ハダニ類の被害
ハダニ類は5〜10月ごろ、特に梅雨明け以降の乾燥しやすい時期に多く発生し、主にナス科、ウリ科などの果菜類やイチゴなどの葉から養分を吸い取ります。吸われた部分は色が抜けて、白い斑点やかすり状の模様ができるのが特徴的です。養分を吸い取られすぎると野菜は生育不良を起こし、ひどいときはそのまま枯れてしまうこともあります。
ハダニ類ってどんな虫?

ナミハダニ。果樹や野菜など幅広い植物を餌とする
ハダニ類は体長0.3〜0.5ミリ前後の小さい虫で、黄色や緑色などの種類もいますが、赤い色をしたものが多いため、アカダニと呼ばれることもあります。基本的には集団で行動します。英語ではSpider mite(直訳するとクモダニ)と呼ばれるように、クモの仲間に分類され、糸を吐いて巣状の網を作ったり、糸を伸ばして風に乗って空中を飛翔することができます。