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アブなすぎる害獣図鑑!農家の敵とその撃退方法 ~スズメ編~

アブなすぎる害獣図鑑!農家の敵とその撃退方法 ~スズメ編~

最終更新日:2018年05月14日

農家にとって、害獣による農作物への被害は、大雨や台風などの悪天候による被害とともに深刻です。2017年度の農林水産省の調べでは、野生鳥獣による農作物への被害状況はおよそ200億円で、その6割が獣類、4割が鳥類(※1)となっています。代表的なのは、イノシシ、シカ、サル、クマ、カラス。その他、意外と思える生物も農作物に大きな被害をもたらしているのです。

「アブなすぎる害獣図鑑」第一回は、私たちの身近に生息するスズメの生態と農作物への被害、その撃退方法に迫ります。

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脳化指数はネコと同等!? 意外と頭の良いスズメの生態

農家

憎まれ役のカラスと比べて、スズメはかわいらしいイメージ。実はスズメとカラスは親戚同士のような関係です。スズメ目カラス科に属すカラスは頭が良く、カラスの脳化指数は1.25、スズメの方も1.0くらいあります。イヌが1.2で、ネコは1.0くらいなので、スズメとネコの賢さは同等ともいえます。

スズメは飛ぶのも上手で、方向転換や加速、着地もお手の物。しかし、体力がないので行動範囲が限られ、高く飛べないところがカラスとは違います。そのため、餌となる穀類が多い人家とその周辺の樹林、草地、河原、農耕地に生息しているのです。

繁殖期には田畑で害虫を食べたり、冬季に雑草の種を食べて雑草防除の効果があるなど益鳥の役割も果たしますが、カラス同様に農作物への多大な被害をもたらしています。

古くから穀類を食べる害獣 かかしはスズメ対策から誕生した!

農家

スズメは、イネ科、タデ科、キク科などの小粒の乾いた種子を特に好み、稲や麦などの穀類の未熟な種子の胚乳を食べます。5月~9月の播種期~収穫期が主な被害の時期となりますが、ホウレンソウや小松菜、ダイコンなど、穀類以外の種子も食べるので被害は一年中におよびます。やわらかなブドウの果実も収穫期に狙われます。

古くから穀類を食べる害獣として知られ、田んぼや畑のかかしなどはスズメを追い払うために考案されたと言われています。また、砂浴びをするために作物の苗を荒らしたり、巣の材料にするため花の若葉をむしったり、鶏舎などに入って餌を盗むといった被害もあります。

スズメは狩猟鳥に指定され、有害鳥獣駆除でも捕獲されています。1980 年代前半に年間300 万羽を超していた捕獲数は、1990 年代に入ると大きく減少し100 万羽を切り、その後も徐々に減っています。被害面積は1980年代から、被害量は1996年から減少傾向をたどっていますが(※2)、スズメによる被害はなくなることはありません。

※1 鳥獣被害の状況:農林水産省
※2 鳥種別生態と防除の概要 スズメ:中央農業総合研究センター

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