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畜産や酪農の現場を変革し、生産効率を高める『U-motion®』の導入効果を聞きに行く

畜産や酪農の現場を変革し、生産効率を高める『U-motion®』の導入効果を聞きに行く

センサー情報による牛の行動分析で、畜産や酪農の現場から注目を集めているのが、デザミス株式会社とNTTテクノクロス株式会社が協力して開発した『U-motion®(ユーモーション)』です。タグ型のセンサーを牛の首に装着することで、牛の行動を24時間リアルタイムに観察し、“見える化”を実現。生産者が確認すべき牛の状態である、疾病(体調不良)や発情兆候、起立困難を通知するサービスを提供しています。今回は、『U-motion®』を活用している2つの牧場にお邪魔し、導入した経緯や、導入後の仕事の変化などについてお話を伺いました。

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センサー情報による牛の行動分析で、畜産や酪農の現場から注目を集めているのが、デザミス株式会社とNTTテクノクロス株式会社が協力して開発した『U-motion®(ユーモーション)』です。

タグ型のセンサーで牛の主要行動を測定し、個々の牛の詳細な行動データと蓄積されたビッグデータを機械学習や独自のアルゴリズムで分析することで、生産者が確認すべき牛の状態である、疾病(体調不良)や発情兆候、起立困難を通知するサービスを提供しています。今回は、『U-motion®』を活用している2つの牧場にお邪魔し、導入した経緯や、導入後の仕事の変化などについてお話を伺いました。

採食の状態を可視化し、これまでは病気などで淘汰されてきた命を救えるように――有限会社江藤牧場(酪農・大分県)

最初に伺ったのは、大分県で酪農を営む有限会社江藤牧場です。こちらは初妊牛を含め、約300頭ほどの乳用牛を飼養されている中規模の牧場です。

牛の管理や、1日3回の搾乳を行うスタッフの数は、社長を含め常勤が6名、搾乳や子牛の世話などを行うパートタイムのスタッフが10名程度と、飼養頭数を考えると決して潤沢な人数とはいえません。

NTTテクノクロス株式会社

こうした中でも、牛の状態をきめ細かく、1頭ごとにチェックするため、江藤牧場ではデジタル技術を活用したソリューションサービスを積極的に試してきたといいます。「最新技術の導入を否定する牧場もあるかと思いますが、うちの牧場では、あまり既存のやり方にはこだわらず、新しいシステムやサービスでも、良いものがあればどんどん取り入れていこうというスタンスです」―と、忠願寺社長。

NTTテクノクロス株式会社

センサーで牛の7つの主要行動(採食・飲水・反芻・動態・起立・横臥・静止)を捉える『U-motion®』の存在を知った際も、すぐに導入。

従来からある歩数を計測して活動量を把握する製品も使っていましたが、1頭ごとに採食の状態が把握できるということが導入のポイントだったといいます―「食べることは、生きることなんです。食が細くなっている牛が早い段階でわかれば、病気などで淘汰される命を救える可能性が高まります。目視では把握しきれなかったものが『U-motion®』では可視化でき、その精度も高いので、今ではデータから採食低下の兆候を確認すると、実際に牛を見ない段階で獣医師に連絡することもあり、治療後の経過も採食の状態で確認できるため、さまざまな判断がスピードアップしました」

NTTテクノクロス株式会社

さらには、酪農において重要な発情兆候も『U-motion®』によってより正確に把握することが可能になったと――導入効果を話します。

「マウンティングやスタンディングなど、目視で見つけられる発情兆候は、ほんの一瞬で、発情周期を把握し注意深く観察していても、発見は運に左右されます。また、数百頭の牛を24時間・目視で観察し続けるのは現実的ではないので、『U-motion®』の発情アラートに表示された牛を確認するだけ済むようになったのは、大幅な効率化です」

NTTテクノクロス株式会社

「酪農経営は記録ありき」――と忠願寺社長が話すように、分娩、種付け、群移動、治療履歴などの情報は作業履歴として随時記録されていきます。その記録業務も『U-motion®』の導入で、スマートフォンやパソコンで行うようになり、ノートや台帳などに手書きで記載されたものと比べて記録を振り返ることも簡単なので、今後は蓄積したデータも活用していきたいと語ります。

「牛飼いは、生きもの相手の仕事だから、やるべきことがたくさんある…」と話す姿が印象的だった忠願寺社長の牧場では、「U-motion®」を導入してから淘汰される牛の数が約3分の1まで減っており、今後、さらに『U-motion®』を使い込むことで牧場経営を力強くサポートしていくでしょう。

1000頭を超える牛の管理と6次産業化で増えた業務を『U-motion®』で軽減――有限会社藤原牧場(宮崎県・肥育)

次に伺ったのが宮崎県の肥育農家で、専用の飼料を与えて『みやざきハーブ牛』として出荷している有限会社藤原牧場です。こちらでは2つの牧場で、およそ1100頭の肉牛を肥育しており、そのうち900頭に『U-motion®』のタグ型センサーが装着されています。

NTTテクノクロス株式会社

「丹精込めて育てた『みやざきハーブ牛』を地元の人にも味わってもらいたい」―と、藤原牧場では肉牛の生産だけでなく、4年前から6次産業化にも取り組み、牧場に隣接した場所に精肉店兼飲食店の『牧場やまんうえ』をオープンし、その経営も行っています。

「宮崎県では2010年に家畜伝染病の口蹄疫が流行し、私たちの牧場も殺処分地域となり、およそ1500頭の牛すべてが殺処分されました。そんな苦い経験もあり、肥育した牛たちの命をもっとも生かすために、できるだけいい状態のお肉として出してあげたいという思いが強まった」―と、藤原専務は飼養や店舗立ち上げに対する思いを話してくれます。

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『U-motion®』は、宮崎県が開催する『みやざき次世代農業トップランナー養成塾』でその存在を知り、限られたスタッフの数で、1000頭を超える牛を、安全かつ効率よく管理するには、このような仕組みが必要だと感じ、2017年の秋から導入したといいます

「採食の状況や反芻の時間など、1頭ごとの情報がスタッフの目視だけでなく、データから確認ができるようになったのが大きいですね。起立困難など、牛の生死に直結する事態は24時間いつでもアラートで知らせてくれるので、何かあれば迅速に対応ができるようになりました。スタッフ1人当たり、およそ200頭の牛を管理する計算になるので『U-motion®』を導入したことで、スタッフが抱えていたプレッシャーを軽減でき、さらに管理記録などの事務作業がスマートフォンで手軽に行えるようになったので、業務量も軽減できました」と、導入効果を藤原専務は語ります。

また、治療の履歴は『U-motion®』にデータとして記録し、センサーで取得したデータは獣医師とも共有しています。起立困難以外にも、疾病アラートによって風邪、尿石、餌の食べ過ぎによってお腹の中でガスが膨張する鼓腸症など、放っておくと牛の生死にかかわる状態に重篤化しかねない疾病を早めに発見ができているといい、今後は、全国の牧場からの『U-motion®』のデータが蓄積されていくことで、もっと高精度かつ早期の疾病アラートが可能になるのでは…と期待を口にします。

『U-motion®』を導入し、さまざまな情報をそこに集約することで、飼育・治療・出荷の判断が、迅速かつ的確に行えるようになったのが、最大のメリットだと藤原専務。現在は、肥育だけですが、将来的には繁殖も行っていく予定だといい、さらに『U-motion®』にかかる期待が大きくなりそうです。

NTTテクノクロス株式会社

今回は、『U-motion®』の導入効果について現場の方々から直接お話を伺ってきました。

それぞれの取材先に共通していたのは、「これまでの方法にこだわっていては畜産・酪農業の経営は成り立たない」という危機感と、「テクノロジーを積極的に取り入れて、自分の牧場に合った“最適解”を見つけ出す」という柔軟な思考です。その意味でも『U-motion®』で得られるデータは、重要な意味を持ちますが、大切なのは“データをどう生かすのか“ということ。

今後も畜産・酪農の現場を支えるため、『U-motion®』の更なる進化が期待されます。

【取材協力】
有限会社江藤牧場
〒879-7764 大分市大字上戸次5614-3

有限会社藤原牧場
〒884-0006 宮崎県児湯郡高鍋大字上江7697-19
ホームページはこちらから

【お問い合わせ】
NTTテクノクロス株式会社
IoTイノベーション事業部 第一ビジネスユニット
〒220-0012
神奈川県横浜市西区みなとみらい4-4-5横浜アイマークプレイス 13階
ホームページはこちらから 

<導入に関するお問い合わせ>
デザミス株式会社
〒135-0064
東京都江東区青海2-7-4 the SOHO 418
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