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新規就農に縛られずのびのび夢を実現 三重県の農家民宿「なかや」(3/3)

新規就農に縛られずのびのび夢を実現 三重県の農家民宿「なかや」

三重県津市美杉町。かつて産業の中心が林業だっただけに、山々には杉がそびえ立ち、美しい風景が見られます。近年、自然を求めて移住してくる人々も増えている美杉町。10年前の2007年に移住を果たした岩田二三男(いわたふみお)さんは、農家民宿「なかや」のオーナーです。会社員を辞めた後に民宿をはじめて、現在に至るまでの話をうかがいました。

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情報発信とコミュニティー作りに専念

農家民宿

近年、田舎移住の人気の高まりもあって、美杉町にも技術や才能を持った人たちの移住が相次いでいます。しかし移住者同士をつなぐ機会やコミュニティーがありませんでした。そこで、移住者がつながれる場として「なかや」を開放しました。

「ただ集まって話しながら酒を飲むうちに、おもしろいアイディアが生まれるような場になればいい。その中から生まれたのが『美杉むらのわ市場』です」。

農家民宿

「美杉むらのわ市場」とは、毎月第2日曜日に美杉町で開催されるマルシェ。こだわりのパンやお菓子、無農薬野菜や豆、木工、チーズなどを手がける住民たちが出品します。美杉町には自然豊かな風景だけではなく、魅力的な地元住民たちとの交流ができる場になっています。

「『なかや』から派生した繋がりをもとに、次はそれぞれが自分の場所でコミュニティーを作る。そんな風に細胞分裂していったら、美杉町の外から人が集まってくるきっかけになって、いつか大きなうねりになるんやないかなと考えてます」。

「街道筋の古民家の軒先を借りて、朝市をやってみてはどうだろうか。」
「かつて茶栽培が有名だったこの町で、放置されているお茶屋さんの畑を復活させるために、他の地域と結びつくことで人手を確保できないだろうか」。
岩田さんのアイディアは膨らみます。そういった様々な試みをホームページやSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)での情報発信を考えています。

地方へ移住して農業を始めようと思ったとき、地域になじんで農業に慣れようと全力を尽くすことは大切なことかもしれません。岩田さんのように肩の力を抜いて、自然体で田舎暮らしや農業を楽しむスタイルも一つの方法として参考にしてみてはいかがでしょうか。

 
農家民宿「なかや」

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