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農業で成功する秘訣とは【作物選び編】

農業で成功する秘訣とは【作物選び編】

「農業にチャレンジしたい!」。そんな大志を抱いた人が、農業で成功するために必要なことを紐解くシリーズ。今回は「作物選び」を取り上げます。「何を育てるか」は、最初に悩むところ。野菜と果物の違い、ハウス栽培や果樹の育て方などの注意点を踏まえながら、作物選びのコツを考えます。

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野菜と果物、「育て方」の差が出やすいのは?

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作物には大きく分けて「野菜」と「果物」があり、農家が育てる上で重要な違いがあります。

キャベツやレタスといった野菜は、それほど価格差がつきません。スーパーで見てもあまり値段は変わらないでしょう。品質の差がつきにくいため、単価が変わらないとも言えます。農家としては、単価に差が出ないので、とにかく多く作ることで売上が伸びます。

一方、りんごやブドウといった果物は、価格差があります。青森産りんごやブドウのシャインマスカットなどは高級果物の代表ですね。つまり、果物は品質の差がつきやすいということ。野菜に比べて、果物は育て方の差が出やすいのです。

果物は野菜と違って“味”や“ブランド”が値段を左右するため、同じ量を生産しても、高品質でブランドになるかどうかで売上は変わります。

なおメロンやスイカ、イチゴなどは野菜の一種ですが、これらは果物と同じ傾向に当てはまります。プリンスメロンやイチゴのあまおうがそれですね。

作物選びでは、果樹やハウス栽培について知ることも大切

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作物を育てる際、ブドウやリンゴのように果樹に実がなるものと、キャベツやレタスのように毎年タネをまいて収穫するものに分かれます。

果樹になる作物は、まず木が育たなければ果物ができません。そしてその果樹が育つまでには、数年かかります。もし果樹を植えるところからスタートするなら、収穫して利益が出るまでには時間がかかる事を想定しなければなりません。一方、土にタネをまく作物は、その年から収穫が可能です。

また、ビニールハウスやガラス室の中で栽培するケースもあります。これは、温度や湿度を調整でき、天候の影響を受けにくいため、季節に関わらず栽培できます。寒い地域では育ちにくい作物も、ハウス栽培で可能になることもあります。

もちろん、ハウスなどの施設は初期投資がかかります。と同時に、大規模栽培をする場合は、作物に合う施設を用意するのが難しいケースも出てきます。そう考えると、大量生産の作物より、少量でも高価なブランド作物を選ぶ選択肢がみえてくる場合があります。

農業初心者は、どんな作物を選べばいい?

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では、新たに農業を始める人にとって、どんな作物が良いのでしょう。最初のうちは実力差が出にくく、年間を通じて需要の高い定番野菜がベターでしょう。果物は品質を問われるため、農業初心者は苦労する可能性があります。

1年を通して長い期間で栽培できる野菜は、特定のシーズンしか収穫できない“季節もの”と比べて有利です。なぜなら、“季節もの”はその年に失敗すると1年先まで待たなくてはならないからです。

さらに、野菜を大量生産して売上を伸ばすなら、手作業が少なく、機械作業でまかなえる作物が理想です。手作業が必要な作物は、生産量を増やす際に人手が必要になり、人件費がかかります。果物は手をかけても高額で売れる可能性がありますが、野菜の単価は大きく変わりません。

もちろん、これらに加えて土地の環境や条件、気候などに適した作物を選ぶべきです。他の農家がその地域で何を生育しているか見ながら、作物選びを進めましょう。

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