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三菱マヒンドラ農機からハイパワー・軽労化をかなえる新機種発表

三菱マヒンドラ農機からハイパワー・軽労化をかなえる新機種発表

三菱マヒンドラ農機から2019年1月、低価格の大型トラクター「M-Star75」が発売。大規模化が進む国内市場のニーズにこたえた価格と装備で注目を集めます。一方、3月には同社初の乗用管理機「MV170」の発売を発表。野菜作管理作業の乗用化による軽労化を目指しています。

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大規模農家向けのトラクター「M-Star75」 高馬力かつ低価格を追求

2019年1月に発売された「M-Star75」

セカンドカー需要を見越し、低価格で発売

三菱マヒンドラ農機(本社:島根県松江市、末松正之<すえまつ・まさゆき>CEO取締役社⾧)は、2019年1月に大型トラクター「M-Star(エムスター)75」を発売しました。
今回の新機種は、トラクター販売台数で世界トップのマヒンドラ&マヒンドラ社から導入したもの。排気量2648㏄で72馬力と、世界基準の排ガス規制Tier4に対応したハイパワークリーンディーゼルエンジンを搭載し、燃焼効率の最適化がなされています。

大規模化が進みつつある日本の農場経営のニーズから、必要機能を集約することで低価格を実現。すでに大型トラクターを保有している農場のセカンドカーとしての需要もあることから、メーカー希望小売価格555万円(税別)と、同社の大型トラクターよりも価格を抑えています。

「低価格を実現できたポイントは、電気系統での操作を必要最小限にした点にあります。一方で、前進・後進の切り替えの多い農作業でクラッチの踏み替えは非常に負担であるため、電気制御のスイッチでの切り替えを残し、操作性を高め、軽労化をかなえました」(同社営業戦略統括部の杖田誠治さん)

生産者にとってのメリットは

別売りオプションのフロントローダーを装着したM-Star75

JIS規格のカテゴリーⅠ・Ⅱ両方に対応する切替機能付きリンクボールを採用しているため他のトラクターと幅広くアタッチメントを共有できるなど、生産者のニーズにこたえています。
また、前後輪のトレッド幅を4段階に調整できるなど、さまざまな圃場条件に合わせることが可能です。
別売りオプションのフロントローダーはアメリカの農場などでよく使われるタイプで、最大2,200kgfを誇る油圧揚力があるため大量の堆肥などを扱う作業にも向いているとのこと。

「M-Star75はモニター段階からパワーと操作性などの基本性能や静音キャビンによる快適性が大変好評」(杖田さん)と、現在、大規模農場・酪農農家などで注目されているそうです。

三菱マヒンドラ農機初の乗用管理機「MV170」

2019年3月発売の乗用管理機「MV170」

ハイパワーで幅広い適応性を追求

2019年3月の発売が発表されたのは、野菜作向けの乗用管理機「MV170」。同社初となる乗用の管理機であり、車輪の接地面から本体の底面が高いハイクリアランス(最低地上高420mm)であることから、様々な品目の管理作業に対応できます。
低振動・低騒音の排気量952ccで17馬力の高出力エンジンを備えているため、同じカテゴリーの乗用管理機よりもハイパワーで、かつ快適に作業を行えます。

マルチで繊細な管理作業の乗用化により軽労化を実現

MV170を使った作業の様子(モニター走行)

トレッド幅は様々な圃場条件に合わせて、1,140mm~1,430mmと変更可能。耕うんの深さを任意の位置で設定できる深耕自動機能や、作業機を水平(もしくは任意の位置)に保持する水平自動機能も標準装備で、繊細な作業にも向いているとのこと。
「中耕・防除・除草・施肥などの管理作業に幅広く活用でき、生産者の負担軽減・軽労化を主眼として開発した商品です」(杖田さん)

メーカー希望小売価格は202万円(税別)。2年間のロングライフ保証もつき、生産者のサポートも重視しています。
 

三菱マヒンドラ農機株式会社
 

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