食べたら心が晴れる作物を! 人柄がにじみ出る笑顔の癒し系桃農家
Profile
移住&就農食べたら心が晴れる作物を!
人柄がにじみ出る
笑顔の癒し系桃農家
村井 容子(むらい・ようこ)さん
美術大学で日本画を専攻し、卒業後、青年海外協力隊としてエジプトで2年間過ごしたのち、絵画造形教室を開く。結婚後は北海道で生活していたが、夫の転職を機に現在暮らす兵庫県加東市に移住。子育てを通して食の大切さを感じて家庭菜園を始め、1年半の研修を経て夫と共に就農。作ること、育てることが大好きな、ほんわか笑顔の癒し系農業女子です。
- 作っているもの
- 桃、有機野菜
- 働いている場所
- こはれ農園
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Q1就農のきっかけは何ですか?
子育てをきっかけに食の大切さに気付き、家庭菜園を始めました。もともと作ることが大好きなので、失敗しながらも楽しさを感じていました。そういうわけで、夫と二人で「いつか農業がしたい」という夢を漠然と抱くように。
転機となったのは、夫が勤めていた会社の突然の閉鎖。夫婦そろって、真剣に人生のことを考えたとき、やっぱり農業がしたいなと思って、いろいろと情報を集め始めました。一方で厳しい現実もわかってきて半ばあきらめかけていた時、友達が桃農家さんを紹介してくれたことで一気に就農への道が開けました。2人で地元農家さんの下での1年半の研修を終え、夫とともに私も就農しました。 -
Q2栽培している作物について、こだわりは?
私たちが暮らす兵庫県加東市は、古くから桃の農家さんがたくさんいらっしゃいます。その土地の特産品として、歴史を大事にした上で、自分たちの個性を出していきたいと思って桃を作っています。
作物を育てる上で大切にしているのは土づくりです。土壌分析を行い、必要な養分を導き出し、なるべく
自然由来のものにこだわって土に加えています。
今は土地を借りているのですが、いつか自分の土地が持てたら、無農薬の桃を作ってみたいですね。
桃を使った加工品も作っています。地域のカフェの方と一緒にグラノーラの開発をしたところ、フードアクション・ニッポンアワード2017で入賞しました。皆さんにおいしいと言っていただけるのは本当にうれしいです。 -
Q3「こはれ農園」というとても素敵なお名前ですが、何か由来があるのでしょうか?またその思いをお聞かせください。
「食べたら心が晴れるような食べ物づくりをめざす」という意味で、「こはれ農園」と名付けました。作ることや売ることを楽しむことで、自分たちの心も晴れますし、一生懸命作った思いがお客様にも伝わって、おいしい桃を食べたお客様の心も晴れる。そんな桃づくりをしたいと思っています。
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Q4農業をやっていて良かったと思う瞬間は?
直売所をやっているのですが、思いを込めて作った桃を、お客様がわざわざ買いに来てくださる、ということが一番の幸せです。しかも買っていただいてうれしいのは私たちの方なのに、お客様に「美味しい桃を作ってくれてありがとう。来年も楽しみにしています」などと言っていただけて、本当にありがたいです。ただの生活のためだけの桃づくりでなく、本当に喜んでいただける良い桃を作っていかなければと、励みになります。
1日のスケジュール
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Q5今後、農業を通して叶えたい夢は?
地域が元気になることです。桃を通じてほかの農家ともつながり、地域の特徴や良さを伝えていきたいです。そして、もっと技術を磨いて、もっとおいしい桃をつくりたい!さらに、私たちが納得できる良い作物を作る活動を楽しんでいるのを見て、いろんな方が「農業っていい職業だな」と思ってくださったらいいなと思います。もっと日本の農業全体を盛り上げたいです!
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農業女子あるある
旅先でも、畑ばかり見てしまいます。作物の種類や土の感じ、生えている雑草まで、地域ごとに特徴があって面白いです。
※画像はイメージです。
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特技
特技というほどではないですが、剪定が好きです。枝ぶりを見て、その木がどの方向に行きたがっているのか考えながら作業しています。
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必須アイテム
日本野鳥の会のバードウォッチング長靴です! ズボンを靴の中に入れ込んでも膝の曲げ伸ばしがしやすくて、作業効率が良いんです。
※画像提供:公益財団法人日本野鳥の会
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私の癒し
旅行です。農家をやっていると前々から予定を立てて行くことが難しいのですが、「今週末行こう!」となったら、日帰りや車中泊で行くこともあります。小さな島に行くのも好きです。
車の対策はどうしていますか?
いつも車で畑に行くのですが、車が泥やもみ殻ですぐに汚れてしまうし、車内も臭いが付いてしまいます。
車の対策についてですが、車が汚れたらその日のうちに水で洗い流しブラシで掃除して綺麗にしています。
たまにワックスをかけたり、次の日にまた汚れるとしても、その日のうちに汚れをおとすので、車内の匂いも気にならないです。