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こだわりの肉や野菜が集まる「バーベキューマーケティング」とは(2/3)

こだわりの肉や野菜が集まる「バーベキューマーケティング」とは

特定の農家が作った「顔が見える食材」だけを使って行われるファーマーズバーベキュー。生産者がこだわりの食材を提供し、バーベキューを通じて消費者においしさを知ってもらうという、生産者にもっとも近いバーベキューです。2017年8月のスタートからわずか数ヶ月で、なんと500人近くが来場したといいます。今回は、株式会社ファーマーズバーベキューの取締役である、小澤亮(おざわりょう)さんにその魅力をうかがいました。

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バーベキューで味わえるこだわりの食材

ファーマーズバーベキューでは、「みやじ豚」を育てる株式会社みやじ豚をはじめ、無農薬無化学肥料栽培の野菜だけを取り扱う野菜提案企業「坂ノ途中」、神奈川県藤沢市の農家などが、こだわりの食材を提供しています。

具体的には次のような食材が使われています。

ファーマーズバーベキューのお肉はすべて「みやじ豚」。旨みのもとである「遊離(ゆうり)グルタミン酸」の含有量が国産銘柄豚の平均の2倍もあり、甘くてジューシーな味わいです。ミシュランガイドで3ツ星を獲得したレストランでも愛用されています。

おいしさの秘訣は「豚にストレスを与えず、のびのびと育ってもらうこと」なのだそう。豚の血統や餌にこだわり、兄弟豚同士で元気に育てる環境を作ることで、至極の肉を作りあげています。

野菜

ファーマーズバーベキューの野菜は、野菜提案企業「坂ノ途中」から仕入れるものが中心です。「坂ノ途中」が扱う野菜は、農薬と化学肥料を一切使っていません。

「『坂ノ途中』は、土の力を大切にし、野菜をじっくり丁寧に育てる農家さんと提携しています。日々の創意工夫を怠らずに技術を積極的に学ぶなど、情熱を持った野菜作りに取り組んでいる方ばかりです。

そのため彼らが作った野菜は、料理のプロが認める抜群の味です。ファーマーズバーベキューでは、上質な野菜を一番おいしい旬の時期に提供しています」。

もったいない食材

世の中には、おいしいのに破棄されてしまう「もったいない食材」が多数あります。2017年は、販路の問題だけで捨てられそうだった鹿児島県鹿屋市の「紅はるか」を焼き芋にして提供しました。紅はるかは市販のジャムに匹敵するほどの甘みがある芋だといいます。

ファーマーズバーベキューでは、捨てられてしまいそうな食材を回収してバーベキューに出す取り組みもしています。基本的に「顔が見える農家の食材」を提供していますが、「もったいない食材」だけは例外的に扱っているそうです。

「プレミアムバーベキュー」で、全国の農家とコラボレーション

ファーマーズバーベキューでは、月に一回、収穫体験付きの「プレミアムバーベキュー」を行っています。

「『プレミアムバーベキュー』では、バーベキューコーディネーターが塊肉をおいしく焼いてお客様に提供しています。収穫体験も付いていて、塊肉に合わせるハーブを収穫したり、野菜を収穫してキッチンでサラダにしたり、窯焼きピザのトッピングにしたりしています。

通常のファーマーズバーベキューと大きく違うのは、希少な野菜を提供していることと、その生産者が来場するところですね」

「プレミアムバーベキュー」では、これまで、30以上の農家とコラボレーションしたそうです。千葉県佐倉市の「佐倉きのこ園」のシイタケや、長野県山ノ内町の「林檎園うえはら」のリンゴのほか、鹿児島県喜界島の「峰山商店」のエビなど、希少な食材が登場してきました。

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