殺菌剤の種類と選び方の基礎知識 病害虫から庭木や農作物を守るには?
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殺菌剤の種類と選び方の基礎知識 病害虫から庭木や農作物を守るには?

殺菌剤の種類と選び方の基礎知識 病害虫から庭木や農作物を守るには?
最終更新日:2019年01月09日

「殺菌剤」というと、良くないイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。しかし、日本で使用が許されている殺菌剤などの農薬は、薬効・薬害試験に加え、人の健康や環境への影響がないかなどの厳しい安全性試験が行われてから初めて登録が許可されるもの。許可されたものに関しては安心して使うことができますが、使い方を間違えてしまうと効果がでなかったり、害となることも。そこで、いくつかの殺菌剤の種類や効果、使い方などをご紹介していきたいと思います。

殺菌剤の種類と特徴

農作物は、さまざまなカビや細菌などによって病気にかかってしまいます。このような農作物を加害する病気を防除するのが「殺菌剤」です。殺菌剤の効果は「予防」と「治療」の2つです。

予防剤は、植物の表面を薬剤で保護し、病原菌を殺菌・静菌するもの。病原菌が植物内に侵入して病気に感染することを防ぎます。対して、治療剤は植物内に薬剤が浸透するものです。植物内に侵入してしまった病原菌を退治し、病気の拡大を防ぎます。ただし、あくまで病原菌を退治できるものであって、すでに病気になってしまった部分は手遅れなので、病気で変色してしまった部分が元通りになるわけではありません。

幅広い利用領域を持つ殺菌剤「ベンレート水和剤」

うどんこ病にかかった葉

ベンレート水和剤は、予防と治療の2つの効果を持っています。指定の希釈倍数通りに水に薄めて散布するタイプで、浸透性に優れ、農作物の汚れが少ないのもいいところ。また、経済的であるため多くの農家に使われています。

ベンレート水和剤は、水稲や野菜、果樹など幅広い作物に使用できます。うどんこ病や灰色かび病、菌核病などカビが病原体となる病気に効果があり、茎葉の病害や種子伝染性の病害、土壌病害などさまざまな病害から作物を守ってくれる殺菌剤です。

広範囲の病害に有効な「ダコニール1000」

いろいろな作物の病気を予防したいなら、70種類以上の作物、約180種類の病害に効果があるダコニール1000が適しています。灰色かび病やうどんこ病などは、発病すると大量の病原菌の胞子を形成し、一気に飛散して病原体をまき散らします。ダコニール1000はその胞子の発芽を阻止してくれるので、病原体の作物への感染を阻止してくれるというわけです。また、多くの作物の病害に有効なだけでなく、耐雨性にも優れています。

「殺虫殺菌剤」なら殺虫もできる

農作物の敵は、病原体だけではありません。害虫によって農作物が荒らされてしまったという経験をしたことがある人もいるでしょう。殺虫殺菌剤なら、殺虫、殺菌の二役を担ってくれます。特に、小さな家庭菜園などはスプレータイプのものを使えば、簡単に殺虫・殺菌を行うことができるので、手間をかけずに農作物を守ることができます。ただし、それぞれの殺虫殺菌剤によって対象とする病害虫が定められているので、よく確認してから使用してください。

庭のお手入れに向く殺菌剤とは

一般家庭の庭木の殺菌には、ベニカXファインスプレーが使いやすくておすすめです。幅広い植物に使えて、殺虫殺菌剤なので害虫にも効果的。また、芝生や球根の消毒がしたいならオーソサイド80がいいでしょう。いずれも園芸店などで手に入りますので、ぜひ活用してみてください。
 

以上、殺菌剤について紹介してきましたが、その種類によって、使用できる農作物や対象とする病害、希釈倍数、使用液量、使用回数などが決まっています。これらの殺菌剤を含む農薬の使用については、農薬取締法という法律に則って使用する必要があります。特にプロの農家の方は、その内容もよく把握しておく必要があるでしょう。殺菌剤や殺虫殺菌剤を正しく使って、病気から植物を守ってあげましょう。
 

監修:農研機構 野菜花き研究部門 窪田昌春

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