80歳の社長は現役猟師!『株式会社サンライフ』の食へのこだわり
商品開発のきっかけは獣害問題
日本の耕作地の約4割が該当し、環境保全などでも重要な役割を担う中山間地域。しかし、近年では耕作放棄地の増加などが原因で、生息域を拡大した野生動物による農作物の被害が深刻化しています。7月22日(日)に出店した『株式会社サンライフ』がある宮崎県小林市においても、鹿や猪などによる獣害問題が深刻で、その被害額は年間5000万円にも上ります。
“獣害を食い止めるために狩猟は行うが、その命を無駄にすることなく有効活用できる道はないだろうか─”
大久保社長が地域に根付いていた食文化のジビエ料理をヒントに導き出したのが、野生動物たちの肉をどの世代にも人気のあるカレーにして販売することでした。
ジビエや玄米スナック…珍しい商品に子供も外国人も興味津々
赤いパッケージが目を引く『ライフジビエカレー』は、宮崎県で捕獲した野生の鹿、猪、穴熊の肉を贅沢に使用した同社のイチオシ商品。穴熊は一頭から取れる肉の量が少なく、幻のジビエと言われています。また、鹿肉は他の肉と比べ脂肪が少なく、低カロリーで高タンパク。鉄分も豊富で貧血や冷え性を予防すると珍重されています。この鹿肉をふんだんに使った『鹿肉カレー』は農林水産省の取り組みである「フード・アクション・ニッポンアワード2017」に入賞を果たすなど、自慢の一品です。国内ではまだまだなじみが薄いジビエですが、海外では食文化として根付いている国もあり、自国を懐かしむように購入する外国人のお客様の姿も見えました。
『生命がゆ』は、オーガニックな玄米のお粥です。健康にこだわるお客様からの視線は熱く、中にはまとめ買いをする方もいました。ほかにも、カレーに合わせておいしい『玄米スナック』も販売。サクサクとおやつのように食べられる『玄米スナック』は、試食したお子様に大人気でした。
都会の人に地元の食文化と生産者の現状を知ってもらいたい
ブース前でジビエカレーの商品化までのストーリーを丁寧に説明する『株式会社サンライフ』の清水さんの周りには、真剣な面持ちで話を聞くお客様が集まっていました。「獣害問題に取り組む生産者さんを応援したい」と、商品を購入する方の姿もあり、生産者と消費者が直接交流をしながら買い物ができるマルシェならではの風景が見られました。
出店を終えて清水さんは、「都会の方にはなじみが薄いジビエ肉を使った商品ということで、お客様の反応は未知数でしたが、健康を意識する若い女性からお年寄りの方まで、予想以上に多くの方に買ってもらえて嬉しいです。今後も新たな商品を開発・販売していきたいです」と意気込みを話しました。
*株式会社サンライフ*
HP:http://sunlifemiyazaki.com/
商品購入はこちら:
https://crowd-marche.agri.mynavi.jp/stores/yama-sachi
農業大国の千葉県は、野菜の売り方も一味違う!
7月29日(日)には、農林水産省平成30年度事業 オーガニック・エコ農産物安定供給体制構築事業/消費者・実需者等理解増進活動支援事業として、株式会社JTB主催の『いすみ鉄道オーガニック・トレインツアー』(10月27日開催※1)のプロモーションを兼ねて、千葉県いすみ市の『つるかめ農園』、同県白子町の『酒巻農園』の皆さんが自慢の「オーガニック」な商品を販売しました。
(※1 都合により以前ご案内していた日程から変更となりました。[2018.08.30追記])
味だけでなくラッピングにもこだわりが
山と海に囲まれたいすみ市は、千葉三大米どころに数えられるほど米づくりが盛んな地域。『つるかめ農園』では、その豊かな環境の中で育てた自然栽培米を使ったこだわりの米加工品を展開しました。
お客様の目を引いたのはパッケージのセンスの良さ。農園の名前にもある鶴と亀の絵柄のお米のパッケージは「可愛い!」と女性客から大人気でした。また、自然酒 純米アフス『源-minamoto』を手に取ったお客様は、「デザインも色もおしゃれですね。試飲しましたが、日本酒というより白ワインのような味がしておいしいです」と満足げに話し、複数本購入していきました。
また、白子町の『酒巻農園』は名産品のタマネギを使ったジャムやクッキーなど、一風変わった商品を販売しました。
子供たちに大人気だったのが、木箱に山盛りに入った小さなタマネギ『ペコロス』。直径5センチにも満たないこのタマネギは、ひとつひとつ味が異なります。スーパーなどでは6つで300円程度で売られているものですが、今回はなんと直径15センチほどのカップに詰め放題で300円。目をつぶっておまけをしてくれる『酒巻農園』の周りには、『ペコロス』をより多く詰めこもうとする子供たちでいっぱいでした。
いつもと違うお客様に出会える場
「マルシェに出店したことはありますが、千葉県とはお客様の層が異なりいつもと雰囲気の違うマルシェでした。自社だけでなく、周囲の農家さんとも協力してオンラインマルシェなどにも挑戦してみたいです」と今後に向けた抱負を話してくれました。とても暑い日ではありましたが、お客様も出店者の皆様も笑顔あふれる一日となりました。
農林水産省平成30年度事業 オーガニック・エコ農産物安定供給体制構築事業/消費者・実需者等理解増進活動支援事業
*つるかめ農園*
HP:https://dolphinsinpeace.wixsite.com/tsurukame-farm
*酒巻農園*
HP:http://site766017-9789-9463.strikingly.com/
「マイナビ農業selection」に関する今後のスケジュール
『YEBISU Marche(エビスマルシェ)』の「マイナビ農業selection」出展予定日は以下の通りです。
2018年8月19日、26日、9月23日、30日
いずれも日曜日。時間は11:00~17:00
※会場の都合により、開催日程は変更になる可能性があります。
マイナビ農業は「マイナビ農業selection」に参加を希望される生産者、生産法人を募集しています。詳しくは下記電話にお問い合わせください。
株式会社マイナビ 農業活性事業部 農業領域営業担当
TEL:03-6628-5060
YEBISU Marcheについてはこちらから
過去の開催の様子はこちらから!
【売る、学ぶ、コラボする-東京・恵比寿のコンセプト型マルシェの魅力】
【人気の都市型マルシェ「YEBISU Marche」に「マイナビ農業selection」が登場!】
『YEBISU Marche』開催レポートvol.1(2018.5.20・5.27)
『YEBISU Marche』開催レポートvol.2(2018.6.17・6.24)