

秋田県の新たな良食味品種として注目されている大粒のお米です。「あきたこまち」に偏重した作付けが原因で農作業が非効率になり、品質や食味にバラつきが生じてしまうという課題を解決するために開発されました。病気や寒さに強い特性を持っているので、安定した生産が可能です。

「あきたこまちよりも大粒で少し柔らかくしっとりさせた感じで、食べ飽きない粘り気と弾力があります。秋田のお米らしい、食べやすい食感と、キレのある風味が特長ですね。女性に人気で、魚との相性も良いんですよ」。

6:青天の霹靂

提供:青森県農林水産部総合販売戦略課

昨年デビューした青森県の新品種。ササニシキの後継米といわれ、良く知られている「ひとめぼれ」のような上品な食味を持っていて、粘りとキレの絶妙なバランスが特長的です。

「青天の霹靂」のおいしさの秘密は、青森の深い森と積雪が大きく関係しているそう。豊かな森に蓄積された雪解け水が栄養豊富な地下水となり、田んぼを潤してくれるのです。また、日照時間が長く、冷涼な気候が発育を促進し病害虫の発生を予防してくれるといいます。

「しっかりした食感が楽しめる大粒のお米で食べごたえがありますが、お腹にたまらないのも『青天の霹靂』の特長。食べた後には上品な甘みがふんわりと口に広がり、余韻も楽しめますよ」
満足感がありながら膨満感を感じさせないところも人気の秘密のようです。

7:あさゆき

同じく昨年青森県からデビューした「あさゆき」は、デンプンの主成分であるアミロースの含有量が一般的なうるち米よりも低い「低アミロース米」。粘り気の強さと、冷めても硬くなりにくい性質が特長です。

「昨年、テレビで紹介され一躍注目を浴びました。放送後に売り切れが続出して、農家や関係者の方がとても驚いていましたね。冷めてもおいしく、おにぎりやお弁当に向いています。炊きたては柔らかめのため、水加減を少なくすることでバランスのとれた食感になりますよ」。

8:風さやか

13年の歳月をかけて開発された長野県オリジナルの品種。粘りや味、香りなどのバランスが優れているため、様々な料理に合うそう。女性からの支持が圧倒的に高い米です。旨みと甘みがしっかりしているので、時間が経っても味が落ちる心配がありません。冷めても食感と風味が保たれるので、お弁当やおにぎりにも適しています。

「食感があっさりしているので、朝ごはんに食べたいお米ですね。特に、料亭の朝ごはんのような、多彩なおかずがついてくる朝食とは相性抜群だと思います」

9:ふくまる

「コシヒカリ」よりも7日から10日ほど早く収穫期を迎える、茨城県オリジナルの早生品種。高温耐性と冷耐性があるため、天候に左右されにくいのが長所です。

「ふくまる」の一番の特長は、粒の大きさが全国トップクラスであるということ。大粒の食感を味わってもらうため、大きさの基準を満たしたお米だけしか出荷しないなど、産地がいかに粒の大きさにこだわっているかが伝わってきます。

「ふくまるは、一流の料理人からも高い評価を得ています。噛むほどに味が膨らんで、とても滋味深いんです。さっぱり感もあり、食べやすいのも魅力ですね」。

「大産地、新潟から新品種がデビューするなど、今年の新米は多様性があって面白い」と西島さん。気になる品種があれば、この秋ぜひ色々な米を試してみてはいかがでしょうか。

株式会社スズノブ

住所:東京都目黒区中根2-1-15
電話:03-3717-5059
http://www.suzunobu.com

【関連記事】

五つ星お米マイスター西島さんに聞く 2017年秋、注目のお米「元気な生産地」

個でなく地域で勝負 米のプロが「地域ブランド化」をすすめる理由

 

  • LINE
  • twitter
  • facebook
  • Google+
  • Hatena
  • Pocket

関連記事

カテゴリー一覧