マイナビ農業TOP > 農業ニュース > みんなが楽しめる観光農園を始めたい! 何が必要?

みんなが楽しめる観光農園を始めたい! 何が必要?

みんなが楽しめる観光農園を始めたい! 何が必要?

子供の頃行ったブドウ狩りやイチゴ狩り。楽しい思い出として心に残っている人もいるでしょう。農園には、このように収穫を得るだけではなく、人々との触れ合いに重点を置く観光農園もあります。今回は、観光農園の始め方についてご紹介します。

twitter twitter twitter

観光農園を始めるにあたって知っておきたいこと

観光農園を新しく始めるには、「すでに農家をやっている人が新規事業として取り組む」パターンと「農業をやったことのない人が農業を始める(就農)」パターンがあります。

観光農園の開設方法にも2つパターンがあります。
ひとつは、自分の農園を一般の人に開放する「単独開設」、もうひとつは、複数の農家と共同して開設する「共同開設」です。共同開設の場合、集客力を高めるための駐車場の確保ができたり、休憩所などのサービス施設の負担を複数の農家で負担できたりするというメリットがあります。

観光農園を始める場合に必要な手続きは?

就農の場合、まず農園となる農地を確保し、農地委員会の許可を得ます。農業生産法人の設立や農地の確保の際には、地域の農業委員会への申請が必要です。この手続きには半年ほどかかるケースがあるので、即起業できるわけではない点に注意しましょう。

すでに就農している人が新たに観光農園を始める場合には、休憩所や飲食施設、トイレや駐車場の整備が必要です。いずれにしても重要なのは、「土地」です。農耕地として向いており、かつアクセスが良い場所が観光農園に適しています。また、どちらの場合にもさまざまな支援制度があるため、国や自治体の情報チェックを忘れずに行いましょう。

観光農園のビジネスモデル

観光農園には果実や芋などの収穫物や施設によって複数のビジネスモデルが存在します。

例えばリンゴ狩りのような果実をもぎとるスタイルの観光農園の場合、リンゴの他にもカキやプラムなど他の作物も栽培することで、開場期間を長くするなどの工夫がされています。その他に、入場料を高くして収益を確保するタイプや逆に入場料を安くして代わりに加工品やお土産で収益を上げるタイプ、入場料は無料で収穫分を量り売りするタイプなどがあります。

観光農園を始めるにあたり、一番大切なのは「農」をどこまでレジャーに近づけられるかです。「農業」という枠にとらわれず、サービス業の精神をもって「楽しさ」を提供することが、観光農園を成功させるための第一歩と言えるかもしれません。

普段何気なく行っているイチゴ狩りやリンゴ狩りも、行う側となるとさまざまな手続きや戦略が必要です。興味のある方は、ぜひ楽しい観光農園づくりにチャレンジしてみてください。
 
 
<参考>
農業体験農園開設の手引き:愛知県

上記の情報は2018年2月20日現在のものです。

関連記事
「いちご畑花園」と「加藤農園」が教えるおいしいイチゴの見分け方・取り方
「いちご畑花園」と「加藤農園」が教えるおいしいイチゴの見分け方・取り方
好きな果物ランキングでは常に上位にランクインする、子供から大人まで愛されているフルーツの王様・イチゴ。旬の時期まっただ中ですが、今回はスーパーで買うときやイチゴ狩りをするときに、おいしいイチゴを見分けられるとっておきの…
1日300人が参加!練馬区「みやもとファーム」3つの農業体験
1日300人が参加!練馬区「みやもとファーム」3つの農業体験
75アールの総敷地面積を持つ、東京都練馬区の農園レストラン「みやもとファーム」。採れたて野菜の料理が楽しめるだけでなく、収穫体験などを通じて大人から子どもまで気軽に農業に親しめます。また、畑の区画を貸し出して野菜作りを体…

あわせて読みたい記事5選

関連キーワード

シェアする

  • twitter
  • facebook
  • LINE

関連記事

タイアップ企画

公式SNS

「個人情報の取り扱いについて」の同意

2023年4月3日に「個人情報の取り扱いについて」が改訂されました。
マイナビ農業をご利用いただくには「個人情報の取り扱いについて」の内容をご確認いただき、同意いただく必要がございます。

■変更内容
個人情報の利用目的の以下の項目を追加
(7)行動履歴を会員情報と紐づけて分析した上で以下に活用。

内容に同意してサービスを利用する