ブリーダーが教えるメロンの育て方 売り上げアップのための栽培方法とは?

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ブリーダーが教えるメロンの育て方 売り上げアップのための栽培方法とは?

連載企画:ブリーダー直伝!売上アップの栽培方法

ブリーダーが教えるメロンの育て方 売り上げアップのための栽培方法とは?
最終更新日:2020年04月06日

種苗会社「タキイ種苗」のブリーダー直伝! 直売所出荷の売り上げアップを目指して、押さえておきたい栽培方法のポイントや、ブリーダーいちおしの品種を紹介します。第7回はメロン栽培についてです。メロンとマクワに分けてそれぞれの栽培のポイントを解説します。

メロンの地這(じばい)栽培

アールス系を除いて、メロンは地這いで栽培するのが一般的です。手を掛けてやった分だけ、ネットが美しく甘くておいしいメロンが収穫できますので、ポイントを絞って栽培方法を解説します。

畑の準備

メロンの茎葉は、雨にうたれたり、畑の土がついたりすると、病気にかかりやすくなります。マルチを敷いて、トンネルなどで雨よけをしましょう。

整枝

子づる2本を伸ばし、孫づるの1節目に実をつけ、1株4果の収穫を目指して枝を仕立てます。整枝は、取り除く枝が伸びすぎる前に行うのがポイントです。親づるを摘芯後、子づるはそろった2本を残してほかを取り除きます。この2本を伸ばしながら、10節までの孫づるを早めに取り除きます。次に、11〜15節の孫づるは2葉を残して摘芯し、交配に備え、子づるは25節で摘芯します。16節以降の孫づるは先端に近い3本を残して取り除き、整枝は完了です。

着果後の管理

交配後、雌花の子房部分が鶏卵大に膨らんできたら摘果を行いましょう。1株当たり4個になるよう、余分な果実を孫づるごと落とすことで、肥大や品質が向上します。その際、やや縦長で形のきれいなものを残すのがポイントです。摘果後は株を健康に保つべく、かん水や病害の防除に専念します。ただし、果実の表面がひび割れ始めてから、ネットが全体にまわるまでは、しおれない程度にかん水を控えましょう。過剰な水は粗いネットの原因となるためです。6月中の交配だと、交配後53日ほどで収穫期を迎えます。

メロンの収穫

収穫適期のメロン

交配後15日目ごろ、果実がひび割れする前にメロンマットを敷いて「玉直し」をします(下図参照)。これによりネットの均一な発生が促進されます。

熟期判定の目安

収穫期は品種や作型によって異なります(開花後50~60日程度)。必ず試し割りをして、糖度の上昇を確認するだけでなく、肉質も考慮したうえで適熟果収穫に努めましょう。

マクワの栽培

メロンに準じますが、茎葉が丈夫でネットの発生もないため、栽培のハードルはぐっと下がります。放任でも栽培できますが、管理することで増収と品質向上が望めます。1株から10〜15果の収穫を目指します。

整枝のポイント

定植後、親づるが元気に伸び始めるまでは、ホットキャップなどで保護しますが、その後の雨よけは通常不要です。子づる3〜4本仕立てとし、4節までは孫づるをかき、10節で摘芯します。各孫づるは4〜5節で摘芯し孫づるに咲く雌花に交配します。子づる1本当たり、そろって着果した3〜4果になるよう摘果しましょう。交配後、35〜40日が収穫の目安です。

よくある失敗Q&A

Q. ネットが出ないのですが、どうすればいいでしょうか。
A. 一般的に、着果後10~12日後から果実は硬化期に入り、ネット形成が始まります。その際、高温多湿すぎるとネットは出にくくなります。もしも、着果促進のためにトンネルを閉めていたなら、開けて換気を促しましょう。

ブリーダーのおすすめ! 春種ワークショップ

直売所これが定番品

可食部が大きく、肉厚で市場性の高い赤肉メロン「レノン」。カット果実を並べてアピールしたい

「レノン」は食べられる果肉部分が厚いため、お客さんに喜ばれる定番品種です。ぜひ、カットした果実を店頭に並べてアピールしてみてください。ひと目でほかとの違いが分かるので、リピーターの獲得も望めます。また、店もち性にもすぐれています。

栽培面では、つる伸びと果実の肥大がよいため、早まきにも対応できます。やや強勢でも、着果しやすく、非常に栽培しやすい点も定番たるゆえんです。

売上アップはこの品種

果重250~300グラムのかわいらしい小型メロン「かわい~ナ」

定番のネットメロンやマクワウリに加えて、少し変わったミニメロンはいかがでしょうか?

「かわい~ナ」は、小さくても、メロン特有のよい香りをしっかりともつミニメロンです。例えば、半分に切って種子部をくりぬいたところに、アイスクリームを詰めるなど、食べ方を新規提案することで、お客さんの購買意欲も高まるでしょう。
250~300グラムのかわいい果実が、あまり手をかけずにどんどんなるので、空いた時間や畑を使って栽培し、売り上げアップをねらいましょう。

「レノン」の長期出荷を目指す

低温肥大性にすぐれ「レノン」より早まきできる「レノンハート」

肉厚で市場性の高い「レノン」をより長く店頭に並べたいと考えている方に提案です。「レノンハート」は低温肥大性にすぐれ、「レノン」よりもさらに早まきが可能になります。

そして、「レノンウエーブ」は耐暑性にすぐれるため、遅い作型におすすめです。

耐暑性にすぐれ遅い作型で栽培できる新発表の「レノンウエーブ」

両品種とも、えそ斑点病の耐病性がプラスされたことで、ス入りのリスクが減り、より安心して栽培、出荷できるようになりました。

執筆:タキイ研究農場 岡田 淳(おかだ・じゅん)
※推奨品種や栽培情報を紹介。「タキイ最前線」本誌デジタルブックも閲覧できるタキイ最前線WEBはこちらから!

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