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ハート形のトマト「トマトベリー」 生産農家がこだわる“働きやすさ”とは

ハート形のトマト「トマトベリー」 生産農家がこだわる“働きやすさ”とは

ぷっくりとしたハート形のような、可愛らしい輪郭のミニトマト。「トマトベリー」というその名の通り、青々としたヘタをつけて茎から垂れ下がる様子は、イチゴそっくりです。味もフルーツのような甘さと酸っぱさを感じます。市場にあまり出回らない、この珍しいトマトベリーを栽培しているのは、埼玉・本庄市の高橋農園です。トマトベリーの栽培と同様に力を入れているのは、「働きやすい農家」を目指すこと。代表の高橋雄介(たかはし・ゆうすけ)さんに、その思いをお聞きしました。

法人化を目指して 「働きやすい農家」とは

トマトベリーは、糖度が高いだけでなく、甘みと酸味のバランスが良く、味がしっかりとしています。甘味を出すために、特に気を付けているのは収穫のタイミングだといいます。早すぎれば甘味がのらず、遅すぎると実が破裂して、せっかく育てたものが台無しになってしまいます。

的確なタイミングでの収穫に欠かせないもの。それは人手です。現在8人のスタッフが属する高橋農園で、大切にしているのは「働きやすい農家」であることだといいます。
高橋さんは、「農業は定着率の低さや人材不足といった課題が常に叫ばれている業界です。今後求人倍率がどんどん上がっていくなか、農家にとってより大きな問題になっていくと思います。しかし、長年経験を積んでいかなければ、なかなか良い仕事ができるようにはなりません。そこで、若い人たちがずっと働いていたくなるような環境を整備することは、とても重要だと考えています」と話します。

2019年の法人化を目指し、今年4月には社会保険を完備するほか、実績に見合った昇給や、家賃3万円の自己負担での借上げ寮、米や野菜などの現物支給などの“福利厚生”の充実にも力を入れています。農家によってはないこともあるという通勤手当や家族手当、連休の受け入れも積極的に行っています。

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