
食害を抑える、速効性と適用の広さ
日産化学の「グレーシア乳剤」は、効く害虫の幅が広く、速効性に優れた殺虫剤として、多くの生産現場で使われてきました。チョウ目害虫を中心に、アザミウマ類、コナジラミ類、ハモグリバエ類などに幅広く対応し、従来の薬剤への抵抗性が課題となっている害虫に対しても高い効果が確認されています。
散布後、速効的に効果が現れ、食害を速やかに抑えられる点も評価されており、被害の拡大を防ぐことで、収量や品質の安定・向上にもつながっています。ミツバチやマルハナバチなど花粉媒介昆虫への安全性は比較的高く、散布翌日には放飼が可能です。

従来の薬剤に抵抗性をもった害虫にも対応、グレーシア乳剤で確かな防除を
生産現場から「これまで使ってきた薬剤が効きづらくなってきた」という声が聞こえてきます。その背景にあるのが、従来の薬剤に抵抗性を獲得した害虫の発生です。害虫の種類や発生状況が変化する中で、防除体系の見直しが求められる場面も増えてきました。
こうした課題に対し、グレーシア乳剤は新しい作用機構をもつ殺虫剤として開発されました。有効成分フルキサメタミドは、IRAC(殺虫剤作用機構分類)で「30」に分類される成分で、わが国ではこの分類として初めて農薬登録を取得しています。

実際に、各地で採取されたミナミキイロアザミウマやミカンキイロアザミウマなど、従来の薬剤が効きにくい個体を用いた試験でも、グレーシア乳剤の効果が確認されています。



各地で採取したコナガ・アザミウマ類に対する効果試験データ。従来の薬剤が効きづらい個体を採取し試験したが、グレーシア乳剤ならこれら抵抗性害虫に対しても有効であることが分かる。
※詳しい効果データはこちらをご覧ください。
幅広い害虫に対応するスペクトラム、防除体系をシンプルに
グレーシア乳剤の大きな特長の一つが、幅広い害虫に対応できる点です。有効成分フルキサメタミドは、チョウ目害虫を中心に、アザミウマ類、コナジラミ類、ハモグリバエ類、さらに各種ダニ類まで、図に示すように幅広い害虫に対する殺虫スペクトラムが確認されています。

有効成分「フルキサメタミド」として確認されている殺虫スペクトラム。グレーシア乳剤は幅広い害虫に登録を取得している。
被害の出方が異なる害虫に対応できるため、防除体系を組み立てやすいこともポイントです。

1剤で多様な害虫に対応できるスペクトラムの広さも、グレーシア乳剤が多くの現場で選ばれている理由の一つとなっています。
現場の声で進化、適用拡大でさらに広がる選択肢

「グレーシア乳剤」は、2019年に上市して以来、現場の声を受けながら適用作物や使用場面を着実に広げてきました。2025年9月の適用拡大では、ほうれんそう、にんじん、しゅんぎく、はつがだいこん、うり類など、日常的な防除ニーズの高い作物が新たに加わっています。


さらに2026年に入ってからも拡大が続き、1月にはねぎのアザミウマ類に対する無人航空機散布が追加。3月にはだいこん・はつかだいこんのダイコンハムシ、ほうれんそうのホウレンソウケナガコナダニなど、現場で課題となる害虫への対応が強化されました。

その言葉どおり、適用拡大は、グレーシア乳剤が今後も現場とともに進化していくことを示しています。
防除体系で生かす、効かせどころをメーカーが示す

グレーシア乳剤は、防除体系の中でどこに置くかを意識して使うことで真価を発揮します。日産化学では、他剤と組み合わせたローテーション散布の中で、確実に効かせたい局面で一度投入する使い方を提案しています。

予防的な使用を基本としつつ、害虫が発生した後でも効果を発揮するため、被害拡大が懸念される場面での“切り札”としても活用されています。一方で、なす・ピーマンなど果菜類での使用場面では、グレーシア乳剤は天敵生物への影響があるため、定植直後など早い段階でグレーシア乳剤を使用し、害虫密度をしっかり下げたうえで、その後に新しく展開した葉へ天敵を導入するなどの体系的な使い分けが重要です。

強い効果が今も維持されている背景には、「いつまでも頼れる薬剤であってほしい」という思いのもと、生産者一人ひとりが正しく使い続けてきた積み重ねがあります。グレーシア乳剤が現在も害虫に対して高い効果を発揮しているのは、現場とメーカーが同じ方向を向いて防除に向き合ってきた結果だといえるでしょう。
研究と現場をつなぐ歩みで、この先の防除へ

研究開発、営業を経て現在の立場に就く山﨑さんは、一貫して「薬剤をどう使ってもらうか」を重視してきました。日産化学は、水稲の防除を軸に農薬事業を展開してきたメーカーであり、グレーシア乳剤は、同社にとって本格的に園芸作物へ展開した初めての殺虫剤でもあります。だからこそ、開発段階から現場の声に耳を傾け、使い方や位置付けまで含めて丁寧に向き合ってきました。

その姿勢が、生産者の理解と信頼につながり、上市から間もなく7年の今、トップシェア*を獲得する結果につながったといえるでしょう。 *農業用散布殺虫剤としてのメーカー出荷金額。農薬要覧2024・2025より

今後は、ドローン散布などスマート農業との連携も視野に入れながら、多様な現場に寄り添った提案を続けていく考えです。グレーシア乳剤は、防除体系を支える選択肢の一つとして、これからも現場とともに進化していきます。
企業情報
■企業名
日産化学株式会社
■製品名
グレーシア乳剤








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