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甘くておいしい梨の見分け方、品種の違いと産地【野菜と果物ガイド】

甘くておいしい梨の見分け方、品種の違いと産地【野菜と果物ガイド】

最終更新日:2018年11月09日

梨は、夏から秋にかけて収穫される果物です。さまざまな品種があるので、季節ごとに違った味を楽しめます。酸味があるものや甘味のあるものなど、バリエーションを楽しめるのが魅力です。今回は梨の保存方法や旬の時期、主な生産地、品種ごとの特徴などを紹介します。気になる梨があれば、ぜひ味わってみてください。

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梨の紹介

ナシ

シャリシャリとした食感と、みずみずしい甘さが人気の果物です。古くから日本で親しまれている秋を代表する果物で、品種によってさまざまな味わいを楽しむことができます。

二十世紀などの皮が黄緑色の青梨と、幸水(こうすい)・豊水(ほうすい)などの皮が褐色の赤梨の2種類に分けることができます。

時期によっても品種が分けられ、7月の早生種には幸水、9月の中生種は豊水、二十世紀、10月の晩生種には新高(にいたか)などがあります。

梨の出回り時期と主な生産地

ナシ

早生種は7月から出回り、晩生種が12月頃まで出荷されます。最盛期は8~10月です。貯蔵性の良いものであれば、3月頃まで出回ります。

東京市場では主に、栃木県、茨城県、千葉県産のもの、大阪市場では主に、鳥取県、福島県、徳島県産のものがシェアを占めています。都道府県別に梨の生産量を見ると、千葉県、茨城県、福島県となっています(※)。

※平成29年産都道府県別 日本なしの結果樹面積・10a当たり収量・収穫量・出荷量

鮮度の良いおいしい梨の見分け方

ナシ

左右の形が整っており、皮に傷がなく、ずっしりと重みがあるもの、果皮に色むらが無いものがおすすめです。

梨を輪切りにした時、中心部が褐変していることがあります。これは蜜症と呼ばれるもので、豊水などの蜜がたまりやすい品種で見られます。この蜜の部分は褐変しやすいですが、取り除けば問題なく食べることができます。

梨の保存方法

梨は果肉がやわらかい品種が多く、傷みやすい果物です。そのため、できるだけ早めに食べるようにしましょう。家庭ではビニール袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存します。

梨の種類

ナシ

幸水(こうすい)

赤梨でトップの品種です。果汁がたっぷりで甘味が強いため、人気があります。熟成が進むと芳香がたちます。肉質は緻密ですが、「二十世紀」に比べて柔らかさがあります。

夏に出荷されるので、秋に旬を迎える品種よりも日持ちがしません。赤梨に分類されますが、地色に黄緑色がまじる「中間色」の梨です。形はやや扁平で、重さは300グラム前後です。

生産量が安定しており、最も出荷の早い「早生種」に分類されます。出回る時期は7~9月、ピークは8月下旬~9月上旬です。

豊水(ほうすい)

甘味と酸味のバランスが良い、黄金色の梨です。幸水と並んで人気の主力品種で、赤梨に分類されます。新水や長十郎の衰退に伴って、1980年代後半から徐々に生産量が増えました。

柔らかさは幸水と同程度ですが、幸水よりも日持ちします。重さは350~400グラムで、丸く腰が高いのが特徴です。

収穫時期は8月下旬~9月上旬、出荷時期は9月上旬~下旬で、中生種に分類されます。

新高(にいたか)

新高は、大型でみずみずしい赤梨です。晩生種の代表品種で、独特の芳香があります。上品な甘みと香りから「梨の王様」と呼ばれており、贈答品としても人気があります。

保存の際は新聞紙とビニール袋に包んで、涼しい場所や野菜室に保存すると、長持ちします。

重量は450~500グラムで、大きなものでは赤ん坊の頭ほどになります。主に九州や四国など、温暖な地域で栽培されており、出回る時期は9~10月です。

二十世紀

青梨の中生種の代表品種です。果肉はやわらかく、酸味と上品な甘みがあります。
緑色の時はシャキシャキとした食感が楽しめ、熟成がすすむと黄色を帯び、甘味が増してきます。

主に無袋栽培と有袋栽培で生産されます。無袋栽培ではサビ(※)が発生することが多いですが、有袋栽培ではキレイな緑色になります。また、無袋栽培のものは「サンセーキ」「サン世紀」という名前で出回っています。

重量は300グラム程度で、整った丸い形をしています。出回る時期は9月上旬~9月下旬です。

※ 果皮に「サビ」と呼ばれる、傷のような褐色の斑が多数でること。

あきづき

豊円形で、まるで月のように見えることから「あきづき」と名付けられました。シャキシャキとした歯ごたえのある、甘味の強い梨です。食味や日持ちともに最上級の梨といわれています。

農研機構果樹研究所が、新高と豊水に幸水を交配して作り上げました。やや晩生種の赤梨で、かけあわせた3品種の優れたところを持つといわれています。2001年に品種登録されたばかりの比較的新しい梨です。

重量は500グラム前後で、濃厚な味わいが特徴です。出回る時期は、関東地区で9~10月上旬です。

南水(なんすい)

豊水の後継種として、長野県南信農業試験場で越後と新水(しんすい)を交配して作られました。この南信試験場と新水から「南水」と名付けられました。

皮がやわらかく、果肉の色はキレイな白色をしています。甘さが際立つ大型の中生種の赤梨です。梨の中では日持ちがするので贈答品としても人気があります。

重量は約350~400グラムで、中には500グラムの大きさになるものもあります。出回る時期は10月で、主に長野県で生産されています。

新興(しんこう)

超大型の赤梨です。やわらかめの果肉でジューシーなのが特徴です。出回る時期は9~10月です。

秋麗(しゅうれい)

2003年に品種登録されたばかりの新しい品種です。糖度が高く芳醇な香りがする梨で人気があります。市場に出回る時期は9月上旬です。

梨は、酸味と甘味のバランスが良いものから、甘味が強いものまで、さまざまな品種があります。この機会に梨を食べ比べて、自分のお気に入りを見つけてみてはいかがでしょうか。
 
 
参考:「野菜と果物の品目ガイド〜野菜ソムリエEDITION」(農経新聞社)
 
【秋の味覚についての記事はコチラ!】

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