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100均スポンジで野菜を作ろう! 人気ブロガーのアイデア溢れる水耕栽培

100均スポンジで野菜を作ろう! 人気ブロガーのアイデア溢れる水耕栽培

毎日採れたての野菜を食べられるのが家庭菜園の魅力。特にスペースがない、手間をかけたくないという方に人気なのが水耕栽培です。「水耕栽培で順調に育つ野菜に感激した」と話すのは、人気ブログ「いつでもレタス」の“横着じいさん”こと伊藤龍三(いとうりゅうぞう)さん。水耕栽培のハウツーを解説した新著『かんたん水耕栽培 決定版!』から、伊藤さんが習得した初心者でも失敗しない水耕栽培法について紹介します。

種と100円グッズを用意するだけ

水耕栽培

最も効率良く栽培する方法を探求し、実践してきたのが伊藤さん流の水耕栽培。ザルやかごを使った水耕栽培層や水耕栽培装置を作ってしまえば、収穫までは液肥を切らさないように毎日チェックするだけです。伊藤さんの水耕栽培法では、最初にスポンジを使って発芽させていきます。

「スポンジに種をまくと2日ほどで発芽し、2週間ほどで定植しやすい『スポンジ苗』ができます。さまざまな方法を試してきましたが、この育て方がいちばん適していると思います」と伊藤さん。

育てる場所の条件は、日が当たるということ。

「この水耕栽培は、日の当たる窓際、簡易ビニールハウスなど、苗に直接強い風が当たらない場所で行います。窓際でも1日に3時間以上、日が当たる場所を選んでください」とのことです。

伊藤さん流 簡単水耕栽培方法

水耕栽培方法

それではさっそく始めてみましょう!

スポンジ苗を作るのに必要な材料
・野菜の種
・スポンジ
・容器
・竹串
・トイレットペーパー

1. スポンジを切る

スポンジ

100円ショップなどで売っている食器洗い用のスポンジのネット部分を取り除き、1.5~2センチ角にカットします。スポンジたわしのタワシ部分を取り除いてカットしてもよいでしょう。ただし、メラミンスポンジは硬いので使えません。

2. 水分を保つための容器を用意する

スポンジ

豆腐が入っていた容器や弁当箱、密閉容器などを使って、発芽用の容器にします。

3. スポンジから空気を抜く

スポンジ

容器にスポンジを並べ、上から水道水を入れます。スポンジを何度も押して、中の空気をできる限り抜き、最後にスポンジの半分くらいの高さまで水を入れます。

4. 種をまく

スポンジ

用意した種を、ひとつのスポンジに2粒ずつまきます。竹串のとがっていない方の先端を水につけてから種にくっつけ、ひと粒ずつスポンジに置いていきます。こうすれば小さい種をうまくまくことができます。

5. トイレットペーパーをかぶせる

スポンジ

スポンジ全体の表面をカバーできる大きさにトイレットペーパーを切り、上からかぶせます。その上からスポイトなどで水をたらしてトイレットペーバーの表面を湿らせ、発芽するまで日が当たらないところに置きます。

6. 双葉が育つのを待つ

双葉

芽が出たら明るい場所に移し、スポンジの半分の高さに水位を保ちます。双葉になったら太陽光に当てます。ほとんどの野菜が、およそ2週間で定植可能な苗に育ちます。

水耕栽培の畑となる水耕栽培層の作り方

水耕栽培

伊藤さんが水耕栽培でメインにしているのが、お茶パックを使った栽培法です。空のお茶パックの中にスポンジ苗を入れて栽培します。

「種が発芽して双葉が大きくなったら、水耕栽培層に定植します。お茶パック栽培法はカップに引っ掛けるタイプの袋状になったコーヒーバッグから思いついたやり方で、葉物野菜に向いています。培地をまったく使わないので、部屋の中で栽培しても汚れません。失敗も少なく、収穫量も期待できます」(伊藤さん)

水耕栽培層を作るのに必要な材料
・双葉になったスポンジ苗
・液体肥料(ハイポニカ)
・お茶パック
・水切りトレイ(ザルとトレイが一対になったもの、B5サイズ)
・水切りネット
・ダスター(不織布でできたふきん)
・プラスチック製のコップ
・アルミ箔(はく)シート(アルミ遮熱シート)

1. 液肥トレイをつくる

水切りトレイ、水切りネット2枚、ダスターを用意します。水切りネット2枚を二つ折りにして8層にします。それをザルに敷き、その上にザルの大きさに合わせて切ったダスターを重ねて敷きます。

2. 遮光板をつくる

遮光板

太陽光を遮り、藻の発生を予防する遮光板をつくります。ザルの底の大きさに合わせてアルミ箔シートを切ります。

3. プラスチックのコップを置く位置を決める

2で切り取ったアルミ箔シートをスポンジ側を上にして置きます。その上にザルを乗せてぴったりと合わせ、コップを置く位置を決めます。

遮光板

プラコップが置いてあった中心点に、先が細いマジックペンを使ってザルの隙間(すきま)ごしに、アルミ箔シート上に印をつけます。ほかのコップも同じ作業を行います。

4. 円を描いて切り抜く

遮光板

アルミ箔シ一トを取り出し、シートにつけた印を中心に、コップの底と同じ大きさの円をマジックペンで描きます。描いた円の部分をハサミで切り抜き、穴ができたら、アルミ箔シートを縦半分に切り、1のトレイに置いて位置とサイズを確認します。

遮光板

5. 液肥を入れる

液肥

ダスターが浸るまで、液肥を注ぎ入れます。藻の発生につながるので、 液肥は表面が浸るくらいまでで、入れすぎないようにします。多く入れた場合は戻します。

【液肥の作り方】
伊藤さんは液体肥料として「ハイポニカ」を利用しています。ハイポニカはA液とB液のセットになっていて、500倍に薄めて使います。定植から収穫まで、この比率は変わりません。2〜3日で使い切る量を作ります。

コップにお茶パックをセット、密植栽培を可能にする!

1. コップで鉢をつくる

密植栽培を可能にし、倒伏(倒れ)を防止するようプラスチック製のコップを加工して鉢をつくります。

密植栽培

コップの底を切り、切った底面の内側を丸く切り落としてリング状にします。これが、スポンジ苗とお茶パックを密着させるホールドリングになります。

密植栽培

2. 苗をお茶パックに入れ固定する

お茶パックにスポンジ苗をセットし、お茶パックとスポンジ苗が密着するよう、外側から1のホールドリングで固定します。(園芸用針金でも代用できます。)

密植栽培

密植栽培

3. お茶パック苗を水耕栽培層にセットする

1で底を切り落としたコップを、水耕栽培層に敷いたアルミ箔シートの穴に合わせて置きます。コップの中にお茶パック苗をセットしたら、完成。

密植栽培

日が当たる場所に置いて、毎日1回、液肥の減りをチェック。ダスターが液肥に浸った状態をキープします。

初心者は育てやすいレタスから始めよう!

レタス

スポンジ苗と水耕栽培層を使って、サニーレタスを育ててみましょう。サニーレタスはレタスの中でもβ–カロテン、ビタミンC、Eが多く、まさに栄養素の宝庫。しかも栽培が簡単な初心者向きのレタスです。 種をまいて平均2カ月で初収穫。 その後も3、4カ月間収穫し続けることができます。

「レタスは一年中栽培できて、室内栽培にも適しています。夏の暑い時期は、茎が間伸び(徒長)しますが、 その茎も味噌汁に入れると格別のおいしさです」(伊藤さん)

栽培の手順

1. 1つのスポンジに2つ種をまき、発芽させる
2. 水耕栽培層に定植する
3. 収穫時期を迎える

季節によって春のシーズンは45日、秋から冬は2、3カ月、平均すると2カ月くらいで収穫時期を迎えます。
4. 間引く

発芽

外の大きな葉を1枚1枚収穫していってもよいのですが、2株とも大きく育った場合は密植を避けるためにひと株を間引きます。コップの上からハサミを入れ、余分な株を根元から切って収穫しましょう。

5. 収穫しながら栽培する
ひと株を間引いた栽培層は、最初、少し寂しい感じがしますが、短期間で葉が茂り始めます。大きくなった葉を収穫しながら栽培を続けます。

6. 収穫と栽培を続ける

収穫と栽培

間引いて1週間もすると、残りの株も大きく育って毎日のように収穫できます。

特別なものを使わずに、身近な材料で栽培できるのが伊藤さんの水耕栽培の特徴です。伊藤さんは葉物野菜だけでなく、メロンの種を使ったメロン栽培や小玉スイカ、パパイヤなどの栽培も行っていて、多種多様な作物を育てられることがわかります。お手軽な水耕栽培で、毎日野菜を楽しみながら収穫してみませんか。

水耕栽培

参考書籍:
『かんたん水耕栽培 決定版!』(主婦と生活社)伊藤 龍三 (著)

監修:
伊藤 龍三・・・1940年、神奈川県横浜市生まれ。神奈川県横須賀市在住。2004年に水耕栽培と出会い、栽培方法と実際の収穫をレポートするブログ「いつでもレタス」を開始。人気を博す。このブログとカルチャースクールでの水耕栽培の講師などを通じて、水耕栽培の楽しさ、すばらしさを伝えている。NHK総合の特別番組『家庭菜園の裏ワザ教えます』をはじめ、民放各局、地方局でのテレビ出演や、新聞、雑誌での取材多数。インスタグラム(ryuzouito1940)でも発信中。

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