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実証で見えた、ヒートポンプエアコン“電化”の現実解-ヒートポンプのみのCO2削減ボイラーレスハウス、反収1.5倍の驚異-

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実証で見えた、ヒートポンプエアコン“電化”の現実解-ヒートポンプのみのCO2削減ボイラーレスハウス、反収1.5倍の驚異-

燃油高騰や脱炭素化が農家にとっての大きな課題となる中、「千葉市SDGs対応型施設園芸推進協議会」ではダイキン工業製ヒートポンプエアコンを導入した実証実験を千葉市農政センターで実施。イチゴでの実証から高難度のトマト栽培へ、電化ハウスの現場で見えた収量向上と運用のリアルをレポート。

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ヒートポンプで重油ゼロへの挑戦。実証はイチゴからトマトへ

「千葉市は、都市近郊農業の先進地。近年、施設園芸の農家は増えています」と語るのは、千葉市SDGs対応型施設園芸推進協議会の中村直樹会長。この活気ある農業の裏側で、課題となっていたのがエネルギーの問題だ。施設園芸では重油による加温が主流だが、燃油の高騰は経営を圧迫。脱炭素化の流れもあり、燃油からの脱却を迫られている。「コスト面でも環境面でも、一番に見直すべき部分。やっと着手できた」と、中村会長はこの実証には重要な意義があると自負する。

(写真右から)中村直樹会長、助川達哉さん、小幡和未さん

千葉市農政センターでは、令和4年度からハウス栽培においてヒートポンプエアコンを導入し実証を行っている。「目指したのは、農家さんの見本となるモデルケース。効果がはっきりと出る設備で、データを提示する必要がありました」と中村会長は話し、電化の現実解を導き出す取り組みを続けてきた。

このハウスではヒートポンプエアコンがコリドーにて4台稼働

最初に実証を行ったイチゴを担当する、同センターの小幡和未さんは「初年度はLEDなどほかの環境制御もフル稼働させ、収量実績(可販果収量)は4,900kg/10aとなりました。翌年はヒートポンプの特性に合わせた栽培管理を探り、令和6年度は県平均を上回る3,475kg/10aを確保しつつ、コストを削減した運用にたどり着くことができました」と振り返り、ヒートポンプの性能が重油暖房機と比較しても遜色ないと語る。
同センター付近の冬は氷点下まで外気温が下がる。イチゴの夜間の最低気温管理を6〜7℃として実績を積み、昨年からは実証にダイキン工業製のヒートポンプを採用し、13℃とより高い管理温度のトマトへと移行した。「千葉市でも冬場に13℃を維持するのは非常に難しい。ヒートポンプで夜間温度を確保できるかが、大きな挑戦でした」と、同センターのトマト担当・助川達哉さんは話す。

手軽なメンテナンスで省力化。除湿効果による病害予防にも期待

この精密な温度管理を支えているのが、統合環境制御システムとの相性の良さだ。ハウス内の状況をシステムがリアルタイムに判断。ハウス内の状況から設定にあわせた指示をヒートポンプに送り、無駄のないエネルギー運用を可能にした。
さらに、現場から高く評価されたのがメンテナンス性の向上だ。ヒートポンプは、基本的には一般的な業務用エアコンに近いメンテフリーの運用が可能だ。重油残量やスス汚れなどを気にせず、フィルター清掃だけで済む。この安心感は現場負担を大きく減らした。また、ヒートポンプならではの除湿効果により、カビ由来の病害リスクを抑制。これは重油暖房機では得られないメリットとなる。さらに、夏季には夜間冷房として活用できる点も、酷暑が続く近年の農業において大きなアドバンテージだ。この多機能性は、作物のポテンシャルを最大限に引き出す可能性を秘めている。

ヒートポンプによる適切な温度管理で冬の厳しい環境でも、みずみずしいトマトが実る

トマトでの実証結果は、期待を遥かに超えるものだった。従来必要だった年間24,912L(10aあたり農政センター実績)の重油は、ゼロに。CO2排出量は72%削減で、電力由来分を考慮してもなお、脱炭素農業の実現につながることを証明した。また、収量目標12,000kg/10aに対し、実績値はなんと18,990kg/10a。目標を150%以上も上回る、圧倒的な反収増を記録した。
ただ導入コストや近年の電気代高騰といった、普及への課題は残る。小幡さんは「既存の重油暖房機と併用なら、導入しやすい。重油をヒートポンプの補助とするだけで、最大96%もの燃料削減を実証しています」と助言する。また、中村会長は「速暖性は重油暖房機だが、温暖化で冬が短くなるとヒートポンプがむしろいい」とも話し、積雪の多い寒冷地以外ではコスト面でもヒートポンプのほうが有利な場合が多いと予測。昨今の不安定な世界情勢を鑑みても重油の価格高騰・供給不安といった可能性は考慮すべきであり、リスクマネジメントの観点でもヒートポンプの導入は急務と言えるだろう。

この実証結果や中村会長の言葉は、脱炭素など環境負荷のない農業を目指す、次世代の新規就農者らにとっても力強いメッセージとなる。ヒートポンプが支える持続可能な農業の普及は、着実に広がっていくのではないだろうか。

ダイキン工業製ハウス栽培専用ヒートポンプエアコンについてはこちら

【商品名】

ハウス栽培専用 ヒートポンプエアコン

【取材協力】

千葉市SDGs対応型施設園芸推進協議会
千葉市農政センター
〒265-0053
千葉市若葉区野呂町714-3

導入事例

https://agri.mynavi.jp/company/daikin/
ヒートポンプエアコンの他にも、さまざまな農家様のお悩みを解決したダイキン工業製品の導入事例をチェック!

お問い合わせ

ダイキン工業株式会社 低温事業本部 営業部 冷設システムグループ
(本社)〒530-0001 大阪市北区梅田1-13-1 大阪梅田ツインタワーズ・サウス
TEL: 06-6147-9547
(東京支社)〒104-0028 東京都中央区八重洲2-2-1 東京ミッドタウン八重洲 八重洲セントラルタワー
TEL: 03-3520-3061

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