ミカンの皮活用法1:お風呂に入れる
ミカンの皮は「陳皮(ちんぴ)」とも呼ばれ、漢方薬の材料に使われています。皮にはビタミンCが含まれ、爽やかな香りと共に、癒やしや美肌効果をもたらすとされています。簡単な使い方としておすすめなのが、ミカンの皮をお風呂に入れる方法です。
下準備
1.ミカンの皮を洗う
無農薬ミカンならそのままでも良いですが、無農薬でない場合は皮を水で洗います。食べる前の丸いままの方が洗いやすいです。農薬などが気になる場合は、食べたあとの皮に重曹や塩を振ってもみ洗いしても良いでしょう。
2.皮をちぎる
3センチほどの大きさに皮をちぎります。
3.天日干し
水分をよく拭き取ったら、ザルや新聞紙の上などに重ならないように広げて、天日干しにします。期間は1週間~10日間ほどです。カサカサと音がするほど完全に水分が飛んだ状態が目安です。
電子レンジを使う方法
時間を短縮して作りたい場合は、電子レンジを使って作る方法もあります。キッチンペーパーの上に重ならないようにミカンの皮を並べます。それを電子レンジでまず1~2分加熱します。ミカンの皮の大きさや水分量にもよるため、様子を見て裏返したりしながら加熱時間を調整しましょう。
お風呂に入れる
でき上がったミカンの皮は布袋やガーゼに入れて包み、あとはお風呂に入れるだけ。1回でミカン4~5個分が目安ですが、お好みで加減しても良いでしょう。ミカンは、お湯がたまったあとに入れても沸かす前から入れておいても、どちらも香りがしっかり出るのでおすすめです。敏感肌の方など、肌がピリピリするなど刺激を感じたらすぐに使用を中止して、シャワーでしっかり体を洗い流しましょう。
ミカンの皮活用法2:家の中の掃除に
ミカンの皮にはクエン酸、ペクチン、リモネンなどが含まれています。これらの成分には汚れを落としたり、ツヤを出したりする効果があるため、ミカンの皮は掃除に使用するのもおすすめです。
「ミカンの皮洗剤」の作り方
使用するものはミカンと水だけです。水400mlに、ミカンの皮約4個分をちぎって鍋に入れて火にかけます。15分程煮たら冷まし、ザルでこして出来上がりです。スプレー容器などに入れて使用しましょう。これだけで洗剤を使わなくても、家の中の様々な場所の汚れを落とすのに効果的です。ただし長期保存はできませんので、1~2週間ほどで使い切るようにしましょう。
油汚れ
ミカンの皮は特に油汚れを落とすのに向いており、ガスレンジ周りの油汚れなどにおすすめです。しつこい油汚れのときは、キッチンペーパーにミカン皮洗剤を浸して、しばらく放置してから拭き取ります。
フローリングのツヤ出し
ミカンの皮に含まれる成分にはツヤ出しの効果も期待できるので、汚れも落ちて一石二鳥です。
ミカンの皮活用法3:臭み取りに
ミカンの皮は爽やかな柑橘系の香りがあるため、消臭効果を目的とした使い方もできます。
魚焼きグリルの臭い
魚を焼く前にグリルの受け皿に水を張ったら、約1個分のミカンの皮をちぎって入れておきます。こうすると、グリルに魚の臭いがつきにくくなり汚れも落ちやすくなります。
鍋の魚の臭い
煮魚などを作った際に、鍋に魚の臭みがついて洗っても取れないことがあります。そんな時は、ミカンの皮と水を鍋に入れ、そのまま煮立たせると臭いが落ちやすくなります。
電子レンジの臭い
電子レンジにミカンの皮を約1個分入れ、1分程加熱します。蒸気が充満し、電子レンジの中の臭いを取ってくれます。
手の臭い
魚やタマネギ、灯油などの臭いが手についてしまった時は、ミカンの皮を手でもむと、嫌な臭いを和らげてくれます。ミカンの皮を手でこすりながら水で洗うのもおすすめです。
ミカンの皮活用法4:肥料として使う
ミカンの皮には、紫外線や虫から身を守るため、フラボノイドという成分が含まれています。これを利用してミカンの皮を肥料にすることもできます。
肥料の作り方
1.ミカンの皮を乾燥させる
ミカンの皮を天日干しにして乾燥させます。1~2週間ほどで、パリパリ・カサカサになって完全に水分が飛んだ状態が目安です。
2.細かく刻む
乾燥させたミカンの皮を5ミリくらいに細かく刻みます。
3.土にまいてかき混ぜる
2のミカンの皮を土に混ぜます。1~3日おきにかき混ぜましょう。
ミカンの皮の意外な利用方法をご紹介しました。お風呂に入れたり、汚れを落とす掃除アイテムとして使えたり、肥料としても使える、ミカンの皮。ご紹介した利用法を参考に、ぜひ試してみてください。