地方都市の魅力をPR 初日は4自治体が出店
今回のマーケットは、ドライバー不足解消や新しい物流・商流網として、バスやタクシーに乗客と貨物を一緒にのせる「貨客混載」の規制が2017年9月に緩和されたことを受け、貨客混載の利用を促進することや、それを通して地方都市の魅力をPRすることを目的としています。株式会社マイナビが運営を務めています。
初日となった16日には、千葉県市原市、同県大多喜町、同県銚子市、長野県伊那市の4自治体が出店。新鮮な果物や野菜、地酒、お菓子など地域色豊かな商品が並びました。また、キッチンカーのエリアではジビエ(猪肉)ステーキ丼や魚めんなど、地域の食材を使った料理に日本酒、クラフトビールも提供され、ランチタイムのサラリーマンや家族連れでにぎわっていました。
銚子市、海山の幸盛りだくさん ソウルフードの「魚めん」も人気
銚子市は4つのブースを構え、市内で産地化が進められている青パパイアをはじめ、大根、トマトといった野菜類、銚子電鉄が電車運行存続のために販売しているスナック菓子「まずい棒」などの様々な加工品を販売しました。
かつては学校給食で提供され、銚子のソウルフードといわれる「魚めん」を販売する有限会社ボーモ阿尾の阿尾希世美さんは、「銚子出身なのか『懐かしい』と足を止めてくれる人だけでなく、イワシ入りの麺に驚いて購入してくれる人もいました。海外からの観光客にも関心を示してくれています」と話していました。
信州・伊那市は旬のリンゴづくし
果物の栽培がさかんな伊那市は、ふじやシナノゴールドといった旬のリンゴと、リンゴジュースやシードルを販売。多くの人がリンゴの試食に足をとめ、「甘い」と驚きの声をあげていました。
大多喜町は食と文化の二刀流 市原市は、人気のパンケーキを紹介
徳川四天王のひとり本多忠勝が城主だった大多喜城がある大多喜町は、特産の生原木シイタケのほか、たけのこやウメなどを使った加工品を販売。本多忠勝をイメージした地酒、鳥獣害対策でもある猪肉を使ったどんぶりなどもキッチンカーで提供され、食と文化の両面から町をPRしました。
市原市からは市内で人気のパンケーキショップがキッチンカーで出店。パンケーキをクレープのように丸めた新触感のお菓子は、特産のイチジクを使ったものもあり、甘い香りに誘われてランチ帰りのサラリーマンなどが足をとめていました。
バスタマーケットは23日(金)~25日(日)にも開催されます。千葉県市原市、同県いすみ市、同県大多喜町、同県銚子市、千葉市、長野県伊那市の計6自治体が参加します。
バスタマーケット詳細はこちら:https://bustamarket.jp
【関連記事】
「EAT LOCAL」を支える地域活性化集団。「エンゲージメント」と地産地消を考える
話題の生産者が集結!「次代の農と食をつくる会」イベントレポート