コンビニ世代へ直送野菜を!生産グループのリーダー
Profile
結婚して就農コンビニ世代へ直送野菜を!
生産グループのリーダー
太田 優代(おおた・まさよ)さん
生まれ育った北海道岩見沢市で、結婚を機に就農した太田さん。同世代の子育て中の“農家の嫁”4人で野菜生産グループを立ち上げ、リーダーを務めています。女性にうれしい加工品開発や、コンビニエンスストアでの直売所や保育園マルシェなど、消費者の生活導線上で農家直送の新鮮野菜を届ける仕組み作りに全力で取り組んでいます。
- 作っているもの
- 水稲、麦、大豆、野菜など
- 働いている場所
- 太田農縁
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Q1就農のきっかけは何ですか?
2009年、農家との結婚を機に就農しました。アルバイト先のコンビニにお客さんとして来ていた夫と意気投合したのがきっかけです。もし夫が漁師さんだったら、野菜ではなく今頃魚について一生懸命勉強していたかも(笑)義母が他界していたので、男3人の家庭に私一人で女が入ることに。みんな仕事に一生懸命だったのですが、忙しいため生活リズムが健康的ではなく、農家における女性の役割の大切さを感じました。野菜作りの勉強を始め、気が付いたらその魅力に憑りつかれています。
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Q2現在力を入れている取り組みを教えてください。
農園で力を入れているのは、田んぼへ直に水稲の種を蒔く「乾田直播」。田植えを省略することで、コスト削減を目指せます。個人では野菜生産グループ「ベジタブルクラブmog’z ママ」を立ち上げ、運営です。メンバーは、近隣のJA管轄内で農業を営む同世代の嫁4人。コンビニに朝採り野菜の直売所を作るなどの活動をしています。きっかけは、以前働いていたコンビニのオーナーの協力で、お店の片隅にmog’zママのコーナーを作って、野菜を置かせてもらったこと。徐々に評判を呼び、朝に陳列してもお昼には完売する日もあり、他店舗のオーナーからも設置依頼が来るようになりました。割高なコンビニ価格ではなく手軽な値段にすることで、普段野菜をあまり食べない世代にも手に取ってもらえるようにしています。目立つPOPを作ったり見せ方も工夫。メンバーが交代で集荷して、お店をまわって納入するのでまさに農家直送です。新しいことに臆することなく、色々なことに前向きでありたいです。
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Q3女性ならではの目線を農業に活かした事例を教えてください。
グループのメンバーで、女性農業者目線に立って開発した商品「塩ゆで落花生」がいちおしです。ポリフェノールなどの栄養価や、女性にとってうれしい効能がたっぷり!
「母」という立場になってから、子どもに新鮮野菜を使ったご飯を出すたび、「農家の子どもって幸せだな」と感じるように。この幸せをぜひ非農家の方々にも味わってもらいたいという発想から、保育園にお迎えに来るお母さん達専用の「保育園マルシェ」も始めました。送迎の時間帯に敷地内で販売すると、「うちでもやって」と市内の他の園からリクエストをもらうほどに。サクッと手軽に買えて、新鮮・安心!そしてお財布に優しい!をモットーにしています。 -
Q4農業をやっていて良かった、と思う瞬間は?
ずばり、家族経営のところ!子どもたちや夫といつも一緒にいられることが幸せです。
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Q5今後、農業を通して叶えたい夢は?
地産地消を広めることです。意外かもしれませんが、北海道にいても関東や九州産の野菜がお店で並んでいることが多く、地元の人が旬の地場野菜を食べていないことも多いです。安心で安全、生産者の顔が見える野菜を子育て世代の女性に理解してもらい、家庭に広めたいです。
嫁としての目線や直売所を通して、消費者が何を求めているのかを考え、ニーズに合った商品作りに更に取り組んでいきたいですね。これからも地元のため、自分たちの家族のために女性目線での野菜販売を続けていきたいです。1日のスケジュール
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農業女子あるある
トイレのタイミングに困る!畑にいるとなかなか行き辛いんです……。あとは、ついお洒落を忘れて、スッピンが多いこと。
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特技
POPを書くことと、バランスを考えた食事を作ることです!
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必須アイテム
北海道といえども夏は暑い!ひんやりする「冷感アームカバー」を愛用しています。
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私の癒し
夫と話すこと。話題のスープカレーのお店などに、二人で出かけてリフレッシュします。
農業の何が好きですか?
私はすべてが新鮮で、すべてが好きです!(虫以外)
私も全てが好きです。
自分で「食べ物」と「仕事」を作れること、作物から割と直接にお金を頂けること。
自然の中で仕事をして、仕事場に子どもたちや家族が揃っていてもOKな環境が大好きです。