鳥獣被害対策によるニホンジカ約60万頭の命を無駄にしないための取り組み 神戸の鹿肉料理専門店【ジビエ入門】 – マイナビ農業

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鳥獣被害対策によるニホンジカ約60万頭の命を無駄にしないための取り組み 神戸の鹿肉料理専門店【ジビエ入門】

鳥獣被害対策によるニホンジカ約60万頭の命を無駄にしないための取り組み 神戸の鹿肉料理専門店【ジビエ入門】

2018年02月25日

他のジビエ料理店とは一線を画す内容で、ファンを魅了し続ける鹿肉専門レストラン「鹿鳴茶流 入舩」(ろくめいさりゅう いりふね)。野生鳥獣による農林業被害対策、そして野生の命を無駄にすることなく有効活用するための衣食業態プロジェクトによる挑戦とは? その詳細に迫ります。

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鹿は草食性で、田畑の葉や根、果実も食べてしまいます。2m以上のジャンプ力があり、防護柵を飛び越えてしまうことも…。農作物被害はどんどん深刻になり、狩猟や駆除による捕獲数は近年増加。平成26年には全国で58万8000頭もの鹿が捕獲され、その命のほとんどが廃棄処分されているという厳しい現実があります。

この問題に立ち向かうため、鹿肉料理をリーズナブルな価格で提供し続ける「鹿鳴茶流 入舩」(ろくめいさりゅう いりふね)。野生動物の命を有効活用するための、衣食に関わるさまざまな取り組みを追いました。

鹿の革はバッグや靴に、肉はジビエとして

「鹿鳴茶流 入舩」を運営する(株)メリケンヘッドクォーターズの代表 入舩郁也(いりふね・いくや)さん。もともとは、フィッシングツールやアウトドアファッションなどを扱う洋服屋の店主です。

釣りが趣味で昔から山に行くことが多かった入舩さんは、何度となくハンターを見かける機会がありました。十数年前、たまたま出会ったハンターと話をしていると「捕獲した鹿のほとんどが処分されている」という衝撃の事実を聞きます。洋服屋として何とか有効に活用できないかと思い、当時ほとんど市場に存在しなかった野生鹿の革(皮)の加工を地元兵庫県のタンナー(動物の皮をなめして素材としての「革」に加工する人)と共同で開発。数年間の試作を経て、その革を活用した製品の展開をはじめます。

柔らかくて軽いという鹿の革の特性を活かした靴は、履き心地の良さも抜群。バッグやコインケースといったアイテムも次々と生み出されていきます。シャツの革ボタンにも鹿の革を活用し、ディテールにもとことん鹿の革が登場します。

さらに、鹿の肉も活用されていないという状況を改善するため、同社のプロジェクトでもある“ニホンジカ一頭まるごと有効活用”の実現へ向けて鹿肉料理専門店「鹿鳴茶流 入舩」をオープンしました。2013年のことです。同時に、アパレルショップ「ハイカラブルバード神戸」もオープンし、ニホンジカにまつわる衣食業態プロジェクトを加速させました。

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