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有機野菜と農業人を育てる! 循環型農業で和を描く農業女子

テーマ:移住&就農

Profile

竹川 麻衣子(たけかわ・まいこ)さん

作っているもの
働いている場所
農業女子PJ

移住&就農有機野菜と農業人を育てる!
循環型農業で和を描く農業女子

竹川 麻衣子(たけかわ・まいこ)さん

千葉県・一宮町の「さいのね畑」で、珍しい地鶏の「岡崎おう斑」を平飼いし、甘くて味の濃い無農薬・有機野菜を育てています。県を跨いだ畑の引っ越しを経験しつつ、循環型農業を実現。農業を志す次世代の若者を研修生として積極的に受け入れています。

作っているもの
野菜(年間約60品目)、「岡崎おう斑」の鶏卵
働いている場所
さいのね畑
  • Q1就農のきっかけは何ですか?

    就農前は、東京で映像編集の仕事をしていました。やりがいはあったのですが、一日中パソコンに向かう日々では季節の移ろいも感じられず、30歳を前にして「このままの生活でいいのか」と考えるようになりました。これまでは夕飯は外食で済ませていましたが、「身体の中から変えたい」と有機農家さんから野菜の定期宅配を注文したのが転機に。生命力たっぷりのみずみずしい野菜や、同封の「お便り」から知る旬に感動しました。それまで感じていた身体の不調も、ウソのように治ったんです。元々興味を持っていた農業をしようと、夫婦そろって栃木県で研修を受けてから独立就農しました。

  • Q2作物のこだわりと、選んだ理由を教えてください。

    卵と野菜はセットで宅配販売しています。

    年間約60品目の野菜・ハーブを、約2.7ヘクタールの畑で作っています。農薬・化学肥料を使わず、自家鶏糞を使った堆肥などの有機肥料を使用。草とりや虫対策が大変で、昨日は朝5時まで夫が菜っ葉についた虫をとっていました。
    鶏たちは畑でとれた野菜を食べ、着色料となるえさは与えていないので、白っぽいレモン色の黄身が特徴。濃厚な味わいと弾力のある食感が自慢です。鶏糞は畑の肥料となり、畑のサイクルの一部に。作物を選んだ理由は、有機野菜のおいしさに感動したからと、身近な素材を使って循環型の農業を作ることが面白いと思ったからです。

  • Q3いま、力を入れている取り組みについて教えてください。

    ブログでは旬の野菜の食べ方を紹介。竹川さんの手づくりです。

    SNSのInstagramなどを通して、情報を発信することです。「誰がどこで作っているのか」を、お客さんに分かるようにしておきたくて。都会で仕事をしている人に、ひとときでも草花に思いを馳せる時間を作ってもらいたくて、旬の野菜の写真をアップしたり、食べ方を紹介しています(※農業や地元への思いを歌った農園のミュージックビデオもあります)。

  • Q4栃木から千葉へ畑の引っ越しをされています。移住のきっかけや苦労したことは?

    栃木県茂木町の山間で独立就農しましたが、大雨の影響で土砂崩れが起き、畑が大きな被害に遭ってしまい、引っ越しを余儀なくされました。
    移住先の千葉は、茂木町と違って温暖な気候と乾いた土質。1年目は茂木時代と同じように野菜を作ってしまい、上手くいきませんでした。作物の生育をとにかく観察し、天気をよく読んだ上で播種や定植したり、必要に応じて遮光ネットや不織布などの被覆をしたりと、土や気候に合わせた育て方をしようと努力しました。結果、今ではどの作物も元気に育つように。教科書通りではなく、自分自身を自然環境に合わせる柔軟さが大切だと痛感しました。農業のみならず、人生にも通ずるものです。

    1日のスケジュール

  • Q5今後、農業を通して叶えたい夢は?

    農業者と野菜を育て続けていくことです。研修生の受け入れを始めて以来、10人が巣立っていきました。東北から九州まで、様々なところで独立しています。直接連絡を取り合ったりもしていますし、それぞれをテレビや雑誌等で見かけることも増えてきました。彼らが頑張っている姿を見ることはとてもうれしいですし、自分たちも頑張らなくちゃ、といい意味でのプレッシャーになります。
    うちのカリキュラムのいい所は、生産から販売まで、農業経営の”すべて“を体験できるところ。お財布事情も隠さないようにしているので、農業で生計を立てることについて、自分の目で見て考えてもらえたら。
    新規就農者の数を増やすための入り口を作っていきたいです。

  • 農業女子あるある

    この10年、畑でも家の中でも蚊に刺され続けた結果…ついに、刺されてもまったく痒くなくなりました。

  • 特技

    ヒナを育てること。黒いヒヨコたちを手製の育雛箱で育て上げます。もう一つは、お酒を沢山飲むこと。農業が気になる熱い若者たち、鍋や焚き火を囲んで、我が家で一緒に飲みましょう!

  • 必須アイテム

    コメリのモンペです。農業女子PJが開発したツナギも良くて、2着持っています。

  • 私の癒し

    きれいな畑を見ること。雨が滴る野菜の葉などは、まるで魔法のよう。たった5分でもいいから作業の手をとめて、野菜の植物としての姿を見ると癒されます。

20年後は、どのような暮らしをしていたいですか?

千葉の農家 齋藤さんからのお答え

夢だった里山の古民家で、のらりくらりと自家野菜+αちょっと販売分を作って、農業体験や農業指導をしていたいです。

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