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放棄地を活用した地域貢献 農作物を化粧品に活かす

放棄地を活用した地域貢献 農作物を化粧品に活かす

一般社団法人JCC(ジャパン・コスメティックセンター)は、美容・健康産業による地域経済の活性化を目的に、2013年に佐賀県唐津市に設立された産学官の連携組織です。最近では、耕されなくなった放棄地から、ミカンの花を摘み取り、植物エキスを抽出しています。化粧品原料を生み出し、農家の新しい収入の形を目指す取り組みが注目を集めています。JCCチーフコーディネーターの小田切 裕倫(おだぎりひろつぐ)さんに話をうかがいました。

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農作物を化粧品や健康食品などへ応用を図る

6次産業

JCCの活動は、農家など一次産業の収益を上げることを目的の一つとして始まりました。以前より唐津市にある化粧品企業が、フランスと取引していたこともあり、日本の「和の植物」を活かした化粧品の製造を発起のきっかけとしています。農業政策や輸出促進に国をあげて取り組む化粧品大国フランスのような「コスメ産業の集積地」を、唐津市を中心としたエリアに築くのがJCCのベースです。

「あまり知られていないかもしれませんが、佐賀県はハウスミカンの生産出荷量が日本一です(※1)。農業は天候に左右されるところが大きいので、それによって当然収入も影響を受けてしまいます。そのため果実として販売できないものを、ジュースやジャムに加工することで収入の安定を図っています。

ですが、設備の理由から加工できる方が限られていて、必ずしも収入が安定するわけではないのが現状です。そこで6次化よりも進んで、化粧品や健康食品、雑貨、ライフスタイルへの応用を図り、農家の新しい収入の形をサポートしたいと考えています」と小田切さんは語ります。

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