住民同士で情報交換 農園を軸に広がるコミュニケーション
農園付き戸建て住宅の入居者は、岐阜県に赴任してきた子育て世代のファミリーが中心だといいます。入居を決めた理由について、野々村さんは「『農業に関して素人の自分たちでも、作物を育てられる』という、興味本位によるもの多かったように感じる」と語ります。
JA職員が栽培の指導に行けない間は、住民同士で研鑽しながら育てているそうです。
「近年は、隣の住民の顔を知らない方も増えています。農園付きの住宅は農園を通じて、近所の人と顔の見える関係が構築されます。お互い良い雰囲気で、栽培を楽しんでいます」。
農園付き戸建て住宅のある地域は、緑の少ない住宅地であるために近隣の住民は緑が生い茂る農園に目が行くそうです。JAぎふは今後、「緑があるから、この住宅地の周辺に住みたい」思ってもらえるよう、バックアップをしていきたいといいます。
農業を身近に感じながら、JAとのつながりも大切にできる「農園付き戸建て住宅」の取り組み。自分の庭で作物を育てることで、栽培方法や作物への関心が高まり、農業に興味を抱く人も増えていきそうです。
JAぎふ
画像提供:JAぎふ