【岡山県③】若手就農希望者からの熱視線が注がれる「総社もも生産組合」の存在感。 ―バスツアー連動企画―

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【岡山県③】若手就農希望者からの熱視線が注がれる「総社もも生産組合」の存在感。 ―バスツアー連動企画―

【岡山県③】若手就農希望者からの熱視線が注がれる「総社もも生産組合」の存在感。 ―バスツアー連動企画―
最終更新日:2019年07月16日

「くだもの王国」と称されるほど果物栽培が盛んな岡山県。その名のとおり白桃のほか、マスカットやピオーネ、イチゴ、メロンなど、実にさまざまな果物が栽培されています。そのなかでいま就農希望者たちから熱視線を集めているのが、最高級の白桃づくりに挑む若き集団「総社もも生産組合」。39歳の組合長・秋山さんと、2019年までに新規就農した中原さん夫婦(41歳、33歳)、石川さん(22歳)、佐伯さん(30歳)の3組4名に、白桃づくりの魅力や苦労を語っていただき、総社の白桃産地を見学するバスツアーについてもお聞きしました。

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平均年齢39歳と、県内屈指の若さを誇る「総社もも生産組合」の新規就農者たち。(写真左から)中原さん夫妻、秋山組合長、石川さん、佐伯さん

若き就農者たちを魅了するのは「技術力の高さ」…だけではない!

【マイナビ】 総社市内では水稲や大麦、野菜、果物などさまざまな農産物が生産されていますが、なかでも新規就農者の間では白桃人気が高まっているようですね。

【秋山】 農業に挑戦したくても、ハウスや農機具などにかかる初期投資を負担に感じ躊躇する人って実はとても多いんです。その点、モモ栽培は露地栽培なのでハウスなどの大掛かりな設備が必要なく、初期投資が比較的小さくて済みます。もちろん「比較的」というだけで、規模が大きくなればそれなりに投資が必要なんですが、他の作物に比べるととっつきやすい印象があるんでしょうね。近年は20代・30代の若い農家(平均年齢39歳)が増えているのも、そのせいかもしれません。

【中原】 確かにそういう面もあるのかもしれませんが、実際に私が一番心惹かれたのは、技術の高さです。私も妻も、もともと電機メーカーの研究職で、転職するにしても何かしらの技術が身に着き生かせる仕事がしたかった。果樹農家になるという選択肢については岡山にUターンすると決めたころから考えてきましたが、最終的に心を決めるきっかけになったのは、産地見学ツアーに参加したとき。秋山さんが作ったモモがこれまで食べたことがないほどおいしくて、出来栄えの良し悪しを大きく左右する「技術職」としての農家の仕事に完全に魅せられてしまいました。畑は違えど、継承されてきた技術やノウハウを実践し、更に発展させていく農業なら、研究者気質の私たち夫婦もやりがいを持って取り組めるんじゃないかと思ったんです。

【佐伯】 僕の場合は、まとまった休みが取れることが大きな魅力でしたね。農家って、土日も祝日もなく畑に出ないといけないイメージがありますけど、モモ農家に限って言えば、全然そんなことないんですよ。もちろん収穫シーズンなどほとんど休めない時期もありますが、それ以外は意外と自由な時間も多く、オフシーズンなら数週間単位で休みがとれる。なかには1カ月以上休んで、趣味に没頭したり旅行に行ったりする人もいます。

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研究職から転身した中原さん夫妻。今後は栽培技術の研究にも取り組みたいと語ってくれました

農地確保や数年がかりの育成期間…。それなりに苦労はあるが夢もある!

【マイナビ】 有給休暇のある会社員でもひと月もの大型連休はまず取れませんから、それはかなり魅力的ですね。

【秋山】 確かに、就業日数や就業時間が決められているわけではないのでそれなりに自由は利きますが、かといって特別楽な仕事と言うわけではありませんよ。モモ農家には、モモ農家なりの苦労ももちろんあります。例えば「桃栗3年、柿8年」と言われるように、モモが収穫できるまで3年、ある程度の収穫量が得られるようになるまではそこからさらに2年ほどかかります。5年目以降も2、3年は品質・収穫量ともに不安定な時期が続くので、当然ながら収入も安定しません。長期的に取り組む覚悟がなければ、なかなか難しい仕事だと思います。

【石川】 受け継ぐ農地がない場合は、農地の準備も必要ですからね。僕は今年6月に就農したばかりなんですが、農地として開いた山から石がゴロゴロ出てきたのには本当に閉口しました。3週間かけて石を処理し、その後ようやく植え付けにとりかかりましたが、その間にもあちこちから大小の石が出てきて…。平地を選んでいればここまでではなかったかもしれませんが、山は水はけがよく日当たりも良いので。より高品質でおいしいモモを作るためにはリスクを取らなければいけないこともある、ということですかね。

【秋山】 苗木の植え付けから計算すると、経営全体の収入が安定するのは10年目前後が目安になるでしょうね。岡山県の就農支援は他県に比べかなり充実しているとは思いますが、農業実務研修中に支給される年額150万円(要件あり)では生活費まで賄うことはできません。少なくとも研修から新規就農初期の2、3年は農業収入がほぼ得られないものと考えて、新規就農者は事前に経営計画をしっかり立てておくことが欠かせません。

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本組合の中で最年少の石川さん。もっと多くの若者が就農してくれるよう「儲かる農業」を目指したいと意気込みます

栽培技術が一流なら、選果技術も超一流。販売単価は全国平均の2.5倍!

【マイナビ】 時間の融通が利くのであれば、並行してアルバイトをすることも可能ですか?

【秋山】 できないことはありませんが、個人的にはおすすめしません。時間に余裕があるなら農地の拡大や管理に費やした方がはるかに効率的です。1.2~1.5haほどあれば、将来的には1シーズン1000万円前後の農業収入が見込めますからね。特に研修中は学ぶべきことが非常に多いので、アルバイトに時間を費やすのはもったいない。目先の収入を追いかけて貴重な学びの機会を損失するのか、時間を投資して将来の成功に繋げるのか、今後就農を目指す人はしっかり考えた方がいいでしょう。

【中原】 ここで学べる技術レベルは本当に高いので、しっかり吸収すればかなり大きなアドバンテージになるはずです。

【秋山】 総社はモモ生産における後発地ということもあり、基礎技術の習得はもちろんのこと、新しい技術やノウハウの獲得にはことさら意欲的に取り組む土地柄なんです。その結果として、現在の技術力は他の産地に劣らず、ものすごく高いところにあると自負しています。ことに選果においてはそれが顕著で、選果場スタッフはもちろん、生産者も全員高い選果技術を持っているんです。

【佐伯】 自宅で果物を切り分けて食べたとき、カットした部分によっておいしさが違うっていうことありませんか?

【マイナビ】 何度かありますね。同じひと玉の果物を切り分けたはずなのに、ハズレを食べてしまうとなんだか損した気分になります。

【秋山】 機械はプログラムされた通りにしか情報を読み取ってくれないので、もし部分的に糖度が低い箇所があってもそこが照射ポイントを外れていればスルーされてしまいます。

【マイナビ】 センサーが当たった部分の糖度が確保されていれば、「プレミアム」とか「秀」になってしまう可能性があるんですね。

【秋山】 多くはないですが、その可能性はあります。だから私たちは機械だけに頼らず、「人の技術」を徹底的に高めることに力を注いできました。熟度や硬度はもちろん、味には徹底的にこだわり、毎日膨大な数のモモを切ってはスタッフや生産者自身で食味検査を実施。非破壊糖度計も補助的には使用しますが、あくまでも実際に食べたときの満足度を重視しています。総社産の白桃に全国平均の約2.5倍もの値がつくのは、そういった日々の研鑽のなかで唯一無二の選果技術が育ち、それが生産現場にもしっかりとフィードバックされているからこそなのです。

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跡取りとして就農した佐伯さん。祖父から得た昔ながらの知恵と組合で分かち合う基礎からの知識で経営面積の拡大を目指します

新規就農者の挑戦をおおらかに受け入れる、後発地がゆえの働きやすさ。

【マイナビ】 近年海外販路が広がっているのも、産地信頼を高めてきた成果なんですね。

【秋山】 特に海外販路拡大に注力してきたわけではありませんが、品質の高さ・確かなおいしさに立地上の利便性が加わって、年々輸出量が拡大しているのは事実です。主な輸出先は香港、シンガポール、台湾。今後は東京や大阪などの都市部への出荷量もさらに増やし、「メイドイン総社」のブランド力向上に貢献していけたらと思っています。

【石川】 立地環境って、販路拡大の面以外でも実はすごく重要ですよね。総社市は県外ではそれほど知られる存在ではありませんが、自然豊かでのんびりした雰囲気ながら、岡山・倉敷市に隣接して生活上の利便性も高い場所。倉敷なら車で20分、岡山にも40分ほどで行けてしまいます。JR岡山駅は四国や関西・関東、九州の主要駅に直結しているので、どこに行くにも便利で旅行や帰省がしやすいのも魅力。もちろん総社市内にもスーパーやコンビニ、飲食店、量販店など商業施設がたくさんあり、生活に必要なものは生活圏内ですべてそろえることができます。

【秋山】 働きやすさの観点から言っても、この街に浸透する大らかさは魅力のひとつかもしれません。個人事業主・家族経営とはいえ、農家は個人・家族内で完結できる仕事ではありません。例えば農地を確保するには地元の管理者との交渉が必要だし、出荷の際は他の農家や組合スタッフと協力・連携しなければいけない。状況によっては農作業中に人の助けが必要になることもあるでしょう。そんな営農生活の中で、新参者だからと敬遠されたり古い慣習を押し付けられたりするような土地柄だと、どんなに農業が好きでもやっていけませんよね。先ほども話したように、総社にはモモ生産の後発地がゆえのチャレンジングな風土が浸透しているので、新しいものを積極的に受け入れようとする大らかさ、たくましさがある。そんな広く開かれた土地柄を、今後の農業発展に生かさない手はない。当組合では総社での新規就農が、いずれ高校・大学卒業後の進路のひとつになるところまで持っていきたいと考えています。その時最大の課題となるのは、やはり農地の確保。地元自治体と連携し、今後はさらなる園芸団地の拡大にも努めていこうと考えています。そしてこうした取組により、モモを総社市に住んでいる方みなさんが誇れるものにしていきたいですね。

◆TOPICS◆ 『大阪発着産地見学ツアー』開催決定!

今回取材した『総社もも生産組合』を訪問するバスツアーが令和元年8月25日に開催されます。
就農に興味がある方は一度参加してみては?
詳細は下記ホームページから。

ホームページ:晴れの国岡山で農業をやってみませんか?
Facebook:総社もも生産組合


【連絡先】
〇岡山県 農林水産部 農産課 担い手育成班
〇住所:〒700-8570 岡山県北区内山下2-4-6
〇電話番号:086-226-7420

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