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狩猟にかかるお金はどれぐらい? 免許取得代や銃・装備品の値段は?

連載企画:狩猟入門

狩猟にかかるお金はどれぐらい? 免許取得代や銃・装備品の値段は?

狩猟をはじめるには相応のお金が必要です。銃などの道具を購入するだけでなく、狩猟免許や銃砲所持許可を取得するだけでも数万円の費用がかかります。一体いくらかかるのか、具体的に金額を見積もってみました。
※ここで紹介する費用は一例です。各都道府県や所属する猟友会によっても変わりますので、あくまでも目安として参考にしてください。

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狩猟をはじめるまでの費用総額

狩猟を開始するにあたって、おおよそどのぐらいのお金がかかるのか総額を表にまとめてみました。

狩猟

「高い……」と思った人が多いかもしれません。試験を受けるだけでもお金がかかります。でも朗報です! 害獣の捕獲に携わる担い手を確保するため、新規の狩猟免許取得者に補助金を交付する地域が増えています。中には、取得費用のほぼ全額に近い金額が補助される市町村もあります。補助金の金額や条件は地域によって異なりますので、お住まいの市町村のホームページなどで確認してください。

免許取得代や手数料などの内訳

では、狩猟免許や銃砲所持許可を新規で取得する際の費用の内訳を見ていきましょう。

狩猟免許

狩猟免許

まず、狩猟免許の取得費用です。猟友会講習会の受講料約1万円(都道府県によって異なります)、狩猟免許申請手数料5200円、試験申請のための医師の診断書約3000円(病院によって金額が変わります)がかかります。この他、証明写真代なども必要です。

銃砲所持許可

銃を所持するためには警察署へ銃砲所持許可(猟銃・空気銃所持許可)を申請します。申請に係る費用は、初心者講習会申込料6800円、銃砲所持許可申請手数料1万500円、申請のための医師の診断書約3000円、さらに住民票などの各種提出書類をそろえるのに1000円程度かかります。

猟銃(散弾銃)の場合は上記に加えて、教習資格認定申請手数料8900円、火薬の譲受許可申請手数料2400円、射撃教習受講料約3万円(射撃場によって異なります)、射撃教習のための弾代約3000円がかかります。

狩猟者登録や税金、猟友会費など

実際に狩猟するにあたって、狩猟をしたい都道府県への「狩猟者登録」が必要になります。登録手数料は1800円です(都道府県によって異なる場合があります)。

さらに狩猟税を納めなければなりません。金額は、第一種銃猟1万6500円、第二種銃猟5500円、わな猟8200円です(手数料や狩猟税の納付は、登録する都道府県ごとに必要です)。

猟友会へ入る場合の会費は年間約1万円、狩猟者登録のためのハンター保険は約5000円です(条件により金額が変わります)。

道具類(銃や装備品など)の内訳

狩猟

使用済みの「薬莢(やっきょう)」。弾丸や火薬などを詰める容器です

銃関係

散弾銃の価格は新品だと約10万円~、中古なら約5万円~。空気銃は散弾銃に比べて高額で約20万円~(新品)。

弾代は、散弾銃が鳥・小型獣用で1発あたり約80円~。空気銃が1ケース(200発程度)約3000円~。

この他にもガンロッカー(銃を収納する鍵付きロッカー)や銃カバーなどの付属品も必須です。価格はさまざまで、中古品も多く出回っています。最近は狩猟者の高齢化が進み、「もうすぐ引退するベテランの先輩猟師から銃と弾をもらった」という話もあります。銃がもらえれば、初期費用がだいぶ下がりますね。

わな

狩猟

くくりわな

くくりわなは約5,000円~。箱わなは小型獣用が約1万円~、大型獣用が約5万円~。

くくりわなを使用する人は、最初は既製品を購入し、慣れてきたらホームセンターなどで部品を購入して自分で作る人が多いようです。

装備品・道具類

狩猟

狩猟をはじめるにはウェアや道具も必要です。銃で狩猟をするときは、事故防止のために必ずオレンジ色の帽子とベストを着用します。わな猟でも、狩猟者であることを一般人に知らせるため、これらを着用するのが好ましいとされています。猟友会に入会すると、オレンジ色の帽子とベストは無料で配布されます。

他にも、安全のために長靴はスパイク付きのものを用意します。手袋も必要です。止め刺し(獲物にとどめを刺すこと)用のナイフ、双眼鏡なども使います。価格は上を見たらきりがないですが、ホームセンターで手頃なものを探せば1万円程度でおさまるでしょうか。

個人の趣味として狩猟をする場合は、ウェアや道具にこだわるのも楽しみのひとつです。お金がかかっても、それ以上に得られる喜びがあるのですね!

※上記の情報は2018年10月26日現在のものです。
 
 
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