著名な育種家との連携で起爆剤に
秋田県は「あきたこまち」の産地であり、農業産出額の50%以上を米が占めています。とはいえ、米価低迷による農業所得の減少等を背景に、地域農業の起爆剤となり得る品目を探す動きが出ています。そんな中、注目が集まったのがダリアでした。
「秋田には、日本を代表するダリアの育種家である、鷲澤幸治(わしざわこうじ)さんがいます。県内にそのような実力のある育種家がいる強みを活かすため、平成18年頃に秋田県としてダリアの導入を提案していったのです。当時、ブライダルの花材としてダリアの需要は年々高まっていた頃でした」と高橋さんは語ります。
ダリアと同じように、リンドウについても、民間育種家と連携できる強みが秋田県にありました。「リンドウ・ダリア全国トップブランド産地育成事業」が平成23年に立ち上げられました。これによって、県オリジナル品種の開発から、普及、生産拡大、販売対策までを秋田県として推進していくことになりました。