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軍資金20万円、無借金でIターン就農 若きイチゴ農家の名案とは

軍資金20万円、無借金でIターン就農 若きイチゴ農家の名案とは

最終更新日:2018年06月14日

真っ赤な髪とツナギで、大粒のイチゴを収穫するのは、イチゴ農園「くらうんふぁーむ」代表の渡邉泰典(わたなべ・たいすけ)さん。東京の大学を中退後、宮崎県日南市北郷町に移住し、イチゴ農家として独立した。新規就農者では初めてという収穫前の先行販売を行い、無借金で独立就農した。縁もゆかりもない土地で、持ち前の明るさを発揮し存在感を放つ渡邉さんに、その歩みを振り返ってもらった。

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赤い髪の若きイチゴ農家

赤いツナギと髪は、「イチゴの気持ちになるため」のアイテムだという渡邉さん

イチゴの収穫シーズンが始まる12月下旬、毎年恒例の“儀式”で気合いを入れる。手塩に掛けて育てたイチゴと、同じ色に髪を染めることだ。1年目は、ヘタを思わせるせる鮮やかな緑色にした。2年目の今シーズンは、真っ赤。「イチゴの気持ちになるためです」と笑う渡邉さんの風貌は、従来の農家のイメージを大きく裏切る。

ただ、仕事ぶりはいたって真面目だ。市外で行われる勉強会に熱心に通ったり、IT技術を取り入れ栽培を管理したりと、より美味しく他にないイチゴを求めて、研究に余念はない。

東京で育ち、進学した中央大学理工学部では応用化学を学んでいた。持ち前の“理系脳”を活かし、「数字で表現できる農業」を追い求める。花の数や収穫量、病害などのデータを蓄積することに加え、「変数となる要素をシンプルにすることで、失敗と成功の原因を特定しやすくするため」に、肥料の数を絞る。また、県外発送を旬に限定することで、イチゴ狩りで食べるような“完熟状態”で味わってもらうことにこだわっている。

大学時代は、農援サークルの活動に打ち込んだ。農作業を手伝いに農家を訪れるたび、「農業にハマっていった」という。
3年生の夏、自転車で九州を旅してまわり、農業が盛んな北郷町に立ち寄った。ここで「農業の深み」と、地元の人の温かさに触れ、土地に運命的なものを感じる。

農業体験を希望する学生の受け入れを通して地元農家と都市部を繋ぐ、グリーンツーリズムのコーディネーターを務め、宮崎との関りを深めていった。次第に「仲介人だと農業の代弁者にしかなれない」と悩むようになり、やはり自分の手で農業をしたいと農家を志す。

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