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茨城県の農業を実感! 「農場見学&就農相談会inいばらき」へ行ってきた

茨城県の農業を実感! 「農場見学&就農相談会inいばらき」へ行ってきた

茨城県は耕地面積全国第2位の農業県。首都圏に近い広大な農地で、国内生産量第1位のレンコンをはじめ、さまざまな園芸作物を生産しています。いま、県を挙げて取り組んでいるのが担い手の支援です。農業法人の数も多く、雇用就農からの独立も大歓迎。新規就農相談会が県内外で定期的に開かれ、中でも特に人気なのが、現地で農作業体験ができる「農場見学&就農相談会inいばらき」。茨城県農林振興公社と茨城県各農林事務所の主催で、県南・県西・県央・県北・鹿行の5エリアで順次開催されています。令和元年の第1回目、6月8日(土)に県南地域の石岡市で開催されたイベントに初参加してきました。

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農業体験が現地でできるチャンス

出荷調製作業の様子

出荷調製作業の様子

第1回目は「農場見学&就農相談会in県南」。開催地の石岡市へ向かうJR常磐線の車窓には田植えを終えた水田とレンコン田の眺めが広がっていました。石岡駅から貸切バスで就農相談会が行われる石岡市園部地区コミュニティーセンターへ。マイカー利用の参加者と合流します。学生、会社員、夫婦、農家の後継者など、県内外から28名が集まりました。

午前中は農場見学です。貸切バスで見学先のやさと菜苑株式会社へ移動。ここでは霞ヶ浦用水を引き基盤整備した16haの圃場(畑地、作業用道路と排水路を整備し、蛇口をひねると用水が利用できる広々とした所)で、ネギやショウガなどの露地野菜のほか、ハウス15棟でコマツナ、シュンギクなどを栽培しています。参加者は2班に分かれて、ハウスのコマツナ収穫とネギの出荷調製作業を交互に体験します。

やさと菜苑株式会社 石田あやかさん

やさと菜苑株式会社 石田あやかさん

コマツナの収穫作業では、農場スタッフの石田あやかさんに収穫の方法を教えてもらいながら、1人10株を収穫。石田さんは入社2年目で普段はショウガを担当しているそうです。若手が圃場を任されて活躍していることに勇気づけられました。
ハウスの広さにも驚きました。やさと菜苑株式会社ではコマツナを年7回収穫しているそうです。つくば市の会社員のご夫婦(30代)は、「家庭菜園をしていますが、初めてハウスや大規模な農場のイメージを掴むことができた」と話します。将来は奥さんの実家の農業を継ぐことも考えているそうです。

出荷調製作業では、ネギの皮むき作業を体験。根と葉先がカットされたネギの皮を空気で吹き飛ばします。が、これが意外と難しい。ネギを準備する係とネギをむく係の二人一組で行い、慣れてくると息が合って効率がアップするそうです。
実は出荷調製は貴重な体験でした。就農イベントに何度か参加している大学生の参加者(20代男性)は、「収穫だけではなく出荷調製の作業まで体験できるイベントは初めてです」と話してくれました。

やさと菜苑株式会社 代表取締役 高橋大さん

やさと菜苑株式会社 代表取締役 高橋大さん

やさと菜苑株式会社は就農支援事業にも力を入れ、これまでに15人の研修生を受け入れ、うち9人が石岡市で新規就農したそうです。代表の高橋大さんに就農活動のアドバイスをいただきました。
「農業を始めたいなら、まず大まかにでもやりたい作目を決めてもらうと、就農計画を案内しやすくなります。農作業をいろいろ体験してみると、自分のイメージする農業がより明確になるかもしれません」
確かに、いろいろな作業があって、作目によっても違うと思うと、自分に合っている農業はきっとあると希望がわいてきました。体験中に親しくなった参加者(30代男性)は、作目はネギに決めているそうで、高橋さんに積極的に質問してたくさんのメモを持ち帰っていました。

就農相談会は法人・地域とのリアルな出会い

各法人のブースにて事業説明と質疑応答の時間

各法人のブースにて事業説明と質疑応答の時間

午後は就農相談会です。担い手の育成・就農支援に熱心な県南地域の6法人が出展。事業や取り組みについて話を聞き、起業経験のある農業経営者と意見交換をすることで、雇用就農・独立就農の道筋を描くことができます。

農業経営者から事業の説明を受け、いよいよ就農相談会です。参加者5人ずつのグループで各法人のブースを10分間ずつローテーションします。農業経営者から直接、話を聞けるまたとないチャンスです。

露地・ハウスで野菜を栽培している大規模法人もあれば、水耕栽培・養液栽培に特化した法人もありました。全国15カ所で業務用カット野菜の加工場を営んでいるところ、有機栽培に積極的に取り組むところなど、事業内容も多彩でした。
ブースでは、雇用就農した場合の勤務時間や休日、独立までどのくらいかかるのか、販売先はどのように開拓すればいいのかなど、参加者の質問に農業経営者が経験をもとに、分かりやすく答えてくれました。
一般企業に勤める参加者(30代男性)は、「経営のことまでは考えていなかった」と話します。6法人の農業経営者から話を聞いて、農業を経営するということについて、たくさんの気付きがあったようです。

各地域のブースにて就農支援の案内を受けている様子

各地域のブースにて就農支援の案内を受けている様子

一巡して、就農のイメージが膨らんだところで、各法人ブースで個別相談の時間です。自分のやりたい農業とマッチしていたら、より具体的に話を進めることができます。法人の事業内容や独立支援について詳しく聞いたり、体験やインターンシップなどの相談をする参加者もいました。会場には県南の土浦地域、稲敷地域、つくば地域の相談窓口もブースを出展。地域の特色を聞いたり、その場で就農支援の案内を受けることができます。県南地域では、キュウリ、梨、イチゴ、コギク、レンコン、ネギで新規就農者を募っていました。参加者とも情報交換ができました。

多くのブースを訪れて、比較検討ができるのがこのイベントの醍醐味。神奈川県の男性2人(20代後半)は「農業での起業を検討中。農場見学・体験ができる機会がなかったので、いい経験になった」と話します。企業や地域のブースで相談をした結果、当初栽培品目はネギを検討していましたが、茨城県が生産量日本一のレンコンにも興味を持ったそうです。

雇用就農からの独立支援で夢を実現

茨城県農林振興公社 常務理事 外山義昭さん

茨城県農林振興公社 常務理事 外山義昭さん

「最初は雇用就農で資金を貯め、作る技術・販売する技術を習得して、地域とのコネクションを作って独立するのがシンプルだと思います。県内の農家は感度が高く、後継者も学校卒業後に法人で経験を積む人が多いんですよ」と、イベントを主催する茨城県農林振興公社の常務理事、外山義昭さんは県内での独立就農について語ります。

当日は就農を悩む相談者の声に対し、「合う、合わないは、やってみないと分からないのが農業。悩んでいるより一度雇用就農してみてはどうか」とのアドバイスや、「独立はタイミングが大事。意志表示できるようにコミュニケーションを大切にしてほしいし、していきたい」と、参加者に向けて独立支援への意欲を語る声も聞かれました。このように担い手育成に熱心な法人や地域に出会えることも、イベントの魅力の一つだと感じました。

茨城県農林振興公社 次長 小堤万里子さん

茨城県農林振興公社 次長 小堤万里子さん

最後に、企画・運営担当者の小堤万里子さんに、イベントの過ごし方についてアドバイスをもらいました。
「一番見てもらいたいのは、地域の雰囲気です。県内で法人・地域ぐるみで本気で農業をやりたい人を応援しています。実際に来てもらって、農場を見て、生産者と話せる場としてこのイベントを企画しています。新規就農は、法人に就農して独立するパターン、地域で受け入れて独立に導く産地もあります。もちろん、茨城県は農業法人も多く、雇用で働くのにも向いています。雇用就農からの独立を応援する法人も多く、経営者の右腕として働ける法人もあるので、自分のイメージを持ってマッチするところを探してみてください」

当初、農業といえば「作物を作ること」だけをイメージしていましたが、販路の開拓や売り方(加工品での販売など)も考える必要があると分かりました。また、知識と経験を積むために、雇用就農で勉強させてもらってから独立するのも一つの方法だと思いました。茨城県の農業、地域、法人はバラエティに富んでいて懐が深いことが魅力です。このイベントに参加したことが、就農を前向きに進めていくきっかけになりました。みなさんも、自分にぴったりな農業を見つけに「農場見学&就農相談会inいばらき」へ行ってみてはいかがでしょう。

公益社団法人 茨城県農林振興公社
〒311-4203 茨城県水戸市上国井町3118番地1
TEL:029-239-7131、029-350-8686(直通)FAX:029-239-7097
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