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【GRA岩佐大輝 × ワークスタイルクリエイター藤野貴教 対談・前編】 AI時代の到来で、農家の役割はどう変わるのか

【GRA岩佐大輝 × ワークスタイルクリエイター藤野貴教 対談・前編】 AI時代の到来で、農家の役割はどう変わるのか

最終更新日:2017年12月14日

農業に先端技術を掛け合わせる「Agritech(アグリテック)」が広がる昨今、AIやディープラーニングなどのテクノロジーは、農業にどのような影響をもたらすのでしょうか。先端技術を駆使し、高級いちごを生産する株式会社GRA代表の岩佐大輝(いわさひろき)さん、「人工知能の進化と働き方の変化」を研究テーマとし、ご自身でも農業体験の事業を運営する株式会社働きごこち研究所代表取締役の藤野貴教(ふじのたかのり)さんの対談をお届けします。前編では、AI(人工知能)などのテクノロジーが農業にどのような影響をもたらすのか、農業生産者の役割はどう変わるのかという点について、お話をうかがいます。

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「植物体に近い仕事」の比率が増えていく

岩佐さんはご自身で最先端農業の研究や実践に取り組んでいますが、人工知能の進化が農業にどのような影響を及ぼすと思いますか?

岩佐:よく「AIによって人の雇用が奪われる」と言われていますよね。僕はこの意見に反対です。むしろ農業においては、テクノロジーの浸透によって人が担う仕事の範囲が変わる、もっと言えば広がるのではないかと考えています。

藤野さんの研究テーマに近いと思うんですが、「人はどんな仕事で満足感を得るのか」を考えた時に、農業の担い手にとって一番楽しいのは「植物体に近い仕事」なんです。育てている農作物に触れたり、収穫をしたりする作業が、農家にとって幸せなんですよ。

テクノロジーを使えば、その「植物体に近い仕事」に時間を割けるようになります。例えば、毎朝4時にハウスの気温や湿度を計測して、窓を開けなければならない作業があるとします。それを機械が人間の代わりに計測、判断してくれたらその分、人は植物を見たり触ったりすることに時間を回せる。

他にも、計測によって得たデータを元に改善施策やシステムを考える作業は、どうしても人が担わなければいけない役割であり続けると思います。中長期的に考えると、農業における人の役割が少しずつ変わっていくというイメージに近いです。

藤野:「植物体に近い」っていい言葉ですね。農家の方にとって植物体に近いことはなぜ嬉しいんでしょう?

岩佐:農家にとっての最終的な成果物って収穫物ですよね。時間も労力もかけて生み出すからこそ、完成した収穫物を見るか見ないか、食べるか食べないかで農業従事者の満足度は大きく変わるんです。

藤野:その感覚、僕もわかります。例えばコンサルタントの仕事は、資料を作るのが仕事だと思われがちだけど、実際に自分が提案したお客さんがどんな風に変わり、どんな顔で働いているかを見ることに喜びがある。最終的な成果物を見てやりがいを感じるのは、どの仕事でも同じかもしれませんね。

人の仕事はそのやりがいをよりダイレクトに感じられる領域、増幅させる領域に移っていくのかもしれませんね。

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