さまざまな品種があるレタス
レタスは品種が非常に多い野菜です。大きく分けると、キャベツのように丸くなっている結球型、サニーレタスのように上部が結球していない非結球型、サラダ菜のようなバターヘッド型、ロメインレタスなどが該当する立ち型に分類できます。
最も多く消費されているのは、結球型と非結球型です。近年はサニーレタスを、手巻き寿司のような巻物にして食べる料理が多くなったことで消費が増えています。サンチュのように焼肉専用のレタスなどもスーパーなどに並ぶようになりました。
鮮度の良いおいしいレタスの見分け方
鮮度の良いおいしいレタスは、切り口が小さく10円玉くらいの大きさ。切り口を押したら少し凹むものが新鮮です。みずみずしく弾力があり、持った時に見た目よりも軽いものを選びましょう。
結球レタスは葉に色ツヤがあり全体的にふんわりと巻いているものが、非結球レタスの場合は、葉先の色が鮮やかなものが新鮮な証拠です。
レタスの栄養
レタスに含まれる栄養で代表的なものは、骨の形成に関わるビタミンKです。骨粗しょう症の予防効果があると言われています。
レタスは一般的に食物繊維が豊富な野菜と勘違いされていることがありますが、実際は100グラム中わずか1.1グラムと、野菜の中でも含有量が少ない方です。そのため、レタスで食物繊維を補給するとは考えない方が賢明です。
レタスの保存方法
レタスを保存する時には、切り口に水に濡らして硬く絞ったキッチンペーパーを当てて、外皮で包んでからビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保管しましょう。切り口に水気があった方がいいですが、葉の部分に余分な水気があると傷む原因になるのでしっかり、水分は切っておくようにします。葉が折れやすいので、上にものを重ねないように注意してください。
使う分だけはがして食べる野菜ですが、切り口が褐色に変色しやすいので要注意です。半分に切ったものは、切り口にレモン汁をつけてぴったりとラップをするか、水につけておくようにしましょう。
レタスの下準備
レタスを丸ごと使う場合は芯をくりぬき、その穴から水を流しこみながら洗うと、根元に付着した泥などをきれいに洗い流すことができます。
切る時は包丁を使わないのが基本です。細胞が押しつぶされる上、レタスが鉄分と反応して苦味が強くなり、切り口も褐色に変わってしまうためです。特に鉄の包丁は使わないようしましょう。
サラダなどで食べる時は、1枚ずつはがして、洗ってから手で丁寧にちぎります。食べる前にシャキッとさせたい時は冷水につけると食感が蘇ります。
千切りにする時にはステンレスの包丁を使うようにしましょう。切った後にすぐドレッシングで味付けをすることで変色を防ぐことができます。
レタスをおいしくするワンポイント
巻き物料理に最適
さっと湯をかけてしんなりさせると、色々な具を包んで食べる料理に利用できます。生で食べるよりもカサが減りたくさん食べることができます。
レタスの加熱は一瞬で
レタスを加熱する時は、短時間が基本です。ゆでる時にはお湯をくぐらせる程度、炒める場合は最後に加えてすぐに盛り付けましょう。
中華料理でレタスは活躍!
中華料理でレタスは大活躍します。牛肉と一緒にオイスターソース炒めにしたり、クリーム煮やチャーハンの彩りにもレタスはおいしくいただけます。
パーティ料理に
レタスを使った手巻き寿司や大皿のピラフをレタスで包む食べ方を提案すれば、ヘルシーでおいしくパーティにも最適です。
レタスの種類
サニーレタス
代表的なレタスの品種。葉の先が濃い赤紫色で、中央から下は緑から薄い緑色をしています。全体的に薄くやわらかで折れにくいので、巻き物料理に最適です。丁寧に手でちぎってサラダにしてもおいしくいただけます。
サラダ菜
バターヘッド型の代表的品種です。肉厚でやわらかく、味はクセがないので食べやすいのが特徴です。水耕栽培されているため供給と価格が安定しており、サラダや手巻き寿司などの巻物にもピッタリです。
フリルレタス
非結球レタスですが、結球レタスのように葉が肉厚でシャキシャキとした食感が楽しめます。葉が取り外しやすいので洗いやすくサラダに向いています。
グリーンリーフ
葉先が細かいカールになるのが特徴の非結球レタスです。グリーンカールとも呼ばれています。やわらかく、他の食材とも合わせやすいので、巻物にピッタリです。
ロメインレタス
シーザーサラダなどに使われる立ち型のレタスです。肉厚で歯ごたえがしっかりしていて、炒め物やスープなどの加熱調理にも向いています。
レタスを使う際は、いつも使っているレタスとは違う品種も試してみてください。品種が変わると新しい味わいを楽しめることでしょう。炒め物やスープなどにも取り入れて、食べ方の幅を広げてみてはいかがでしょうか。
参考:「野菜と果物の品目ガイド〜野菜ソムリエEDITION」(農経新聞社)