レモンの紹介
レモンはミカン科ミカン属のフルーツ。爽やかな酸味と香りが、料理やお菓子作りのトッピング、ドリンクのアクセントに最適。周年を通して国内での需要が高い柑橘類です。
流通しているレモンの多くが輸入で、主な輸入先はアメリカ・カリフォルニア産で、4分の1がチリ産となっています。カリフォルニア産の代表的な品種は「リスボン」という品種です。果汁が多くて酸味が強く、爽やかな香りをしているのが特徴で、誰もが想像するレモンはリスボンです。
リスボンは明治初期に日本に持ち込まれ、その後、広島県や愛媛県で栽培されている、非常に人気のある品種です。国産のレモンの旬は9月から1月頃です。
鮮度が良いおいしいレモンの見分け方
鮮度が良いおいしいレモンは、ヘタ枯れがなく皮に艶とハリがあり、色は鮮やかな黄色か緑色をしています。表面にシワがなく、みずみずしいものを選びましょう。
レモンの栄養
レモンの栄養といえば、みなさんご存じのビタミンCです。100グラム中に100ミリグラムのビタミンCを含みます。レモンの酸味の正体はクエン酸で、疲労回復の効果があるといわれています。
レモンの保存方法
レモンは、丸ごと保存する場合はラップに包んで、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。カットしてから保存するときには、ラップでぴったりと包み、冷蔵庫で保存し早めに食べ切るようにします。また、輪切りにして冷凍保存しておけば、紅茶や料理のトッピングにも最適です。
レモンの豆知識
収穫したばかりのレモンは緑色?
収穫後の緑果をそのまま出荷したものをグリーンレモンと呼んでいます。レモンの皮の色は熟度に関係がなく、通常はエチレンによって黄色く着色されたものが出回っています。
レモンの香りは皮にあり
レモンの香り成分は皮に多く含まれています。その為、お菓子などに香りづけをしたい場合は皮を使うようにしましょう。輸入物のレモンを使う場合は、皮の表面をよく洗ってから使用します。
果汁の絞り方
レモンの果汁を絞るときには、専用の絞り器を使うことで無駄なく果汁を取ることができます。もし絞り器がない場合は、半分に切ってから、フォークなどの先の尖ったもので果肉を少し潰すと、絞りやすくなります。
レモンの種類
輸入レモン
皮が黄色く艶やかです。ワックス処理をされているため、低温に弱い特徴があります。
メイヤーレモン
酸味が弱く甘みが強いのが特徴。オレンジとの交雑種の為、皮も果肉も橙色をしています。
ライムの紹介
ライムは、酸味がレモンよりも少ないミカン科ミカン属のフルーツです。酸味は柔らかいですが、鋭い香りが特徴です。
肉料理、魚料理はもちろん、サラダや、タイ・ベトナムなどのエスニック料理にも欠かせない存在です。鋭い香りと適度な酸味が洋酒ととても相性がいい為、多くのカクテルに利用されています。
ライムはほとんどが輸入物で、出回っている品種を大きく分けると、小ぶりのメキシカンライムと大ぶりのタヒチライムがあります。日本で流通しているのはメキシカンライムが多いです。
鮮度が良いライムの見分け方
鮮度が良いおいしいライムは、皮にしっかりとハリがあり、濃い緑色をしています。時間が経って黄色っぽくなっているものは、酸味が抜けてしまっている可能性があるので注意しましょう。
ライムをおいしくするワンポイント
メキシカンライムはコロナビールと相性バッチリ
ライムは、多くの洋酒を使ったカクテルに利用されるフルーツですが、メキシコのコロナビールにライムは絶対に欠かせない存在です。
瓶の飲み口にレモンを挿して提供されるコロナビールは、飲む前に果汁だけではなく実ごと瓶の中に入れて味わいます。
簡単ライムスカッシュのレシピ
レモンほど大きくないライムは一回で使い切ることができ、いつでもフレッシュな酸味と香りが楽しめるのも魅力です。ミントとの相性もいので、果汁に砂糖を加え、ソーダ水とミントの葉を加えるだけで爽やかなライムスカッシュの完成です。
エスニック料理にも必要不可欠
タイやベトナムなどのアジア料理にもライムは欠かせません。自宅でタイ料理を作る際にも、切ったライムを添えるだけで見た目にも華やかに、味も本格的になります。
タイやベトナムなどのアジア料理にもライムは欠かせません。自宅でタイ料理を作る際にも、切ったライムを添えるだけで見た目にも華やかに、味も本格的になります。
世界的にも人気の高いフルーツ、レモンとライムについて紹介しました。どちらも、料理全般の香りづけや紅茶やコーラなどの飲み物に、重宝されるフルーツです。
料理に欠かせない重要な脇役ですが、レモンの蜂蜜漬けやライムスカッシュなど、レモンやライムを主役にした一品にチャレンジするのもおすすめです。爽やかな顔をぜひ楽しんでください。
参考:「野菜と果物の品目ガイド〜野菜ソムリエEDITION」(農経新聞社)