畑の益虫図鑑〜ヒラタアブ編〜【畑は小さな大自然vol.66】

公開日:2020年01月23日
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こんにちは、暮らしの畑屋そーやんです。野菜害虫の代表格としてアブラムシがいますが、実は自然の中にはアブラムシの天敵となる虫がたくさんいます。そのうちの一つがヒラタアブというアブの仲間で、この幼虫がアブラムシを好んで食べます。成虫はハチのような見た目ですし、幼虫もウジ虫のような姿をしているため、まさか益虫だとは思わないでしょう。今回はそんなヒラタアブの姿や生態についてご紹介しますので、ぜひアブラムシ対策に役立ててください。
ヒラタアブってどんな虫?

ヒラタアブは一見、ハチのような見た目をしていますが、ハエ目・ハナアブ科に分類される虫で、人を刺したり噛んだりするようなことはありません。ハナアブの中でもお腹が平たいため、ヒラタアブと呼ばれています。成虫は8〜10ミリほどの大きさで、花から花へ飛び回って花粉や花の蜜を食べるため、植物や野菜の受粉を助けます。幼虫の時はアブラムシやカイガラムシなどの微小昆虫を好んで食べるため、畑の益虫として知られています。
ハチとヒラタアブの違いは?

ヒラタアブは体の割に目が大きく、触角が短い