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捨てていた種から出た芽、育てるとどうなる?【脱枯れ専のベランダ畑】

連載企画:脱枯れ専のベランダ畑

捨てていた種から出た芽、育てるとどうなる?【脱枯れ専のベランダ畑】

野菜を自分で育ててみたいけれど、植物は枯らしてしまうばかりの“枯れ専”だった──。そんな世話下手が始めたベランダ菜園2年目。春に、料理などで取り除いた種をまいてみる実験をしました。その結果、まいた種からたくさんの芽が出るのを確認できたのですが、その芽は果たしてどこまで大きく育てられるのか。今回は、その後の成長の記録をお伝えします。

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捨てていた種から芽が出たもの

料理などの際に取り除いていた野菜や果物の種をまいてみた実験。4月中旬に土にまいて、5月下旬の時点で、6種類のうち5種類の種から芽が出て、それぞれのペースで育っていました。

左上から時計周りにピーマン、夏ミカン、リンゴ、カボチャ、ミニトマト、パプリカ

せっかくなので、芽が出たものはしばらく育ててみることにしたのですが、その後はどうなったのか。

(夏ミカンだけは記憶があいまいで、他の柑橘<かんきつ>類の種だった可能性もありますが、この記事では夏ミカンと呼んでいます。)

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捨てている種から芽は出る?【脱枯れ専のベランダ畑】
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最も大きかったカボチャに災難……

5月下旬のカボチャ

5月下旬の時点で最も大きく育っていたのはカボチャです。この時点ですでに、直径約15センチのポットでは窮屈そうだったので、その後さらに大きなフェルトプランターに植え替え。6月上旬には大きくキレイな花を咲かせました。

ベランダに存在感を放ったカボチャの花

その後もつぼみはたくさんつきましたが、6月中旬ごろから、うどん粉病の症状が出てきて徐々に悪化。重曹スプレーなどで対処したものの、復活しないまま8月上旬には枯れてしまいました。

6月中旬、うどん粉病を発症

8月上旬、すっかり枯れてしまった

結局、咲いたのは雄花だけで、実になる雌花は咲かないままでした。少し調べてみたところ、株が大きくならないと雌花はつかないよう。また、もともと風通しが悪いベランダで、キュウリもうどん粉病にかかったことから、同じウリ科のカボチャがうどん粉病にかかりやすいのは予想していました。うちのベランダでは難しかったのかなと思います。

大きくなっている? リンゴ、夏ミカン

5月下旬のリンゴ(左)と夏ミカン(右)

小さな芽が出ていたリンゴや夏ミカンも、その後15センチポットに植え替えて生き永らえていますが、それほど大きく成長した印象はありません。

しかも、柑橘類らしい芽が出ているポットがなぜか2つあって、我ながら何が何やら……という感じではあります。それほど場所を取らないので、とりあえず水やりと追肥をしながら見守っています。

リンゴ(左上)のほか柑橘類らしい芽が出たポットが2つ。なぜこうなっているのか自分でもわからない(汗)

実の収穫なるか……ミニトマト、パプリカ

5月下旬のミニトマト(左)とパプリカ(右)

残るはミニトマトとパプリカですが、両者ともスローペースながら成長を続けてきました。

6月中旬のミニトマト

ミニトマトは、いい大きさの苗に育った6月中旬に、大きめのフェルトプランターに植え付け。ただし、その後の7月、8月はヒョロヒョロと弱々しい茎が伸びるばかりでした。

ヒョロヒョロと頼りない茎が伸びている

時はすでに夏の盛りも過ぎた9月上旬。これはいかにも期待薄だと考えて片付けることを検討し始めました。すると、よく見るといくつか花が咲いているのです。さらに、花の後には、なんと実が膨らみ始めました!

実が膨らみ始めた

一方、やはり植え替えを経てゆっくり育っていたパプリカも、9月に入ってからやっとつぼみができて花が咲き始めました。

9月上旬、花が咲いた

これはもしや……と見守っていたところ、こちらも花の後に実が膨らみ始めました。やったー!

パプリカにも実がなった

「その後」のその後

いくらか芽が出れば御の字と考えて始めた実験でしたが、実をつけるところまで成長するとはうれしい誤算でした。

ただし、実がなったことを喜んだパプリカは、大きくなる途中で病気と思われる症状が出てきてしまいました。他に新しい実も控えていますが、こちらも果たして無事に育つのか分かりません。

大きくなる途中で腐ったような症状が出たパプリカ

なかなか赤くならないミニトマト

また、ミニトマトは実が膨らみ始めてから3週間以上経っても、まだ赤くなりません。

捨てていた種をまいて育ててみたこの実験。まともに収穫を得ることを考えるなら、とても効率のいいやり方とは言えず、お勧めできるものではありません。ただ、胃袋の代わりに探究心が満たされるような、そんな面白い試みでした。
 

◆次回は栽培効率を少々考えて、初心者にもオススメの葉物を植える。

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