「農業」を知ると、新たな世界が広がる
一年間、農業技術、農業経営を学んだ後に、それらの知識やスキルを活かせる現場の多さに改めて気が付く人も多く、アグリイノベーション大学校の卒業生は、就農以外の進路を選ぶ人も少なくありません。「農業」の視点から地域活性化を進める地域商社の立ち上げた人、地域産品のブランディング戦略にチャレンジする人、野菜作りを追求して飲食店のコンサルティングを始めた人、より農業の専門性を高めて、来るべき食糧難の時代に一石を投じようと、研究職に就く人もいます。
様々な進路に進んだ彼らは口を揃えて「アグリイノベーション大学校で学んだことで、視野が広がった」と言います。「農業の世界に触れることで、様々な働き方の選択肢が広がるのもアグリイノベーション大学校の魅力の一つかもしれません」と木本さんは話します。
農業に必要な「技術」「経営」「仲間」を得られる学びの場
アグリイノベーション大学校の石原北斗(いしはらほくと)学長は、折に触れて「農業って、誰もが小学生の頃に習ったすべての科目が全部かかわっているんだ。『植物生理学』が理科なら、『地域とのかかわり』は社会。家庭科も図工も、誰でも得意な分野があるはず。自分の得意な入口から入ればよいので、農業に関心を持つ人が勝手にハードルを上げて躊躇しないでほしい」と話すそうです。
人の生命の根幹をつくる産業である「農業」。その魅力を発信するアグリイノベーション大学校は、土に触れ、有機野菜栽培技術と農学の原理原則を学び、「業」にするための基礎となる「考える力」を体得するカリキュラムと、農業界をけん引する講師陣の熱のこもった講義で、農業に必要な「技術」「経営」「仲間」を得られる学びの場です。