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ウォッカの原料にはジャガイモが!? 〜世界お酒図鑑〜

ウォッカの原料にはジャガイモが!? 〜世界お酒図鑑〜

最終更新日:2018年07月10日

「スクリュードライバー」や「ソルティ・ドッグ」など、おなじみのカクテルのベースとしてもよく使われるウォッカ。すっきりとした味わいで、海外では他の飲料と混ぜずに、ロックやストレートで飲まれることも少なくない人気のお酒です。
今回は、そんなウォッカの歴史や製造過程、豆知識など、ウォッカにまつわるさまざまな情報をお届け。ウォッカの原料の一つでもある「ジャガイモ」から作られる他のお酒についても紹介します。

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ウォッカの澄んだ味に隠された秘密とは

ウォッカを使ったカクテル、スクリュードライバー

ウォッカはスピリッツ(蒸留酒)の一種で、ロシアなどの東欧を中心に、北欧や中欧などさまざまな国々で製造されています。それ自体に味があるわけではなく、エタノール成分以外はほとんど無味無臭。クセがなくまろやかな喉越しが、カクテルによく用いられる理由の一つでしょう。

もともとロシアでは、蒸留酒を「ジーズナヤ・ヴァダー(Zhiznennia Voda)」という、「生命の水」という意のロシア語で呼んでいました。実は「ウォッカ」という名前もこの言葉が由来となっており、「ヴァダー(voda)」の愛称形である「ウォッカ(vodka)」と呼ばれるようになったといわれています。そんなウォッカの起源には諸説あります。12世紀頃からロシアで飲まれていたハチミツのお酒がウォッカの元になったといわれていますが、はっきりとした歴史はわからないようです。

人々の活力になる「生命の水」、ウォッカ。その原料となるのは、大麦、小麦、トウモロコシなどの穀物です。また穀物以外に、ジャガイモなどのイモ類も頻繁に使われます。これらの原料を糖化・発酵させて蒸留し、ろ過することで、澄んだウォッカが出来上がります。このろ過の時によく使われるのがシラカバの活性炭。この活性炭を用いて精密にろ過することで、まろやかでスッキリした味わいが生まれるのです。

北欧生まれの「生命の水」は、ジャガイモが原料!?

農業

さて、ウォッカの原料として登場したジャガイモですが、実は北欧ではジャガイモを原料とする「アクアビット」というお酒がよく飲まれています。アクアビットは、ラテン語で「生命の水」を意味する「アクアヴィテ」という単語が語源。国は異なっても意味はウォッカと同じ……。これは、どちらも蒸留酒であることが関係しています。中世の錬金術師たちが伝えた蒸留技術を使った蒸留酒は、各地に「生命の水」として広まり、それぞれの言語に翻訳され親しまれていったのです。

アクアビットには、ちょっと独特なイモの風味がするものもあれば、ソフトで飲みやすい、ウォッカに近い味わいのものもあります。北欧生まれなだけに、ニシンのマリネやチーズ料理にぴったり。魚介によく合うので、お寿司と一緒に飲むのもおすすめです。

また北欧では、ジャガイモはお酒に加工するだけでなく、料理にも頻繁に使われます。特にスウェーデンでは主食として親しまれ、そのままゆでたり、潰してグラタンにしたりして食べられています。冬が長く、新鮮な野菜を摂取しづらい北欧では、保存がきく上、エネルギーをたっぷり取れるジャガイモが重宝されたのです。

北の国で発見! 日本にもあるジャガイモのお酒

農業

こんな風に北欧ではお酒に料理に大活躍のジャガイモですが、日本で食用として用いられたのは江戸時代後期になってから。さらに、イモを使ったお酒の定番「芋焼酎」の原料もサツマイモなので、「ひょっとして、ジャガイモのお酒は日本にないのでは?」と考えている人もいるのではないでしょうか。

確かに、日本でジャガイモ酒はポピュラーではありませんが、実は北海道を中心に「ジャガイモ焼酎」が生産されています。
日本で初めてのジャガイモ焼酎を開発したのは、北海道斜里郡清里町にある清里焼酎醸造所。「清里町を代表する特産品を開発しよう」という声から、北の大地で育ったジャガイモを使用した焼酎の試作を開始。そして、記念すべき日本初のジャガイモ焼酎が発売されたのです。現在では他の造り酒屋などでも、北海道産のジャガイモを使用した焼酎が製造されています。
まろやかで甘みのある風味は、地元の人はもちろん観光客からも愛されているそう。北海道を訪れた際には味わってみてはいかがでしょうか。

蒸留酒は非常に種類が豊富で、今回紹介したウォッカやアクアビット、焼酎の他にも、ウイスキーやブランデーなどがあります。それぞれどんな原料から作られているのか調べてみると、また新たな発見がありそうですね。

参考
洋酒の用語集[スピリッツ]:日本洋酒酒造組合
お酒のはなし(PDF):酒類総合研究所
清里焼酎醸造所

上記の情報は2018年6月21日現在のものです。

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