ネクタリンの紹介
ネクタリンは、真夏の時期に食べたくなる酸味が特徴のフルーツです。モモに比べると酸味がしっかりとしており、果皮が滑らかでモモのように産毛がないのが特徴です。そのため皮ごと食べることができ、油桃(ゆとう)とも呼ばれています。桃と同じ7~9月頃に出回り、8月に最盛期を迎えます。
鮮度が良いおいしいネクタリンの見分け方
鮮度が良いおいしいネクタリンは、全体的にしっかりと色づき、皮に傷がなく、ふっくらとみずみずしいのが特徴です。触ってみても柔らかくなく、適度な硬さのあるものを選びましょう。
ネクタリンの保存方法
ネクタリンを保存するときには、フルーツキャップを付けたまま保存します。熟していないものは、常温において追熟させてから食べるようにしましょう。しっかり熟したものは、紙袋か新聞紙に包んで、野菜室に入れて冷やしすぎないように注意し、早めに食べきるようにしましょう。
ネクタリンの豆知識
おいしく食べるコツは食べる直前に冷やすこと
ネクタリンは冷やしすぎると傷んでしまうので、食べる直前に冷やすようにしましょう。
上手に追熟させるには
日光や風に当たると果肉が柔らかくなってしまい、ツヤもなく、香りも落ちてしまいます。追熟させるときは室内で、乾燥させすぎないように注意しましょう。
ビタミンAも豊富
モモと比べると、ビタミンCに加えてビタミンAも多く含まれており、繊維質も豊富です。
ネクタリンのおいしい食べ方
ネクタリンの切り方
実の筋に沿って種までナイフを切り込み、ぐるっと一周まわして切れ目を入れます。
そして実をねじって割ると、種の中心からきれいに半分に割ることができます。
ネクタリンは皮ごと楽しめる
ネクタリンは、皮ごと食べられるのも魅力です。ただ、やや硬く口の中に残るので、むいた方が高齢者や小さな子どもには、食べやすくなります。
手作りの保存食にも最適
果肉が固く煮崩れしにくいので、コンポートや果肉を残したジャムなどにむいています。砂糖で煮た果実を使ってタルトなどに利用してもおいしいです。
ネクタリンの品種
ファンタジア
楕円形で、晩生の品種がファンタジアです。肉質が緻密でやや硬いですが、日持ちするのが特徴です。
秀峰(しゅうほう)
大玉の晩生品種で、甘みと酸味のバランスがよく、濃厚で果汁が多いのが特徴です。旬は8月末です。
フレーバートップ
甘みと酸味が強く、味が濃いのが特徴です。食べごろになると皮が赤く色づきます。
アンズの紹介
アンズは、甘酸っぱい香りが特徴で、クエン酸やリンゴ酸を多く含むため強い酸味が特徴です。アンズには、抗酸化作用があるとされるβカロテンが多く含まれています。
ジャムなどの加工品の他に、二つに割ってタネを抜き、ドライフルーツなど、保存食品にも利用できます。近年では、西洋アンズと掛け合わせて、生食ができる品種もあります。国産の旬は6~7月頃です。
鮮度が良いおいしいアンズの見分け方
鮮度が良いおいしいアンズは、鮮やかで濃いオレンジ色をしています。皮にハリがあり、ふっくらとしているものを選びましょう。
アンズの保存方法
アンズを保存するときには、冷蔵庫の野菜室に入れて早めに食べきるようにしましょう。半分に切ったものを乾燥させてドライアンズにしたり、砂糖で煮てセミドライ状態にしてもおいしく食べられます。
アンズの豆知識
アンズの美味しい食べ方
皮をむいてモモと同じようにカットして、生で食べられます。生でカットしたものをサラダに加えると、アクセントになっておいしく食べられます。酸味が強い品種の場合は、ジャム作りや果実酒作りに向いています。
プルーンの紹介
プルーンは、爽やかな香りとやさしい甘さが特徴で、女性に嬉しい効果が期待できる鉄分が豊富に含まれている果物としても知られています。
ドライフルーツとして食べられることが多いフルーツですが、生でも皮をむかずにそのまま食べることができます。ドライフルーツは、種ありと種なしのものがあり、欧米ではドライフルーツを普段の料理にも使う傾向があります。
鮮度が良いおいしいプルーンの見分け方
鮮度が良いおいしいプルーンは、皮に傷がなく、ハリがあります。果実の周りに白い粉(ブルーム)が付いているものを選びましょう。
プルーンの食べ方
ドライプルーンを肉の煮込み料理に入れると、肉がパサパサしにくくなるといわれています。皮ごと調理するときには、皮に少し切れ目を入れると、加熱しても破裂しません。
また、皮ごと千切りにしてサラダに加えてもおいしく食べられます。
果物として生食する以外に、料理などにも幅広く活用できるのが、これらのフルーツの魅力です。生をスライスしてサラダに加えたり、お肉と一緒に煮込んだりすることで、料理のレパートリーも増え、食卓も華やかになります。ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
参考:「野菜と果物の品目ガイド~野菜ソムリエEDITION」(農経新聞社)