ブルーベリーの紹介
ブルーベリーは、独特の香りがあり、甘酸っぱく、果汁がたっぷりなのが特徴です。フルーツの中でも栄養が豊富で、機能性食品としても注目を集めています。
市場に出回っているものは主に業務用で、ほとんどが輸入品。主な生産地はアメリカ合衆国とチリです。国産のものはまだまだ少ないですが、栄養価の高さで注目されていることから、急激に消費が伸びています。
鮮度が良いおいしいブルーベリーの見分け方
鮮度が良いおいしいブルーベリーは、しっかりと濃い青紫色で、ハリがあり、表面に白い粉(ブルーム)が付いています。
ブルーベリーの栄養
ブルーベリーには多くのビタミンが含まれています。また、ブルーベリーの色の元であるアントシアニンの健康効果には、最近注目が集まっています。
ブルーベリーの旬と時期
ブルーベリーは、アメリカ産が5月から10月、チリ産が11月から4月に輸入されていて、周年供給されています。国産ブルーベリーの出回り時期は7月から9月です。
ブルーベリーのおいしい食べ方
ブルーベリーは一粒一粒、甘さや酸味がバラバラです。そのため、一粒ずつ食べるよりも、数粒まとめて口に入れるのが、安定した甘さを感じられる食べ方です。
生でそのまま食べるほか、ジュースやジャムにしたり、冷凍してヨーグルトのトッピングやチーズケーキに添えたりしてもおいしく食べられます。
ラズベリーの紹介
ラズベリーは、甘い香りに反して酸味が強いのが特徴で、デザート向きのフルーツです。フランス語で、フランボワーズと呼ばれることもあります。
ヨーロッパでは、家庭で食べるフルーツとして一般的ですが、日本では、高級レストランのデザートメニューや、洋菓子の飾りとして利用されることが多いベリーです。主に輸入ものが出回っており、国産の旬は6月から8月です。
鮮度が良いおいしいラズベリーの見分け方
鮮度が良いおいしいラズベリーは、柔らかく、全体的に赤く色づいて、粒が潰れていません。香りが良いものを選びましょう。
ラズベリーの保存方法
パックのまま冷蔵庫に保存しましょう。軽く洗ってよく水気を拭き取れば、冷凍保存も可能です。
ラズベリーのおいしい食べ方
酸味の強さを生かす食べ方
酸味が強いために、ジャムなどに加工したり、果実酒として使用したりするのがおすすめです。甘い生クリームやマカロンとの相性も抜群です。
ラズベリーソース
砂糖で煮て、ミキサーにかけて裏ごしすれば、ラズベリーソースの完成です。発色もよく、適度な酸味がおいしいソースができあがります。
洋菓子のアクセントに
手作りケーキにトッピングするのはもちろん、ラズベリーソースと生クリームを合わせると、天然の着色料としてピンク色のクリームが完成です。
ブラックベリーの紹介
ブラックベリーは、甘みと酸味のバランスが心地よい、果汁たっぷりのジューシーなフルーツです。
見た目は、黒いツブツブが集まった形で、ラズベリーの色違いのようにも見えますが、ラズベリーと違って中は空洞ではありません。ラズベリーと味も似ていますが、比較的甘いのが特徴です。アメリカなどから輸入されたものが、周年を通して出回ります。
ブラックベリーの保存方法
タッパーなどに入れて、冷蔵庫の野菜室で保存します。熟したものは日持ちしないので、早めに加工するか、冷凍保存するのが良いでしょう。
ブラックベリーの豆知識
ラズベリーよりも甘いので、生食することもできますが、そのほとんどがジャムやゼリーなどに加工されます。ジャムにするときには、きちんとアクを抜くことで、色のきれいなジャムに仕上がります。
カラントの紹介
カラントは、まるでビーズや宝石のような、丸くて小さい果実です。赤、黒、白のカラーバリエーションがあり、酸味が強い赤いものが多く出回ります。黒いブラックカラントは、フランス語ではカシスと呼ばれ、リキュールなどに使われています。国産のレッドカラントの旬は7月です。
カラントの豆知識
カラントには、水溶性の食物繊維であるペクチンが多く含まれています。水に溶け出しやすいので、ジャムやソースにするときには煮詰め過ぎないことがポイントです。
酸味が強いので、料理やデザートの飾りや果実酒に適しています。カクテルのカシスオレンジに入っているのも、カラントです。
ヤマモモの紹介
ヤマモモは日本に自生しているベリーの一種で、歴史は古く、枕草子にも登場します。柔らかくて甘酸っぱい果肉には、どこか松ヤニのような風味があります。
在来種の他に栽培種があり、徳島県と高知県で栽培されています。旬は6月から7月の梅雨の時期です。
ヤマモモの豆知識
ヤマモモにはタネがあるので、少しずつかじって食べます。生食の他に、シロップ漬けやジャムにしても美味しく食べられます。
四国のヤマモモの産地では、塩を振って甘さを引き立ててから食べることが多いそうです。
ヨーロッパでは、季節のベリーを合わせて自家製ソースを作り、デザートはもちろん、ヨーグルトやチーズ、肉料理にも利用します。ベリーを使った保存食は、初心者でも比較的簡単に作れるので、ぜひカラフルで素敵なホームクッキングに活用されてみてはいかがでしょうか。
参考:「野菜と果物の品目ガイド~野菜ソムリエEDITION」(農経新聞社)