嫁ぎ先で代表に就任 念願の自然栽培を実現する農家の嫁

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社会人を経験して
農業大学へ進学、就農!
嫁ぎ先で代表に就任 念願の自然栽培を実現する農家の嫁

テーマ:結婚して就農

Profile

志田 光恵(しだ・みつえ)さん

新潟県出身。新潟大学農学部を卒業後、米農家での研修を経て酒造会社で酒米栽培に従事。農家の息子で蔵人のご主人と結婚し、嫁ぎ先で念願の農家デビューを果たす。2016年より稲作・大豆部門を独立させて自ら代表に就任した、異例のキャリアを持つ農業女子です。

作っているものコシヒカリ・こしいぶき・ササニシキ 亀の尾・はたはったん・やなぎもち・さといらず
働いている場所Farm Shida

Q1.農業を始めたきっかけは何ですか?

最初のきっかけは高校1年生の時です。偶然入った自然食品店で有機栽培の玄米と出会い、以来、そこの有機栽培の玄米を食べるようになって、いつも心のどこかに「食・農」がありました。迷いもあって卒業後は就職しましたが、自ら農業をしたいという気持ちが固まり、大学に行きました。在学中に参加した就農イベントで、有機栽培で米や大豆を作っている群馬県の浦部農園さんと出会い、卒業後1年間研修しました。新潟に戻っても農作業に関わる仕事をして、結婚を機に就農というかたちになりました。頭が固いので現在に至るまで色んな流れにも身を任せてきましたが、結果的に自分が目指した姿に行きついています。

Farm Shida

Q2.作物はどうやって決めましたか?

嫁ぎ先が稲作農家だったこともありますが、私自身も日本の土地や食文化に根差した作物として、米や大豆を栽培したいと思っていました。

Farm Shida

Q3.土地はどうやって決めましたか?

義祖父の土地なので私が決めたわけではないのですが、主人と結婚する前に義父に案内してもらった田んぼを見て、「ここで農業をやりたい!」と直感的に感じました。田んぼが結婚を後押ししたとも言えます。
現在は5haの経営面積のうち、私の希望で2.7haで米と大豆の自然栽培に挑戦しています。

陽光ファームいわき

Q4.師匠は誰ですか? どうやって修業しましたか?

高校1年生から食べている新潟の玄米農家さん。在学中に偶然お会いすることが出来て、それ以来長く農作業を共にさせてもらい、切磋琢磨する仲間でもあります。研修先の浦部農園さんでは、まさに農家になるための修業をさせてもらいました。

Farm Shida

Q5.助けになっている存在は?

自然栽培新潟研究会の仲間。自然栽培は技術が確立されていないので、勉強会をしたり普及に関する研鑽の場になっています。
また、自然栽培作物の販売を共同で行う法人組合「人田畑」の仲間や、地元農協が主催する担い手の勉強会「農業塾」、農家組合の方々など、たくさんの有益な場で学ばせてもらっています。

Farm Shida

Q6.農業をやっていて良かったことは? 逆に良くなかったこととは?

農業が生き甲斐なので、何があっても田んぼに行くとワクワク・ドキドキして前向きに生きていけます!
良くない点というか、身体に負担の大きい仕事なので、一生涯どう全うしていくかは常に課題です。

Farm Shida

Q7.「農業女子あるある」といえることは?

洋服を見るとつい、「作業着に使えそうだな……」と考えてしまう。
食卓が旬の野菜でいっぱいになり、ダイコン料理一色の時もある。

1日のスケジュール
1日のスケジュール

Q8.おすすめアイテムを教えてください。

カルチ(動力除草機):つかまって田んぼをすーいすーいと除草できる。素足で入る田んぼは最高に気持ちいいので、入るきっかけには持ってこい(笑)。
藤傘:一年中愛用できる。多少の雨も気にならないし、日差しは肩まで防いでくれ、熱中症対策にもなる。

チャート
就農前と後の、満足度の変化
【学びについて】
就農後、栽培技術だけではなく、人間としてもたくさんの学びがあります。今まで好きなものに情熱を傾け、一人で突っ走ってきたような気でいました。しかし、農業をやりながら稲の気持ち、機械の具合、周りの方への配慮を常に考えるようになりました。と口で言っている時点で、まだ自然とできるまでには至っていない証拠ですが(笑)

これから農業を始める人へのメッセージ

農業は、やはり体力勝負です!身体が元気なら、心も好奇心を失ないません。
長く続けるために、何が必要かよく考え、実行してほしいと思います。
志田光恵さん