JGAP指導員取得が契機!出荷力と営業力が光る女性農業経営士
Profile
結婚して就農JGAP指導員取得が契機!
出荷力と営業力が光る
女性農業経営士
大吉 枝美(おおよし・えみ)さん
看護師として働いていたものの、夫の就農を機に自身も農業に携わることに。11年目にして東京ドーム5個分の広い畑(鹿児島県指宿市)を取り仕切るマネジメント能力と、先を読む力で販路拡大する営業力! 今後ますます活躍が期待されるクレバーな女性農業経営士です。
- 作っているもの
- キャベツ・ケール・枝豆
- 働いている場所
- 大吉(だいきち)農園
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Q1就農のきっかけは何ですか?
私自身の実家が農家で、両親の苦労を見て育ちました。だから自分は絶対に農業はしないつもりで、看護師として病院に勤務していました。夫も農家ではなかったので、結婚したのですが…。ある日夫が祖父母の畑を継ぐと言い出したんです。最初の1年は、夫だけでやっていたのですが「一人では難しいから誰か雇おうかな」なんて言いだして。それで、結局私が一緒に農業をやっていくことになりました。その後、女性農業次世代リーダー育成塾にも通って、いろいろ勉強させていただきました。JGAP指導員の資格を取得したことをきっかけに、経営が安定したと思います。
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Q2栽培している作物について、こだわりは?
キャベツを主力に、ケールと枝豆も栽培しています。
キャベツは、高品質なものを11月から5月まで安定的に求められた量を求められたときに出せることにこだわっています。品種や作付け時期など、常に勉強し試行錯誤し、きちんと取引先の要望に応えられるようにすることがとても大事です。おかげさまで、お客様からの信頼を得られたと思っています。
ケールは、キャベツの原種なので、栽培を始めました。ケールはスムージーやサラダで需要が高まっています。東京のデパートでお取り寄せの商品として扱っていただき、リピーターの方がいらっしゃる人気の品になっています。
夏の時期は枝豆も栽培しています。ケールや枝豆は、冷蔵庫に常備する野菜ではありませんが、好きな人は高くても買う嗜好品なので、差別化して打ち出すことがこだわりですね。 -
Q3東京ドーム5個分もの広い農園を経営されていますが、大量の作物を生産していて一番大変なことは何ですか?
お客様の要望に常に応えられることをモットーにやっているので、出荷するものの品質を担保することはとても大変です。去年試してダメだったことはやらないとか、勉強会には積極的に参加するなど、できる努力は何でもやります。
収穫をやっていただくパートの方はほとんどが主婦ですので、「自分が買い物かごに入れたいと思うものを収穫してください」とお願いして、お客様目線で品質の良いものを出荷するようにしています。 -
Q4農業をやっていて良かったと思う瞬間は?
畑がきれいな色をしていて、もうすぐ収穫できるな、と感じるとき、とても幸せですね。
畑の見回りの時に一緒に働いている皆さんの仕事ぶりに感謝できる瞬間もとてもありがたいと思います。農業をやっているからこそ感じられる幸せですね。1日のスケジュール
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Q5今後、農業を通して叶えたい夢は?
地域のことでいうと、畑を使ったグリーンツーリズムをやってみたいと思っています。ひまわりの迷路を作ったり、外国の方向けに畑をめぐるツアーをやったり。実際に、最近このあたり(鹿児島県指宿市)で畑を見て回る外国の方を見かけるようになったんですよ。こういう方に、もっと楽しんでいただけるようなことをやってみたいです。
また、ちょっと大きな話ですが、輸出にチャレンジしてみたいです。海外では日本の枝豆は注目されていると聞いています。健康的な食べ物として需要が高いので、実現できるんじゃないかな。
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農業女子あるある
野菜は物々交換が基本。ほとんど買いません。
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特技
枝豆の200グラムをドンピシャで量れる。
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必須アイテム
軽い長靴(かるながくんの赤を愛用しています!)軽くて歩きやすくて作業効率が上がります。
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私の癒し
岩盤浴(できれば週1回は行きたい!)
お肌のお手入れはどうしていますか?
鹿児島は暑いですし、日差しが強くてすぐに日焼けしてしまいますので、お肌のトラブルが悩みです。
化粧水でたっぷり保湿と、山北みかんでビタミンCをたっぷりとることです!
ミカン農家でよかった!