バナナハートの紹介
バナナハートとは、誰もが知るフルーツであるバナナの花の通称です。南国の香りが漂い、バナナのつぼみもフルーツとして食されています。
見た目は赤紫色のタケノコのような形をしており、東南アジアでは日常的に食べられています。よく見ると小さな花がついており、ガクの元の部分は小さなバナナの形をしています。レストランなどのディスプレイにも、よく利用されます。
鮮度が良いおいしいバナナハートの見分け方
鮮度が良いおいしいバナナハートは、赤紫の部分にしっかりとしたハリがあります。バナナの花が落ちていないものが新鮮な証です。
バナナハートの豆知識
ココナッツミルクで煮る
バナナハートの一般的な食べ方として、東南アジアではココナッツミルクで煮て食べます。
バナナハートの楽しみ方
歯ごたえはタケノコによく似ていて、甘みはなく繊維質で味も薄いので、フルーツというよりも、野菜のようにきんぴらや炒め物にも利用できます。赤い花弁は、アジア料理のお皿がわりにすると華やかです。
バナナハートの下ごしらえ
バナナハートは、赤い部分がなくなるまで花弁をむき、芯とそれ以外の部分は食べやすい大きさにスライスしましょう。30秒ほど茹でたらザルで水気を切り、炒め物や煮物にします。
ピタヤ(ドラゴンフルーツ)の紹介
ドラゴンフルーツ(ピタヤ)は、ウロコ状の赤い果皮に包まれた果実の中に、白い果肉と黒い種が詰まっているフルーツです。表面のウロコを龍の体にたとえて、「ドラゴンフルーツ」とも呼ばれており、日本ではドラゴンフルーツとしての方が知名度が高いかもしれません。
果肉には優しい甘みと爽やかな酸味が特徴で、黒いタネがありプチプチ食感が楽しめます。果肉の色は白の他に赤いものもありますが、赤の方がより甘みが強いとされています。ドラゴンフルーツの旬の時期は6~11月です。
ドラゴンフルーツの豆知識
鮮度の見分け方
鮮度の良いピタヤは、果皮にハリがあり鮮やかな赤色のものがおいしい証拠です。
ドラゴンフルーツの食べ方
冷蔵庫で冷やして皮をむき、一口サイズにカットして食べます。半分に切って果肉の部分をスプーンですくって食べることもできます。さらに、果肉をミキサーにかけてジュースにしても楽しめます。爽やかな酸味があるので、サラダに加えてもおいしく食べられます。
ドラゴンフルーツの保存
ドラゴンフルーツを保存するときには、ビニール袋に入れて野菜室に入れましょう。
スターフルーツの紹介
スターフルーツは、ジューシーで爽やかな甘みと酸味があります。果実の形に5本の稜線があり、横に切るとちょうど星の形になることからスターフルーツと呼ばれていますが、品種名から「ゴレンシ」とも呼ばれています。
甘さが特徴の甘味種と、酸味が特徴の酸味種があります。国内だと沖縄県産と宮崎県産があり、国産ものの旬は9~2月頃です。
スターフルーツの豆知識
鮮度の見分け方
鮮度の良いスターフルーツの見分け方は、実にシワや斑点がなく、皮にハリがあり重みがあるものを選びましょう。
スターフルーツの保存方法
黄色く熟したものは、冷蔵庫で保存するようにしましょう。先を削って薄くスライスすれば、皮ごと食べることができます。
スターフルーツの食べ頃
スターフルーツは全体が黄色くなったものが食べごろです。黄色くなるまでは追熟させる必要があります。自宅で追熟させる場合は室温20℃前後の場所で行います。
スターフルーツの食べ方
甘味種は生食に向いていますが、酸味種のものはジャムやピクルスに最適です。また砂糖漬けにして、ケーキやおかしの飾りつけに使うのもいいでしょう。
アテモヤの紹介
世界三大美味のフルーツといえばドリアン・マンゴスチン・チェリモヤですが、その内の一つ、チェリモヤとバンレイシを交配させて生まれたフルーツがアテモヤです。
交配した両親と同じように、果肉はクリーム状で上品な甘さがあり、カスタードクリームのような味わいを彷彿させます。そのため英語名はシュガーアップルで、カスタードアップルとも呼ばれています。糖度が非常に高いのが特徴です。
鮮度が良いおいしいアテモヤの見分け方
果実の表面にゴツゴツとした突起がありますが、これが黒くなると熟しきってしまった証です。購入するときはすべての突起が黒くなっていないかを確認しましょう。
アテモヤの豆知識
アテモヤの食べ方
アテモヤは、縦半分か4つに切り、スプーンですくってそのまま食べることができます。タネの周りの果肉が一番おいしいのでぜひ味わってほしい箇所です。一口サイズに切って冷凍すると、アイスクリームのようにいただけます。
近年では国産も
長期の保存が難しいので、今まで輸入量が少なく手に入りにくかったのですが、近年沖縄でも栽培されるようになりました。沖縄産の旬は11~4月頃です。
アテモヤの食べ頃
購入した後は、常温でじっくり追熟させることが大切です。触ってみて、桃くらいのやわらかさになったら食べ頃です。
チェリモヤの紹介
チェリモヤは、南米ペルーのアンデス山脈で発見された果物です。完熟状態になると濃厚でコクのある味わいが楽しめるので、森のアイスクリームともいわれています。
チェリモヤとは、「冷たい種」という意味です。果実の形は不揃いのハート型で、果皮はウロコ状になっています。100グラム程のものから、大きいものは2キログラム程になります。
チェリモヤの豆知識
チェリモヤの食べ方と食べ頃
完熟したものを食べる直前に、冷やしてから食べましょう。果皮が暗褐色になり、アテモヤ同様、桃くらいの柔らかさになったら食べ頃です。皮つきのままカットし、スプーンですくって食べます。クリームのようななめらかさを楽しめます。
チェリモヤの保存方法
完熟させるには、追熟をします。追熟は20度前後の室内で行い、乾燥しないように紙に包むと良いでしょう。
なじみのあるフルーツから、聞いたことの無い珍しいフルーツもあったことかと思います。この機会に、まだ食べてことの無い南国のフルーツにトライしてみませんか。
参考:「野菜と果物の品目ガイド〜野菜ソムリエEDITION」(農経新聞社)