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家業から企業経営へ。「どうやって経営を自分のものにしたか」

吉田 忠則

ライター:

連載企画:農業経営のヒント

家業から企業経営へ。「どうやって経営を自分のものにしたか」

農業でどれだけの事業規模を目指すかは人それぞれだろう。新規就農で奮闘している農家もいれば、代々農業をやっていてそれなりに豊かな農家もいる。ネギの生産・販売のこと京都(京都市)の社長で、日本農業法人協会の会長を務める山田敏之(やまだ・としゆき)さんは、彼らに対し「本気を出せば、もっと大きなことができる。チャンスは広がっている」とエールを送る。

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踏み出そうとしない若い後継者たち

山田さんは実家が農家で、アパレルメーカーに勤めた後、32歳で就農した。1995年のことだ。会社員時代に大きな事業を任されていた山田さんは「どうせやるなら年商1億円ぐらいの農家になりたい」と思って就農したという。
もともと実家ではいろんな野菜を作っていたが、山田さんは品目を九条ネギに絞り、さらにカットネギの製造に進出して売り上げを拡大した。このとき強みを発揮したのが、会社員のときに培った営業力だ。ガイドブックを片手に東京のラーメン店を飛び込みで訪ね、取引先を増やしていった。
事業の拡大に伴い、自社農場だけでは需要に応えきれなくなった。そこで京都のベテラン農家をグループ化し、九条ネギを仕入れ始めた。その後、京都以外の農家にもネギの調達先を広げた。

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