食物繊維は多くない? 香りが爽やかなセロリの栄養と保存法【野菜ガイド】

マイナビ農業TOP > 食育・農業体験 > 食物繊維は多くない? 香りが爽やかなセロリの栄養と保存法【野菜ガイド】

食育・農業体験

食物繊維は多くない? 香りが爽やかなセロリの栄養と保存法【野菜ガイド】

連載企画:野菜ガイド

食物繊維は多くない? 香りが爽やかなセロリの栄養と保存法【野菜ガイド】
最終更新日:2020年02月03日

セロリは、独特の香りから西洋ではハーブとして煮込み料理にも使われてきました。今回は歴史や新鮮なセロリの見分け方、保存法や栄養に加えて、おいしく食べるためのコツなどを紹介します。茎はもちろん、葉を使ったレシピや、葉の活用法なども詳しく説明します。セロリ好きの方もちょっと苦手だという方も、食べやすくするアイデアをたくさん紹介するので、参考にしてください。

セロリの紹介

セロリ

セロリは、爽やかな香りとシャキシャキした歯ごたえが特徴の香味野菜です。セロリの歴史は非常に古く、原産地はヨーロッパ、西南アジア、インドなど諸説ありますが、古代エジプトでも食べられていたと言われています。

日本に渡ってきたのは、16世紀末の朝鮮出兵の際に加藤清正が朝鮮から持ちかえったものが最初とされています。渡来当初は「清正人参」と呼ばれ珍しがられていました。その後、オランダ人によって長崎に「オランダ三つ葉」と呼ばれる西洋種が持ち込まれ、現在の日本での主流はこの西洋種に近いものです。

以前は香りの少ない黄色種が人気でしたが、現在は程よい香りで肉厚の中間種が主流となっています。ちなみに欧米での主流は香りが強い緑種で、サラダ以外にも煮込み料理などにも使われています。最近では日本でも、セロリが煮込み料理などに使われるようになってきています。

鮮度の良いおいしいセロリの見分け方

セロリ

鮮度の良いおいしいセロリは、茎が太くて長く、丸みがあり、葉がみずみずしいものが特徴です。茎の筋と筋の間の肉が盛り上がっているものを選びましょう。切り口が見える場合は、スが入っていないものが新鮮です。収穫が遅れて成長しすぎると、空洞になってスが入ることが多くなります。食べても問題はありませんが、筋っぽい食感となります。

セロリの栄養

セロリ

セロリの代表的な栄養成分は、カリウムです。カリウムは、神経や筋肉の機能を正常に保ち、細胞内外のミネラルバランスを整える作用があると言われています。食物繊維を多く含むと思われがちな野菜ですが、セロリに含まれる食物繊維は100グラム中5グラムと、それほど多いわけではありません。

セロリに多く含まれるビタミンB6は、筋肉や血液を作る際に必要な栄養で、皮膚や粘膜の健康維持に関わる栄養成分です。セロリの独特の香りの正体は、アピインと呼ばれる成分で、神経鎮静作用や食欲増進効果などが期待できます。

セロリの保存方法

コップの中に冷水を入れてセロリの根元をしばらく浸してから、その日中に食べるようにしましょう。セロリは傷むのが早いため、できるだけ早く食べきることが望ましいです。もし2、3日保存したいときには、葉に栄養分が取られてしまうため、茎と葉に切り分けてそれぞれラップに包んで冷蔵庫の野菜室で保存します。

セロリの旬と時期

セロリ
国内で流通するセロリの半分以上が長野県と静岡県で生産されています。5月から12月頃は長野県産が、11月から6月頃までは静岡県産のものが出荷されています。

セロリの下ごしらえ

セロリを洗うときには、付け根に泥や汚れがたまっていることが多いので、流水で付け根の内側をしっかり洗うようにしましょう。

歯ざわりをよくするために、筋をとるのがオススメです。筋取りは、まず葉の付け根のフシの部分で葉と茎に切り分けます。茎の下の外皮側に包丁を入れて筋を起こしてから手前に引くと簡単に取れます。新鮮なものほど筋が硬くしっかりしているので、きちんと取り除くようにしましょう。

セロリをおいしく食べるワンポイント

セロリ
日本では、セロリはサラダに使われるのが主流となっていますが、それ以外にも様々な調理法があります。

スープをとる

セロリは、肉類の臭いを消して、料理に風味やコクをつけて味を引き立ててくれます。特に葉や茎の細い部分は香りが強いので、香草の束(ブーケガルニ)にします。くず野菜と共にスープをとったり、魚を蒸すときに添えたりすると風味が一気にアップします。

葉は天ぷらに

香りが強い葉は、天ぷらにしたり、刻んで佃煮にするとご飯によく合います。

葉はふりかけにも

葉はレンジにかけて乾燥させると、粉状のふりかけ風に使うことができます。

セロリの種類

ホワイトセロリ

茎が細く白く、三つ葉に似ています。水耕栽培されているため、クセが少ないのが特徴です。

グリーンセロリ

葉だけではなく、茎全体が緑色をしています。筋が少なく肉厚で、香りが強く、アメリカで人気がある品種です。

セロリは、サラダやピクルスに使う方が多いと思いますが、煮込み料理にも大活躍する野菜です。独特の香りが苦手な方は、リンゴなどの水分が多い果物やトマトと一緒にジュースにすることで飲みやすくなります。

また、葉を布の袋に入れて少しもみ、お風呂に入れると冷え性に効果があると言われています。ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

参考:「野菜と果物の品目ガイド~野菜ソムリエEDITION」(農経新聞社)

野菜ガイドをもっと読む!
野菜ガイド
野菜ガイド
野菜の旬や品種と特徴、栄養と働きについて解説します! おいしい食べ方や鮮度を保つ保存法など分かりやすくまとめました。

関連記事
煮込み料理にぴったり! パースニップ・リーキ・セロリアック・ルタバガ・ビーツ【野菜ガイド】
煮込み料理にぴったり! パースニップ・リーキ・セロリアック・ルタバガ・ビーツ【野菜ガイド】
最近では煮込み料理に入れる定番の野菜以外にも、珍しい野菜や西洋野菜がスーパーなどでも手に入るようになりました。日本ではまだまだ馴染みの浅い野菜でも、欧米では古くから親しまれている野菜があります。ロシア料理のボルシチに欠…
もう一品!箸休めに作りたい常備菜『セロリのピクルス』
もう一品!箸休めに作りたい常備菜『セロリのピクルス』
セロリが苦手…という方でもピクルスにするとなぜかパクパクっと食べられてしまうことありませんか? サンドイッチの具としてハムと一緒にサンドしたり、肉料理の付け合せに添えてみたりと、あると助かる常備菜です。

関連キーワード

シェアする

  • twitter
  • facebook
  • LINE

関連記事

タイアップ企画

カテゴリー一覧